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韓国:Lippo 仁川空港周辺IR計画 ”LOCZ Korea” 計画の先行きは不透明に(1)

2015-12-23

【海外ニュース】

21日、Lippoは香港証券取引所に、韓国の仁川空港周辺の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)プロジェクト”LOCZ Korea”(Lippo、米国Caesars Entertainment Corporationの合弁)が、いくつかの課題に直面しており、予定通り進むか不確実な情勢であると発表した。

Lippoは、LOCZ Koreaコンソーシアムが直面する課題を、1)土地の売買の交渉、2)プロジェクトの投資計画での合意、とした。それぞれ、Lippo、米国Caesars Entertainmentの対立、合意未形成である。

2014年末、LOCZ Koreaコンソーシアムは、89,170㎡の土地の取得について、MIDAN City Development(Lippoが38.5%を所有)と条件付きで合意(2015年末が期限)。しかし、現在まで交渉がまとまらず、土地の売買は成立していない。

LOCZ Koreaコンソーシアムは、2014年3月に韓国の文化体育観光省(Ministry of Culture, Sports and Tourism)からIR開発許可を得た。
LOCZ Koreaコンソーシアムは、総投資額は2.3兆ウォン(約2,300億円)を提示。第一期は7,437億ウォン(約744億円)で、第一期は2018年に完成予定・外国人専用カジノ、ホテル、居住棟、コンベンションセンター、ショッピングモールを含む。

LOCZ Koreaコンソーシアムの計画難航の背景には、外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の投資回収性への懸念の高まりがあろう。
懸念の理由は、
1)外国人専用カジノ市場の成長性への不安。とくに、中国の政策リスク。中国顧客の足元の不調と先行き不透明感
2)外国人専用カジノを含むIRの競争激化。政府の増設方針
3)政府が求める投資要件(投資額)のバーの高さ

また、Caesars Entertainment Corpの苦しい経営状態も影響している可能性がある。

韓国では現在17ヵ所のカジノがあり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人入場可能なカンウォンランドがある。

現在3つの大型の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の建設が進行中。仁川空港周辺にはParadise&セガサミー、Locz Korea(Caesars&Lippo)の2つがあり、投資額はそれぞれ1,400億円、2,000億円級。済州島ではGenting Singapore&Landing International(Resorts World Jeju)があり、投資額は18億ドル(約2,200億円)である。
初期開業は2017年から2018年となる予定。

これらに加えて、現在、韓国政府は二つの外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の選定プロセスを行っている。11月27日に締め切られたRFPに対して、6事業者が応募した(当初RFCに参加した34事業者の多くが見送り)。政府は2月末までに選定する予定。

中国政府の引き締め方針次第では、2020年以降、韓国のIRが供給過多に陥る可能性は大きい。

言うまでもなく、韓国のIRと将来実現するであろう日本のIRでは、経営環境は全く異なる。韓国のIRの収益エンジンは、外国人専用カジノであり、中国顧客依存型である。

香港証券取引所:
LIPPO LIMITED – UPDATE ON THE PROPOSED JOINT VENTURE IN INCHEON, THE REPUBLIC OF KOREA AND THE PROPOSED ACQUISITION OF LAND FOR THE PROJECT

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