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依存症問題に挑む元官僚 宇佐美典也氏 第1回「ギャンブル依存症、制度設計、監督体制に問題意識」

2016-02-15

【インタビュー&特集記事】

宇佐美氏ー画像

宇佐美典也氏は、経済産業省の官僚出身であり、在任時には知財、電機半導体、エネルギーなどの産業政策に関わってきた。経済産業省在籍時に「三十路の官僚のブログ」で話題となり、その後、「30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと」、「肩書き捨てたら地獄だった ―挫折した元官僚が教える『頼れない』時代の働き方」などの書籍を発表。

現在は、エネルギー事業を営みながら、ギャンブル依存症問題の改善に取り組む。カジノを含む統合型リゾート(IR)に関連しては、産業政策、ギャンブル制度と監督体制、そして、ギャンブル依存症問題、と多面的な視点で深い見識を有する。

宇佐美氏は、IRを推進する立場ではない。むしろ、ギャンブル依存症問題に向き合う立場からの視点が強い。その客観性ゆえに、その意見は、IR無関心層、中立派、そして、反対派に対しても、貴重な示唆を与えるだろう。

宇佐美氏は、IRの議論を契機にギャンブル依存症問題が注目されたことを評価する。また、日本の産業政策に携わってきただけに、IRの観光促進、文化振興、地域創生などにおける経済効果の大きさを十分に理解する。
そのうえで、政府がIR実現を契機にギャンブル依存症問題の対策をしっかり進めるならば、状況が改善する良いきっかけになると期待する。

第1回 「ギャンブル依存症、制度設計、監督体制に問題意識」

プロフィール:経済産業省から退官まで
簡単に自己紹介をさせていただきますと、私は2005年に経済産業省に入省して、2012年に退職・独立したいわゆる「ヤメ官僚」でして、まだ34歳の若造にすぎません。
それにもかかわらずこうした場で発言の機会をいただいてありがたく思っております。

経済産業省時代の仕事を少しお話ししますと、入省当初は産業政策部門に配属され、統計・調査、企業立地に関する規制緩和、税制改正などを担当し、その後、産業技術政策部門に異動となり、知財政策の見直しや電機半導体分野の研究開発プロジェクトの方向性の見直しに関わりました。

なので直接的にIRや公営競技の政策に関わったというわけではありません。

経済産業省を退官して独立してからは世間知らずが災いして、一時期はその日の食い扶持にも困るような時期もあったのですが、紆余曲折を経て再生エネルギーのコンサルティング事業を始め、その後、電源の開発やM&Aの仲介も行うようになって今に至ります。
一番ヒドいときは1000円で一週間を暮らすような有様でした(笑)

またそれとは全く別の活動として「ギャンブル依存症問題を考える会」の田中紀子代表と知遇を得たことから、同会の政策分野のアドバイザリーも勤めています。

こう振り返ってみると私のキャリアは、行政の立場、民間の立場、ギャンブル依存症罹患者の立場、のいずれも携わったことがあるという意味で希有なものだと思いますので、今回はそうしたIRの業界外のステイクホルダーの視点でお話をさせていただければと思います。

ギャンブル産業との関わり。制度設計、監督体制に問題意識
まずは、ギャンブル依存症罹患者の立場からIRについてお話しさせていただければと思います。

お話しするにあたっての前提ですが、私自身がのめり込みの傾向を持っています。私は依存症というわけではありませんが、問題あるギャンブラーに区分されるタイプだったのではないかと思っています。

実際、学生時代に、当時は爆裂機がホールを席巻していた時代でしたが、パチンコ・パチスロにのめり込んで大学を留年をした経験があります。
ただし、私自身はそれを契機に、自分をうまくコントロールできるようになり、今でも趣味の範囲でパチンコ、公営競技、海外に行った際にカジノを楽しんでいます。

他方で、私の古くからの友人の中にはギャンブル依存症から立ち直れずに身を崩した者が複数います。中にはギャンブル依存症と薬物依存症を併発してしまった人もいます。
小さい頃から一緒に育って来た仲間が依存症で身を崩していく姿は見ていてとても辛かったです。

こういう経緯もあって私にとってはギャンブル依存症は身近な問題であったので、官僚になって行政の仕組みというものを深く知り、また設計する立場になると私は既存ギャンブル業界の制度設計、監督体制に問題意識を持つようになりました。

もともとパチンコ愛好者ですし、ギャンブル産業自体を否定する気はないのですが、ギャンブルで多額の利益を上げながら、それに付随して生じるギャンブル依存症問題に対してほとんど責任を取ろうとしない今の業界の立場・姿勢は多いに疑問を感じています。

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