【海外ニュース】
2月4日にParadise Company Limited(Paradise)、12日にGrand Korea Leisure(GKL)、17日にKangwon Landが2015年度および4Q実績を発表。
韓国では現在17ヵ所のカジノがあり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人が入場可能な唯一の施設であるKangwon Land。
Paradiseは外国人専用カジノを5ヵ所、GKLは3ヵ所を運営し、両社で外国人専用カジノ市場の9割ほどを占有。
ゆえに、この3社計の売上高はほぼ韓国カジノ市場の全体の動きを表す。
3社計の業績は、2015年度(1-12月)は、売上高2,755億円、YoY1%増、営業利益772億円、YoY4%増。
4Q(10-12月)は、売上高707億円、YoY1%増、営業利益153億円、YoY1%増。
社別には、Kangwon Landが増収増益。外国人専用カジノ2社が大幅減収減益の構図。
外国人専用カジノの主たるターゲットは中国人。中国の反腐敗対策、金融商品市場悪化、そして年中盤のMERSの影響。中国人顧客の獲得競争は厳しく、国による明暗が別れる。
カジノIRジャパン-韓国の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の展望:
韓国では現在17ヵ所のカジノがあり、うち外国人専用が16ヵ所、内国人入場可能なカンウォンランドがある。
現在3つの大型の外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の建設が進行中。
仁川空港周辺にはParadise&セガサミー、Locz Korea(Caesars&Lippo)の2つがあり、投資額はそれぞれ1,400億円、2,000億円級。
済州島ではGenting Singapore&Landing International(Resorts World Jeju)があり、投資額は18億ドル(約2,200億円)である。
初期開業は2017年から2018年となる予定。
これらに加え、韓国政府は二つの外国人専用カジノを含む統合型リゾート(IR)の選定プロセスを行っている。2015年11月27日に締め切られたRFPに対して、6事業者が応募した。
政府は2月末までに選定する予定。
外国人専用を含む統合型リゾート(IR)の投資回収の先行きは不透明感が強まっている。背景は、
1)外国人専用カジノ市場の成長性への不安。とくに、中国の政策リスク。
2)外国人専用カジノを含むIRの競争激化。政府の増設方針
3)政府が求める投資要件(投資額)のバーの高さ
実際、追加の二つのIR選定のRFPでは、当初RFCに参加した34事業者の多くが参加を見送った。また、なお、2015年12月、Locz Korea(Caesars&Lippo)は投資回収の懸念を反映し、プロジェクトの先行きが不透明と発表した。
言うまでもなく、韓国のIRと将来実現するであろう日本のIRでは、経営環境は全く異なる。韓国のIRの収益エンジンは、外国人専用カジノであり、中国顧客依存型である。
中期的にも外国人専用カジノ市場は競争激化が確実視される。
「IR関連企業&株価」の「海外主要オペレーター」を参照ください。
・「海外主要オペレーター」
カジノIRジャパン
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