【国内ニュース】
2月3日、琉球新報は、、ユー・エス・ジェイ(USJ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営)が、沖縄における第2のテーマパーク建設について撤回を含めた再検証を進めていると報じた。
琉球新報によれば、米国の親会社が採算面などから沖縄進出の投資に難色が強く、2015年末にUSJの担当者は沖縄県に事業計画の提出が遅れると伝えており、USJ誘致の交渉は事実上中断した状況となっていた。
2015年9月、米国コムキャスト・グループは、NBCユニバーサルを通じ、USJの株式を51%を取得すると発表(取得価額は15億ドル≒1,830億円)。
その後、11月には経営体制が変更された。グレン・ガンペル前最高経営責任者(CEO)が退任し、コムキャストグループのユニバーサル・パークス&リゾーツのジャン・ルイ・ボニエ氏が最高財務責任者(CFO)からCEOに昇格。
買収前、USJは日本における上場を目指し、ユニバーサル・スタジオ以外の事業展開に積極的であった。沖縄県のテーマパーク(ユニバーサルのテーマパークではない)、そして、カジノを含む統合型リゾート(IR)への参画にも関心を示していた。
米国コムキャストの傘下となり、経営方針に変化が出ている。
一般に、米国企業の日本子会社は、グローバルのシナジーが効き、収益性が高い本業に事業を集中させる傾向がある。
USJの2015年3月期業績は、売上高1,385億円、前期比44%増、営業利益390億円、前期比61%増。営業利益は二期連続で過去最高を更新。
入場者数は約1270万人、同21%増と13期ぶりに過去最高を更新。ちなみに、入場者数のうち、訪日外国人は100万人弱。
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琉球新報
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