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英国:Aspers Group サウサンプトンのラージカジノ開発 事業者が地域住民の懸念を丁寧にケア

2016-04-04

【海外ニュース】

3月29日、英国サウサンプトンがラージカジノの事業者として、Aspers Groupの計画を選定した。
Aspers Groupとしては、3つめのラージカジノ開発となる。

4月3日、現地メディアが同地における住民の社会コスト、ギャンブル依存症への懸念、それに対する事業者側の対応をレポート。

懸念を持つのは、宗教グループ、一部の地元住民など。
主な懸念は、
・閑静さが損なわれ、騒々しくなる
・問題あるギャンブル、ギャンブル依存症の罹患率の上昇(現在、英国のギャンブル依存症対象者数は約45万人、成人人口の1%ほど)

一方、誘致賛成の人々の指摘は、
・ラージカジノが生み出す経済効果、インフラ整備、街の活気
・ギャンブル依存症については、カジノは既存ギャンブルより安全性が高い
-カジノはコントロールされた環境。オンラインなど既存ギャンブルはアクセスが容易、かつ、問題が見えにくい
・ギャンブル依存症については、事業者や業界団体が改善・対応策を徹底
<事業者>
-ギャンブル依存症対策費拠出=£50,000-毎年
-ギャンブル依存症フォーラム(Responsible Gaming forum)の開催
<業界団体>
-Game Care:電話によるヘルプライン
-The Gordon Moody Association:ギャンブル依存症者へのカウンセリング、出張サポート
-National Debtline:借金問題への電話によるヘルプライン
-Gamblers Anonymous:ギャンブル依存症の自助支援グループ
-Gam-Anon:ギャンブル依存症者による影響を受ける人々(家族など)の支援グループ

英国は長い歴史の中で「ギャンブルという娯楽は人間生活に不可欠」との考え、そして、ギャンブル依存症問題については、その存在を直視し、対策を整備することで、“成熟した社会”ならば問題に対処できるとの考えを持つ。

サウサンプトン Aspers Groupのラージカジノ:

サウサンプトンには、Royal Pier Waterfront開発計画(投資額4.5億£≒720億円、2021年に開業予定)があり、Aspers GroupのラージカジノはRoyal Pier Waterfront開発計画の一角に位置する。

Aspers Groupのラージカジノの施設概要は、
・カジノフロア:スロット150台、テーブル30台(blackjack、poker tables)。ラージカジノの規定通り
・ホテル250ベッド、アパートメント730室、レストラン50店、劇場

ラージカジノ施設が生み出す経済効果は、
・カジノ施設の雇用創出=最低180名
・サウサンプトンへのライセンス料=当初£100,000(1,600万円)、開業時£150,000(2,400万円)
・サウサンプトンへの納付金=グロス売上高(GGR)の2%-毎年
・ギャンブル依存症対策費拠出=£50,000-毎年

英国の2005年ギャンブル法と現状:

英国では2005年ギャンブル法(the Gambling Act 2005)が2種類の新たなカジノ施設の類型、すなわち、ラージ・カジノ(Large Casino)、スモール・カジノ(Small Casino)、を定め、それぞれ8つずつの地域を選定。

現在、Large Casinoは3つ開業。Small Casinosは1つも開業していない。

英国では規制がカジノ設備の在り方を強く制限した結果、IRにおいて統合施設効果、クラスター効果が働かない。また、カジノ外のスロットマシン、オンラインなど合法な既存賭博種が多く、競争も厳しい。
最大の投資を行ったGenting UKも実験的な意味合いが強く、収支見通しが厳しいことを認めている。

2005年ギャンブル法は当初、ラスベガス式の大型IRであるリージョナル・カジノ(Regional Casino)を1つ設置することを認めた(Manchesterが選定された)が、その後、政権が変わり、リージョナルカジノは実現しなかった。
2005年ギャンブル法は、推進側と反対側の綱引きの結果、実効性が乏しい内容に落ち着いた経緯がある。

以下はLarge Caisno、Small Casinoの8ヵ所の現状。

2005年ギャンブル法におけるLarge Casinoの規定:
要件:最低1,500㎡の広さ、150台までのカテゴリーB(賭け金・賞金に制限有り)のジャックポット・ゲーミング・マシーン(賞金は最高4,000ポンド)を設置可能

1)Newham:Aspers Stratford=Aspers(英国Aspinall FamilyとオーストラリアのCrown Resortsの合弁)運営。2011年12月開業
2)Milton Keynes:THE CASINO MK=Aspers(英国Aspinall FamilyとオーストラリアのCrown Resortsの合弁)運営。2013年9月開業
3)Solihull:Resorts World Birmingham=Genting UK運営(Genting Berhad→49.3%→Genting Malaysia→100%→Genting UK)。2015年10月21日開業
投資額US$230mn(約280億円)。英国、欧州最大級のカジノを含む統合型リゾート(IR)
4)Leeds:事業者(Global Gaming Ventures)は2013年5月に許可を得た。2016年に開業予定
5)Southampton City:Aspers(英国Aspinall FamilyとオーストラリアのCrown Resortsの合弁)が開発へ
6)Hull:事業者(Apollo Resorts and Leisure)は2011年に許可を得た、ただし、作業は進行していない
7)Great Yarmouth:事業者(Great Yarmouth Pleasure Beach所有者)は2011年5月に£30mn計画の許可を得た。作業は未開始だが、推進意欲は有
8)Middlesbrough:事業者(Jomast Developments)は2012年に£30mn計画の許可を得た。運営体制未定

Small Casino:
要件=80台までのカテゴリーBのジャックポット・ゲーミング・マシーンを設置可能

1)Bath and North East Somerset:事業者(GGV)は2012年に決定。2017年完工予定
2)Dumfries and Galloway:事業者(Stranraer)が計画を推進中
3)East Lindsey:事業者の公募を実施予定
4)Luton:事業者(Grosvenor G Casino)が2012年に決定
5)Scarborough:既存事業者(Nikolas Shaw)を2012年5月にスモールカジノに認定。政府の対応後、スモールカジノへ移行予定
6)Swansea:市はライセンスを付与する方針はない
7)Torbay:市はスモールカジノを棚上げ
8)Wolverhampton::既存事業者(Casino 36)を2013年にスモールカジノに認定

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