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米国:ニューヨーク州 Rivers Casino メディアが地域社会の懸念(依存症、犯罪)を冷静に分析

2016-06-30

【海外ニュース】

6月29日、米国ローカルメディアTIME WARNER CABLEが、ニューヨーク州のカジノを含む統合型リゾート(IR)が地域社会に与える影響をレポート。

アップステート・ニューヨークのスケネクタディ(Schenectady)では、Rivers Casino & Resort(開発者Rush Street Gaming)の開発が進展(投資額3.3億ドル、2017年1Q開業予定)。

IR誘致に伴うホストコミュニティ(地域社会)の不安は大きく二つ。ギャンブル依存症の深刻化、治安悪化・犯罪増加への懸念である。

TIME WARNER CABLEは、イリノイ州デス・プレーンズ(Des Plaines)の経験を分析。
デス・プレーンズは、スケネクタディと同じ経済規模感であり、2011年にRivers Casinoが開業した。開業から約5年が経過し、その影響は安定化した。また、事業者は同じ(Rush Street Gaming)であり、その運営方針も重なる。

結論としては、デス・プレーンズでは、ギャンブル依存症、治安・犯罪とも、明確かつ深刻な悪化は見当たらなかった。

なお、イリノイ州には10のカジノ施設がある。

PROBLEM GAMBLING(ギャンブル依存症):
・イリノイ州は、2001年に自己排除プログラム(Self-exclusion program)を導入
・自己排除登録者がカジノに入場すれば、犯罪(不法侵入)を構成
・自己排除登録者の入場阻止に、事業者と警察が連携
・事業者は、自己排除登録した者の入場をチェック。職員、情報提供者への報酬プログラムを構築
・州ゲーミング協会は、ホットラインを設置。相談者にGamblers Anonymousのミーティングへ誘導
・依存症対策関係者は、事業者には中立。トリートメント・センター、公共教育の強化を期待

CRIME(治安・犯罪):
・治安悪化・犯罪増加はない。警察へのコール数もほとんど変化なし
・事業者は、独自のセキュリティ体制を整備し、州警察とも連携。極めてプロフェッショナル

米国にはカジノ施設が約1,000ヵ所ある。米国の社会は、リスク・コストをコントロールし、カジノ産業を経済活性化に活用している。

日本のIR法制(IR議連「IR実施法案の基本的な考え方」)は、全国に最大10カ所を許可する考え。各施設には、世界でも最先端の社会コスト対策(ギャンブル依存症、治安・犯罪)を整備する方針。
例えば、日本では、カジノフロアへの入場時に全顧客へのIDチェックを義務付ける方向(米国の大半の施設では、入場時のIDチェックはない)。

以下は、カジノIRジャパン「みんなのQ&A ~ IR法制化、そして、誘致に向けて 2016年夏」の抜粋。

みんなのQ&A ~ IR法制化、そして、誘致に向けて 2016年夏

質問13:ギャンブル依存症についてはどう考えるか?
1)IRの実現は、ギャンブル依存症問題を深刻化させる可能性はほとんどなく、むしろ、改善させる可能性が高い。
2)ギャンブル依存症問題は今が最悪な状況。現状、パチンコ(全国1.2万店)がギャンブル依存症を生み出し、日本はそれをほとんど放置している。
3)IRは全国に最大10カ所ほどで、カジノ部分には徹底的な入場管理施策が導入される。
4)IR法制はギャンブル依存症の包括的な対策整備を実現する。シンガポールは、IR実現と同時に、ギャンブル依存症対策を導入し、問題を改善させた。

質問14:組織犯罪についてはどう考えるか?
1)国がカジノ部分への徹底的な管理監督を行い、反社会勢力を排除する。
2)国は、事業者への免許付与において、厳格な背面調査を実施する。
3)事業者は、組織犯罪を介入させないための最善の施策を導入する。

質問15:青少年保護についてはどう考えるか?
1)IR法制は、カジノ部分への入場制限、年齢制限を規定する。
2)事業者は、青少年、その他望ましくない主体の入場を阻止するために、最善の施策を導入する。
3)国がカジノ部分への徹底的な管理監督を行い、入場制限の適正な運用を担保する。

ニューヨーク州のカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発状況:

2013年11月、ニューヨーク州は住民投票により、州憲法を改正し、ラスベガス式のカジノを含む統合型リゾート(IR)設置を決定した。規定では、州は当面アップステートニューヨークに4つのIRを設置し、将来的(*)には、追加で3つのIRを設置(追加はニューヨーク市も対象)が可能。

(*)最初ライセンス付与から、7年間、アップステートニューヨークの施設群には独占権が付与(追加は7年後以降)。

2014年12月、州政府(State Gaming Facility Location Board)はアップステートニューヨークに3つのカジノを含む統合型リゾート(IR)のプロジェクト選定。
・Thompson・CatskillsのMontreign Resort Casino(投資額$750mn)
・Finger LakesエリアのLago Resort & Casino(投資額$425mn)
・SchenectadyのRivers Casino & Resort(投資額$330mn)

2015年12月21日、ニューヨーク州ゲーミングコミッションは、これら3つの事業者に対するカジノライセンス付与を決定。2017~2018年初開業予定。

2016年1月、州政府はアップステートニューヨークに4つめのプロジェクトを承認。
・Tioga Downs Casino Racing & Entertainmentのレーシーノ((レース場にスロット専用カジノを付加)からIRへの拡張(追加投資額$195mn)。現在、ライセンス付与の是非を審査中(年内に付与の見通し)。

ニューヨーク州には、現在、5つのインディアンカジノ、9つのレーシーノ(競馬などのレース場に設置されたスロットパーラー)があり、カジノ市場規模(GGR)は30億ドル(約3,300億円)。
これまで、州内施設のアトラクションは強くなく、ニューヨーク州とくにニューヨーク市は、アトランティックシティやコネチカット州のカジノ施設への大送客マーケットであった。
ここにきて、米国の東海岸において、かつての送客元であったマサチューセッツ州、ニューヨーク州がIRを新設する動きを強めている。

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