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米国:ニュージャージー州 北部へのカジノ設置法案 Wynn Resortsも議論に参入”関心あり”

2016-01-11

【海外ニュース】

ニュージャージー州の北部へのカジノ設置法案について、まだ上院(Senate)、下院(Assembly)のリーダーはそれぞれの法案を持ち、歩み寄りを見せず、膠着状態が続いている。
現在のセッションは2016年1月11日が期末である。関係者は、期末に向けて、一本化の最終調整を試みている。

州の規定では、2016年11月の住民投票の議題(州憲法改正)に同法案を入れるためには、両院における2年連続の賛成過半数の議決、あるいは、単年の3/5以上の賛成多数(Super Majority)が必要。
現在のセッションで一本化、両院議決できない場合、次回のセッションのハードルは高くなる。

そうした中、1月8日、Wynn Resortsがコメントを発表。
適切な事業機会が与えられれば、ニュージャージー州北部のカジノを含む統合型リゾート(IR)に参画に関心があるとした。
ただし、法案が下院(Assenmbly)バージョンの場合、すなわち株式のマジョリティをコントロールできるチャンスがある場合に限ることを示唆。

Wynn Resortsは、アトランティックシティにおけるカジノ合法化後にすぐに参入、1980年にGolden Nugget casinoを開業し、成功させた。しかし、同社はアトランティックシティの政策を非難。1987年に同施設を売却し、アトランティックシティから撤退した経緯がある。

北部へのカジノ設置法案:上院(Senate)バージョンと下院(Assembly)バージョンの比較:

北部への設置議論は、長年続いてきた。実現すれば、州におけるアトランティックシティのモノポリーが崩れることになる。

両院とも北部に二つ設置(アトランティックシティから75マイル≒120Km以上の距離を置き、それぞれ異なるカウンティに設置)の方針は同じ。
異なるポイントは、事業者の条件、アトランティックシティへの財政支援、優遇措置の度合い。

上院(Senate)推進リーダーのStephen Sweeney氏は、アトランティックシティへの支援を厚く、下院(Assembly)推進リーダーのVincent Prieto氏は周辺州(ニューヨーク州、ペンシルベニア州)との競争力に主眼を置く。

上院(Senate)バージョン:州南部アトランティックシティ寄りの政治家が主導
・二つのライセンスとも、既存アトランティックシティ事業者がマジョリティをコントロールするグループに付与
・カジノからの税収のうち、49%はアトランティックシティの財政支援、49%は州の退役軍人や障害者の税控除、2%は競馬業界補助に充当(最初15年間)

下院(Assembly)バージョン:州北部寄りの政治家が主導
・二つのライセンス付与において、一つは、アトランティックシティの外部の事業者が主体となるグループにも開放
・カジノからの税収のうち、35%はアトランティックシティの財政支援へ(最初15年間)

北部へのカジノ設置法案の想定、背景:

議員が想定する北部への二つのカジノを含む統合型リゾート(IR)の規模感は、それぞれ10億ドル以上の投資、合計の雇用は12,000人。巨大市場であるニューヨーク市をダイレクトにターゲットとするため、大きな収益は確実視される。
カジノ売上高(GGR)への課税率は、アトランティックシティの8%より高く、周辺州(ニューヨーク州、ペンシルベニア州)の50%前後の間の水準が想定されている。

ニュージャージー州の北部へのカジノ設置推進の背景は、周辺州(ペンシルベニア州、デラウェア州、メリーランド州、ニューヨーク州など)との競争に対抗し、アトランティックシティへの補助金を捻出するためには、北部へのカジノ設置が不可欠との考え。

アトランティックシティの展望は厳しい。2014年に4施設が閉鎖し、現在、8施設が営業中。足元ではダウンサイズの結果、事業者の収益は改善したものの、エリア経済の疲弊は進展。4施設の閉鎖は、8,000人の失職を招いた。同地区の4万人の住民のうち、1/3は貧困層と言われる。
米国東海岸では州がカジノを含む統合型リゾート(IR)の設置を競っている。周辺州が増設する場合、対抗策は自らも増設するしかない。

米国東海岸では1970年台にニュージャージー州アトランティックシティが、1990年代にはコネチカット州の2つのインディアンカジノがカジノ産業を興し、隆盛を誇ってきた。しかし、2000年以降、それぞれ周辺州との競合により、市場は大きく縮小した。
アトランティックシティのカジノ市場は2006年のピークにはUS$5.2bnであったが、2014年にはUS$2.9bnと半減。
コネチカット州の2つのインディアンカジノの合計のカジノ売上高は2006年のピークにはUS$3.2bnであったが、2014年にはUS$1.9bnに減少。

足元では、それぞれの大きな顧客送出市場であったニューヨーク州、マサチューセッツ州がカジノを含む統合型リゾート(IR)を強化、開業する流れとなり、ニュージャージー州、コネチカット州はカジノ増設の対抗姿勢を強めている。

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