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フィリピン:Travellers IHG 2016年度2Q 業績好転 マス伸長、集客費減 Okada Manila影響注視 

2016-08-15

【海外ニュース】

8月12日、Travellers International Hotel Groupが2016年度2Q実績を発表。

マニラ首都圏、ニノイ・アキノ国際空港における国際的なカジノを含む統合型リゾート(IR)事業者の2016年度2Q実績が出揃った。8月5日にMelco Crown (Philippines) Resorts Corporation、8月11日にBloomberry Resorts Corporationが発表済み。

Travellers International Hotel GroupはフィリピンのAlliance Global Group(52.1%)とGenting Hong Kong(35.9%)の合弁会社。マニラ国際空港の隣にResorts World Manilaを運営する。

2Q(4-6月)に業績は急回復。
1Q(1-3月)には、売上高はYoY10%減、EBITDAはYoY42%減であったが、2Q(4-6月)にはそれぞれYoY19%増、42%増と反転。
マスの伸長、Promotional Allowance(主にVIP向けジャンケットコミッション)の縮小が寄与。

こうした1Qから2Qにかけての急反転は、Bloomberry Resorts Corporationにも共通。Bloomberryは、1Q(1-3月)には、売上高YoY10%減、EBITDAはYoY31%減であったが、2Q(4-6月)にはそれぞれYoY40%増、2.6%倍。

Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group)は、2009年8月開業。一方、Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts Corporation)は2013年3月開業、City of Dreams Manila(Melco Crown (Philippines) Resorts Corporation)は2014年12月開業。

三社全体としての市場は拡大するものの、Resorts World Manilaは、シェアを奪われる立場である。Travellers International Hotel Groupは、2015年度(1-12月)の売上高はPHP24,217mn、YoY15%減となった。2016年度2Qは久しぶりの増収となった。

2016年11月開業のOkada Manilaの影響が注目される。

2016年度2Q業績(4-6月):
・売上高はPHP6,531mn、YoY19%増、EBITDAはPHP1,588mn、YoY42%増、営業利益はPHP1,181mn、YoY50%増、株主帰属当期利益はPHP638mn、YoY3%増
・売上高-部門別
-Gaming(GGR)=PHP6,234mn、YoY9%増
-Hotel, Food & Beverage=PHP575mn、YoY6%減
-Other Income=PHP345mn、YoY39%増
-Promotional Allowance(減算)=PHP622mn、YoY42%縮小
・円換算は、売上高は約260億円、営業利益は48億円、株主帰属当期利益は40億円

2016年度2Q累計業績(1-6月):
・売上高はPHP11,807mn、YoY6%減、EBITDAはPHP2,989mn、YoY15%減、営業利益はPHP2,173mn、YoY24%減、株主帰属当期利益はPHP1,797mn、YoY24%減
・売上高-部門別
-Gaming(GGR)=PHP11,807mn、YoY6%減
うち、VIPテーブルはPHP4,331mn、YoY25%減、マステーブルはPHP2,928mn、YoY8%増
-Hotel, Food & Beverage=PHP1,242mn、YoY6%増
-Other Income=PHP660mn、YoY39%増
-Promotional Allowance(減算)=PHP1,249mn、YoY26%縮小
・円換算は、売上高は約260億円、営業利益は48億円、株主帰属当期利益は40億円

フィリピン カジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向:

マニラ首都圏には、現在、3つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が営業中。

<ニューポートシティ マニラ国際空港の隣>
・Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
<エンタテインメントシティ>
・Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
・City of Dreams Manila(Melco Crown (Philippines) Resorts運営、2014年12月開業)

今後の施設開発計画は以下の通り。

<既存施設拡張>
・Resorts World Manila:第二期拡張は2016年2Qに、第三期拡張は2017年末に完成予定
<新規開発>
・Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=投資額US$2.4bn≒2,500億円、2016年11月開業予定
・Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額$1.1bn≒1,300億円、2018年4Q開業予定

フィリピンカジノ市場動向:1フィリピンペソ(PHP)=2.5円:

・2015年実績=1,254億PHP、YoY13%増(3,135億円)。うち、PAGCOR直営施設が435億PHP、YoY4%増、民間施設が819億PHP、YoY18%増
・2016年予想=1,350億PHP、YoY8%増(3,375億円)。うち、PAGCOR直営施設が450億PHP、YoY3%増、民間施設が900億PHP、YoY10%増
・2025年までに市場規模は2016年の水準から倍増へ(エンタテインメントシティの4つのIRがフル稼働)

フィリピン市場の顧客構成は、内国人、東南アジア、中国とバランスよい。中国人への依存度は強くない(構成比は2割ほど)。
ただし、足元は、市場成長が、施設供給の増加に追い付かず、各社の業績は厳しい展開。

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