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ロシア&韓国:TIGRE DE CRISTAL、KANGWON LANDが戦略的協業~地理、顧客基盤シナジー追及

2016-08-16

【海外ニュース】

8月15日、香港のSummit Ascent Holdings(Summit Ascent)は、韓国のKangwon Landは、戦略的協業パートナーシップに関する覚書(MOU、Memorandum Of Understandings)を締結したと発表(15日に香港証券取引所が公表、リリース日付は12日)。

Summit Ascentは、ロシア・ウラジオストクの「TIGRE DE CRISTAL」を子会社とする(開発者G1 Entertainmentの株式の60%所有)。
「TIGRE DE CRISTAL」は、ロシア・ウラジオストクのプリモリエ・エンタテイメントゾーンにおける第一号のカジノを含む統合型リゾート(IR)。
なお、Melco Corwn EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がSummit Ascent大株主である。

Kangwon Landは、韓国における唯一の内国人入場可能なカジノを含む統合型リゾート(IR)であるKANGWON LANDを運営する。

それぞれ地理的に近い。TIGRE DE CRISTALは、現在は中国東北部の富裕層をメインターゲットとするが、KANGWON LANDの韓国の顧客基盤は魅力的であろう。

協業パートナシップの想定範囲は、

A)トレーニング交換プログラム(ゲーミング部門スタッフの交換プログラム)
B)相互のマーケティングプログラム
-トラベルエージェンシー
-KANGWON LANDとTIGRE DE CRISTALを結ぶクルーズライン
-KANGWON LANDとTIGRE DE CRISTAL間のチャーター機
C)TIGRE DE CRISTALのフェーズⅡにおける協業
-Kangwon Landによる一つのホテルのマネジメント
-韓国内の建設コントラクター、プロジェクトファイナンス
-合弁あるいは単独のゴルフコース、クラブハウス、スポーツクラブの開発
-デューティフリーショッピング施設
D)その他の分野
-Kangwon LandによるTIGRE DE CRISTALのフェーズⅡへの投資
-Summit AscentによるKangwon Landの投資機会への参画

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第一期の投資額は1億7,200万ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・最終の第二期は2017年春に着工、2018年後半に開業予定。二期は、ホテル500室、ゲーミングエリアはVIPテーブル100台、マス70台、スロット500台、ノンゲーミングアメニティではゴルフコース、MICE、ナイトクラブ、飲食を整備する。
・同施設は、外国人、ロシア人をバランスよく集客。売上高の8割は中国、日本、韓国の顧客であり、訪問者数の8割はロシア人

ロシア・ウラジオストクにおけるカジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向:

ロシアは2007年の連邦法により、カジノゲーミングを4つのゾーンに限定し、2009年にはそれ以外の場所での営業を禁じた。
プリモリエ・エンタテイメントゾーンは4つのゾーンの一つであり、ポテンシャルは圧倒的。中国東北部を中心とした東アジアの経済力にアクセスできるため。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、総面積619haのうち、当面は263haが開発に供され、現在は4つのカジノを含む統合型リゾート(IR)計画が決定、将来的に7-8つまで拡大する見通し。
エンタテインメント、カジノ、ホテル、ヴィラ、ヨットクラブ、その他観光アトラクションを含む世界的なエンタテインメント都市として、2022年の完成を目指す。

現在、プリモリエ・エンタテイメントゾーンでは、4つの計画が進行中。

2015年10月に開業したTIGRE DE CRISTAL(開発者G1 Entertainment company)、Seaside Resort(NagaCorp)、Phoenix Resort Casino Primorye(Royal Time Group)、Selena World Resort(Diamond Fortune Holdings)のプロジェクトである。
総額22億ドルの投資コミットメントがある。

調査機関のプリモリエ・エンタテインメントゾーンのカジノ市場(グロスゲーミングレベニュー)の予想は、当面は12億ドル(約1,400億円)、10年後は52億ドル(約6,200億円)。半分強を中国顧客が占める。

プリモリエ・エンタテインメントゾーンの強みは、
1)中国東北部、日本、韓国からフライト時間は2時間半と、マカオまでの4時間よりも近い。ちなみに、マカオの来訪者に占める中国東北部の顧客の構成比は1ケタ%しかなく、ほぼ未開拓市場である
2)ウラジオストクが自由港に指定される方向。ビザ(入国査証)の緩和、進出企業への税制優遇により、外国との経済交流が活性化
3)政府はカジノ課税を競争力ある水準に設定。デバイス数に対して固定であるが、想定されるGGRに対しておおむね1ケタ%の水準。マカオは39%、韓国(外国人専用カジノ)12-14%

むろん、中期的には、中国政府の方針がリスクとなる(中国政府は自国民の他国のカジノ利用を望まない。東北部からプリモリエ・エンタテイメントゾーンへの訪問を抑制する施策を講じる可能性)。

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