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マカオ:政府 フォンベッティングに罰則規定導入へ ジャンケット、VIPの透明化を強力に推進

2016-06-18

【海外ニュース】

マカオのカジノ管理当局Gaming Inspection and Coordination(DICJ)は、近く、フォンベッティング(*)に対して、罰則規定を設けるよう新たな規制を導入する。
5月に、当局はフォンベッティングの規制強化の方針を打ち出していた。

(*)VIPルームにおけるジャンケットによる携帯電話を使用した代理行為。ジャンケットが、携帯電話に接続されたイヤホンにて顧客の指示を受ける。

マカオは、2001年にフォンベッティングを禁止した。しかし、罰則規定はなく、当局の対応は口頭注意のみ。実質的には、当局は、事業者がレポートルールを遵守している限り、黙認していた。現実にはフォンベッティングは、VIPルームにおいて、まん延していた。

ちなみに、シンガポールでは、2015年に、フォンベッティングを禁止した。罰則規定は、プレイヤー側には罰金S$5,000(約40万円)および禁錮6ヵ月、取引促進者は罰金S$200,000(1,600万円)および禁錮5年である。

フォンベッティングは、VIPゲーミングのローリングボリュームの10%前後、カジノ市場全体への影響は5%ほどと考えられる(VIPゲーミングの市場構成比は5割ほど)。
コンセッション6事業者の業績インパクトは相対的に小さい(VIPゲーミングの利益構成は3割ほど)。Sands Chinaなど一部の事業者は、すでに2014年前後から自主的に禁止していた。
一方、ジャンケット事業者には追加的な打撃となる。

5月、マカオ政府はゲーミング産業中間レビュー・レポートを公開。そこで、ジャンケット・オペレーションの課題を指摘。

5-6月、当局は、フォンベッティング規制強化、マネーロンダリング対策の新ルール公開など、ジャンケット・VIPオペレーションの一段の透明化を推進している。
マカオ政府は、マカオをカジノ中心から世界的な観光デスティネーションに変貌させるべく大胆な施策を進めている。

フォンベッティング、マネーロンダリング対策の新ルールは合計でVIP市場を10-20%ほど、カジノ市場全体を5-10%ほど縮小させる影響と推定される。

現在の2016年のカジノ市場(GGR)のコンセンサスは、YoY10%減。年初には市場の底打ち感が台頭したが、ここにきて、ジャンケット・VIPオペレーションの規制の影響が下押し圧力に。
なお、2015年(1-12月累計)ではMOP230,840mn、YoY34.3%減(3兆4,626億円)であった。

2016年のマカオ市場のプラス、マイナス要因は、

プラス面=前年のバーが低下、政府による市場安定化への配慮(2015年7月のビザ緩和など)、コタイ地区の新規大型IR開業(ファミリー向け)によるアトラクション増

マイナス面=中国政府の反腐敗政策の一段の強化、違法な資金移動の取締強化、金融商品市場の低調(による富裕層の余剰資金の縮小)

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