【海外ニュース】
2016年1月26日、ニューヨーク州政府(State Gaming Facility Location Board)は、アップステートニューヨークに4つめのカジノを含む統合型リゾート(IR)として、Tioga Downs Casino Racing & Entertainmentの開発を承認した。
2015年10月14日の同ボードの推奨を、了承した。
Tioga Downsは、レーシーノ(レース場にスロット専用カジノを付加)であるが、カジノフロアにテーブルゲームを設置、そしてノンゲーミング・アメニティを増強し、ラスベガス式IRに拡張する計画(追加投資額は$195mn)。
改装後の規模は、カジノフロア3,000㎡(スロット1,000台、テーブル50台)、ホテル161室、6つのレストランを含む(現在スロット800台)。運営時の従業員数は1,100名強。
なお、現在のカジノフロアは約1,400㎡であり、規模は倍増する。
Tioga Downsは、現在、ニューヨーク州政府のライセンス付与を待つ段階。2016年内のライセンス取得を期待。
ニューヨーク州のカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発状況
2013年11月、ニューヨーク州は住民投票により、州憲法を改正し、ラスベガス式のカジノを含む統合型リゾート(IR)設置を決定した。規定では、州は当面アップステートニューヨークに4つのIRを設置し、将来的には追加で3つのIRを設置(追加はニューヨーク市も対象)が可能。
2014年12月、州政府(State Gaming Facility Location Board)はアップステートニューヨークに3つのカジノを含む統合型リゾート(IR)のプロジェクト選定。
Thompson・CatskillsのMontreign Resort Casino(投資額$750mn)、Finger LakesエリアのLago Resort & Casino(投資額$425mn)、SchenectadyのRivers Casino & Resort(投資額$300mn)である。
2015年12月21日、ニューヨーク州ゲーミングコミッションは、これら3つの事業者に対するカジノライセンス付与を決定。2017~2018年初開業予定。
ニューヨーク州には、現在、5つのインディアンカジノ、9つのレーシーノ(競馬などのレース場に設置されたスロットパーラー)があり、カジノ市場規模(GGR)は30億ドル(約3,600億円)。
しかし、州内施設のアトラクションは強くなく、ニューヨーク州、とくにニューヨーク市は、アトランティックシティやコネチカット州のカジノ施設への大送客マーケットであった。
ここにきて、米国の東海岸において、かつての送客元であったマサチューセッツ州、ニューヨーク州がIRを新設する動きとなっている。
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カジノIRジャパン
Tioga Downs rewarded for beefed-up bid, documents show
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PRESS & SUN-BULLETIN
Gaming Facility Location Board gives formal OK to Tioga Downs casino
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Business Journal News Network
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