【海外ニュース】
1月27日、28日にかけて、中国政府マカオオフィスのLi Gang氏、マカオの経済財政庁(Secretary for Economy and Finance)のLionel Leong長官がそれぞれメディアに対して情報を発信。
中国政府の方針
中国政府は、中国からの渡航者が大幅に縮小する事態があれば、マカオをサポートする政策を開始する準備がある。ただし、2015年のマカオ訪問者は3,000万人超であり、十分なボリュームと認識。
なお、2015年にはマカオの訪問者は3,070万人、YoY2.6%減と2009年以降で初めての縮小。
2015年7月1日、中国政府はトランジットビザ渡航規制を緩和。1年前の規制に戻した格好。
緩和前=マカオ滞在可能5日間、クーリングオフ60日間、同一月内2回目の場合は1日滞在可
緩和後=マカオ滞在可能7日間、クーリングオフ30日間、第三国への渡航の証明書が必要、同一月内2回目の場合は2日滞在可
上記のトランジットビザ規制緩和後、中国政府の緩和策は出ていない。
ゲーミング産業の中間レビューについて:
中間レビューの公表は、旧正月後(休暇は2月7日に開始)となる。
中間レビューは、最終段階。
中間レビューの評価内容は、
・ゲーミング産業の開発
・マカオ経済へのインパクト
・地域中小企業へのインパクト
・地域社会へのインパクト
・ゲーミング企業とノンゲーミング企業との関係
・カジノ・コンセッションを持つ6社の契約の遵守状況
・カジノ・コンセッションを持つ6社、ジャンケットの活動状況
・カジノ・コンセッションを持つ6社、ジャンケットの社会への責任の遂行状況
2015年5月、マカオ政府はマカオ大学のThe Institute for the Study of Commercial Gamingにレビュー調査を委託、9月に成果物が納入された。
直近では、政府関係者は、中間レビューはカジノ事業者のコンセッションの更新について、ダイレクトに結論を出すものではないとした。
ただし、以前は中間レビューとコンセッション更新の関係性を言及している。
IR事業者6社のカジノコンセッション(営業権)期間は20年間であり、各社とも2020年、あるいは、2022年に満期を迎える。仮に、更新されない場合、すべての設備は対価なしに、マカオ政府に移管することになる。
また、マカオ政府は2017年より、コンセッションを早期償還できる権利を得る(政府は早期償還権を行使する場合、1年以上前にノーティスする必要がある)。
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カジノIRジャパン
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Macau Business Daily
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