【海外ニュース】
7月7日、Macau Legendは、ポルトガルのカジノを含む統合型リゾート(IR)開発について二つの合意を発表。一つは、セトゥーバルの統合型リゾート計画についての市政府との合意・調印、もう一つは、現地のカジノホテル(Tróia Design Hotel、カジノフロアはテーブル13台、スロット220台)を運営するB&G社との新会社設立。
セトゥーバルの統合型リゾート計画とTróia Design Hotelは、近接しており、統合的な運用が可能となる。
セトゥーバルの統合型リゾート計画は、約8.8haのエリア(別途、マリーナ9.4ha)を対象とし、いくつかのホテル、飲食、リテイル、住居、スロットアーケードなどを含む。投資額は、1億ユーロから5億ユーロ(約110億円から550億円)、プロジェクト完了時の雇用創出は1,000-3,000名のレンジ。今後、政府との交渉・承認作業の過程で詳細を決定する。
B&G社との新会社設立では、まず、Macau Legendが5,000万ユーロの資本を、B&G社がTróia Design Hotel(アセットおよびカジノライセンス)を拠出(評価額4,000万ユーロ)。新会社の株主構成は、Macau Legendが55%、B&G社が45%を所有。
新会社は、セトゥーバルの統合型リゾート計画、Tróia Design Hotelを所有する。
今後、政府当局が半年から一年をかけて必要な承認作業を進める。
Macau Legendは、一帯一路(アジア、中東、欧州、アフリカを含む経済交流促進。中国の習近平主席が提唱)に言及し、同社が開発を手掛けるマカオ、ラオス、ポルトガル、カーボベルデを連携させる方針を示した。
調印式には、マカオ行政長官(Chief Executive of Macau)のFernando Chui Sai On氏(崔世安)、経済財政庁(Secretary for Economy and Finance)長官Lionel Leong氏、そして、セトゥーバル市長も出席。
セトゥーバル市長は、今回のプロジェクトによる、投資、雇用創出、アジアからの観光客増などのメリットを強調。
Macau Legendは、スタンレー・ホー氏のファミリーオフィスからスタートし、SJM Holdingsとのサービスアグリーメントを通じ、マカオにおいて、二つのカジノ施設(Pharaoh’s Palace Casino、Babylon Casino)およびホテル群を運営する。2013年7月に香港上場。
Macau Legendは、積極的に海外展開を推進。本拠地であるマカオの環境変化に対応した動き。
アフリカのカーボベルデにおいて、投資額2.8億米ドル(約280億円)のカジノを含む統合型リゾート(IR)計画を進めている(2016年2月着工)。また、5月、ラオスにおいて、政府とSavan Vegas Hotel and Entertainment Complexの経営権取得について合意したと発表(4,200万ドル)。
5月17日、Macau Legendは2016年度1Q業績を発表。売上高は、HK$350.6mn、YoY3.7%減(約53億円)、調整後EBITDAはHK$35.8mn、YoY52.2%減(約5億円)。
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