カジノを含む統合リゾート(IR)の政治、経済情報のポータルサイト >運営方針はこちら

日本型IRへの道日本型IRへの道
ご利用規約お問合わせ





ロシア ウラジオストク:Tigre de Cristal 経営改善 プーチン大統領、ゾーンを安倍首相にアピール

2016-09-02

【海外ニュース】

8月31日、香港のSummit Ascent Holdingsは、2016年度上期(1-6月)業績を発表。

Summit Ascent Holdingsは、ロシア・ウラジオストクのTigre de Cristalを子会社とする(開発者G1 Entertainmentの株式の60%所有)。
Tigre de Cristalは、ロシア・ウラジオストクのプリモリエ・エンタテイメントゾーンにおける第一号のカジノを含む統合型リゾート(IR)。2015年10月に第一期(投資額1.72億米ドル)が開業した。
なお、Melco Crown EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がSummit Ascent大株主である。

8月31日のSummit Ascent Holdings発表におけるポイントは、
・Summit Ascent Holdingsの2016年1-6月の当期利益は1,700万香港ドル(2.3億円)、前年同期の4,380億香港ドルの赤字(5.8億円の赤字)から改善
・Tigre de Cristalのビジネスは、6月以降、急速に拡大。VIPローリングボリュームは、5月は7.39億香港ドル(それまでの最高)から、7月、8月と20億香港ドル(270億円)に拡大。VIPルームを二つのジャンケット事業者に割り当てた結果。なお、グロスウィン(Gross Gaming Revenue)は、VIPローリングボリュームの3%ほど
・現状では、週末には施設内のホテル(121室)はほぼフル稼働、平日の稼働率も66%以上
・ただし、マス市場は、依然として勢いに欠ける情勢。ルーブル安、決済通貨規制(外貨による決済を禁止)、観光ビザ発給手続きが課題
・第二期の開発スケジュール(投資額5億米ドル)を変更。着工は2017年下期に一年延期、開業時期は2018年下期から2019年上期へ

今後、冬のシーズンオフに向かう中、マスの開拓が課題となろう。
8月15日、Summit Ascent Holdingsは、韓国Kangwon Landとの戦略的協業パートナーシップを発表。主に、マスの集客、第二期開発における協業を狙う。

ちなみに、9月2日、安倍首相は、ロシアのウラジオストクを訪問し、プーチン大統領との首脳会談に臨む予定。主な議題は、北方領土問題、両国の経済協力など。
プーチン大統領は、ウラジオストクを自由港とし、経済交流の活性化を狙う。プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、象徴的なプロジェクトである。

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第一期の投資額は1億7,200万ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・最終の第二期は2017年下期に着工、2019年上期に開業予定
・二期は、ホテル500室、ゲーミングエリアはVIPテーブル100台、マス70台、スロット500台、ノンゲーミングアメニティではゴルフコース、MICE、ナイトクラブ、飲食を整備
・同施設は、外国人、ロシア人をバランスよく集客。売上高の8割は中国、日本、韓国の顧客であり、訪問者数の8割はロシア人

ロシア・ウラジオストクにおけるカジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向:

ロシアは2007年の連邦法により、カジノゲーミングを4つの特区(ゾーン)に限定し、2009年にはそれ以外の場所での営業を禁じた。
4つの特区とは、プリモリエ特区(ウラジオストク)、シビルスカヤ・モネタ特区(シベリア・アルタイ地方)、ヤンタルナヤ特区(バルト海沿岸・北西部カリーニングラード州)、
アゾフ・シティー特区(クラスノダール地方)。

その後、2014年にはクリミア半島のソチ(クラスノダール地方)が新たに特区に追加した、

このうち、プリモリエ特区の経済ポテンシャルは圧倒的。中国東北部を中心とした東アジアの経済力にアクセスできるため。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、総面積619haのうち、当面は263haが開発に供され、現在は4つのカジノを含む統合型リゾート(IR)計画が決定、将来的に7-8つまで拡大する見通し。
エンタテインメント、カジノ、ホテル、ヴィラ、ヨットクラブ、その他観光アトラクションを含む世界的なエンタテインメント都市として、2022年の完成を目指す。

現在、プリモリエ・エンタテイメントゾーンでは、4つの計画が進行中。総額22億ドルの投資コミットメントがある。

Tigre de Cristal(開発者:G1 Entertainment company、ローレンス・ホー氏がコントロール)
・最終投資額7億ドル。2015年10月にフェーズⅠが開業。フェーズⅡの着工は、当初予定の2016年後半から2017年春に延期

Seaside Resort(開発者:NagaCorp、カンボジア)
・最終投資額3.5億ドル。2018年夏に第一期開業予定。最終第三期は2021年に完成予定

Selena World Resort(開発者:Diamond Fortune、ロシア)
・2016年3月に投資額9億ドルの計画が当局より承認。第一期開業は、当初は2017年末であったが、2018年となる方向(全体は三期構成)

Phoenix Resort Casino Primorye(開発者:Royal Time Group、ロシア)
・投資額2.2億ドル。第一期は2017年11月にに開業予定。最終第三期は2021年末に完成予定

調査機関のプリモリエ・エンタテインメントゾーンのカジノ市場(グロスゲーミングレベニュー)の予想は、当面は12億ドル(約1,200億円)、10年後は52億ドル(約5,200億円)。半分強を中国顧客が占める想定。

プリモリエ・エンタテインメントゾーンの強みは、
1)中国東北部、日本、韓国からフライト時間は2時間半と、マカオまでの4時間よりも近い。ちなみに、マカオの来訪者に占める中国東北部の顧客の構成比は1ケタ%しかなく、ほぼ未開拓市場
2)ウラジオストクが自由港に指定。ビザ(入国査証)の緩和、進出企業への税制優遇により、外国との経済交流が活性化
3)政府はカジノ課税を競争力ある水準に設定。デバイス数に対して固定であるが、想定されるGGRに対しておおむね1ケタ%の水準。マカオの税率はGGRに対して39%、韓国(外国人専用カジノ)12-14%

むろん、中期的には、中国政府の方針がリスクとなる(中国政府は自国民の他国のカジノ利用を望まない。東北部からプリモリエ・エンタテイメントゾーンへの訪問を抑制する施策を講じる可能性)。

カジノIRジャパン関連記事:
・ロシア・ウラジオストク
ロシア&韓国:TIGRE DE CRISTAL、KANGWON LANDが戦略的協業~地理、顧客基盤シナジー追及
ロシア・ウラジオストク:4つのIR開発計画 総額22億ドル 全体的にスケジュールの遅れ
ロシア ウラジオストク 極東振興 カジノにかける 法制化の動き日本では停滞=日本経済新聞
ロシア・ウラジオストク:TIGRE DE CRISTAL 2015年10-12月売上高11億円 月次で右肩上がり
ロシア・ウラジオストク:Diamond Fortune 9億ドルの新規IR計画。当局が承認 ゾーン四番目
ロシア・ウラジオストク:TIGRE DE CRISTAL 開業三ヵ月 盛況 中期的にIR集積地を目指す
ロシア:ウラジオストク IR正式開業 集積計画始動 中国人に加え、ロシア人の人気も拡大
ロシア:ウラジオストク TIGRE DE CRISTAL 10月8日にソフトオープン。1ヶ月半の遅延
ロシア:ウラジオストク TIGRE DE CRISTAL 予定通りソフトオープン プリモリエ集積計画始動
ロシア:ウラジオストク TIGRE DE CRISTAL 10月8日にソフトオープン。1ヶ月半の遅延
ロシア:ウラジオストク IR第一号 TIGRE DE CRISTAL 近く開業へ 概要総括
ロシア:ウラジオストクが経済・観光振興 IR開業 秋田県、新潟県は経済交流強化
ロシア:カンボジアNagaCorp ウラジオストクIR着工へ。中国東北部の開拓を狙う
 

<海外主要オペレーターの会社情報、株価>

「IR関連企業&株価」の「海外主要オペレーター」を参照ください。
「海外主要オペレーター」

カジノIRジャパン

該当記事

High rollers warm up to Vladivostok casino
記事へのリンク

Nikkei Asian Review

Putin’s Making a Big Bet on Building Vegas in Vladivostok
記事へのリンク

Bloomberg


ご要望お問合わせ

NEWS&TOPICSNEWS&TOPICS
法案NOW
IR関連法案 最新記事
みんなのQ&A
IR資料室

カジノ関連団体のご紹介
業界関連団体のご紹介
地方誘致団体のご紹介


トップへ戻る
ご利用規約 | お問い合わせ
Copyrights© Casino IR Japan All Rights Reserved.