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ロシア ウラジオストク:Tigre de Cristal 第二期 5億ドル投資 ホテル、MICEなど拡充へ

2016-11-26

【海外ニュース】

11月21日、ロシア・ウラジオストクにおけるカジノを含む統合型リゾート(IR)第一号Tigre de Cristalは、第二期の投資額が5億米ドルとなることを改めてコミット。
第二期では、10haのエリアに、ホテル、リテイル、MICEコンファレンス設備、飲食を拡充する。第二期の雇用創出は2,000名。
2017年後半に建設を開始し、2019年前半に開業する予定。

Tigre de Cristalの開発・運営会社は、G1 Entertainment。
香港のSummit Ascent Holdingsがは、G1 Entertainmentの株式の60%を所有。Melco Crown EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がAscent Holdingsの大株主である。

Summit Ascentは、第二期に向けて、8月に韓国のKangwon Landと戦略的提携を発表した。

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第一期の投資額は1億7,200万ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・2016年には毎日1,000人強のゲストを迎える。外国人、ロシア人をバランスよく集客
・訪問者数の7割はロシア人、3割は中国、韓国。売上高の8割は中国、韓国
・ビジネスは、2016年6月以降、急拡大
-VIPローリングボリュームは、5月7.39億香港ドル(それまでの最高)から、7月、8月と20億香港ドル(270億円)に拡大
・最終第二期は2017年下期に着工、2019年上期に開業予定(投資額5億米ドル)
・第二期は、10haのエリアに、ホテル500室、ゲーミングエリア(VIPテーブル100台、マス70台、スロット500台)、リテイル、MICE、ナイトクラブ飲食、ゴルフコースを整備

ロシア・ウラジオストクにおけるカジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向:

ロシアは2007年の連邦法により、カジノゲーミングを4つの特区(ゾーン)に限定し、2009年にはそれ以外の場所での営業を禁じた。
4つの特区とは、プリモリエ特区(ウラジオストク)、シビルスカヤ・モネタ特区(シベリア・アルタイ地方)、ヤンタルナヤ特区(バルト海沿岸・北西部カリーニングラード州)、
アゾフ・シティー特区(クラスノダール地方)。
その後、2014年にはクリミア半島のソチ(クラスノダール地方)が新たに特区に追加された。

このうち、プリモリエ特区の経済ポテンシャルは圧倒的。中国東北部を中心とした東アジアの経済力にアクセスできるため。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、総面積619haのうち、当面は263haが開発に供され、現在は4つのカジノを含む統合型リゾート(IR)計画が決定、将来的に7-8つまで拡大する見通し。
エンタテインメント、カジノ、ホテル、ヴィラ、ヨットクラブ、その他観光アトラクションを含む世界的なエンタテインメント都市として、2022年の完成を目指す。

現在、プリモリエ・エンタテイメントゾーンでは、4つの計画が進行中。総額22億ドルの投資コミットメントがある。

Tigre de Cristal(開発者:G1 Entertainment company、ローレンス・ホー氏がコントロール)
・最終投資額7億ドル。2015年10月にフェーズⅠ(投資額1.7億ドル)が開業。フェーズⅡ(同5億ドル)の着工は、当初予定の2016年後半から2017年春に延期

Seaside Resort(開発者:NagaCorp、カンボジア)
・最終投資額3.5億ドル。2018年夏に第一期開業予定。最終第三期は2021年に完成予定

Selena World Resort(開発者:Diamond Fortune、ロシア)
・2016年3月に投資額9億ドルの計画が当局より承認。第一期開業は、当初は2017年末であったが、2018年となる方向(全体は三期構成)

Phoenix Resort Casino Primorye(開発者:Royal Time Group、ロシア)
・投資額2.2億ドル。第一期は2017年11月にに開業予定。最終第三期は2021年末に完成予定

調査機関のプリモリエ・エンタテインメントゾーンのカジノ市場(グロスゲーミングレベニュー)の予想は、当面は12億ドル(約1,200億円)、10年後は52億ドル(約5,200億円)。半分強を中国顧客が占める想定。

プリモリエ・エンタテインメントゾーンの強みは、
1)中国東北部、日本、韓国からフライト時間は2時間半と、マカオまでの4時間よりも近い。ちなみに、中国東北部は、マカオ来訪者の1ケタ%しかなく、ほぼ未開拓市場
2)ウラジオストクが自由港に指定。ビザ(入国査証)の緩和、進出企業への税制優遇により、外国との経済交流が活性化
3)政府はカジノ課税を競争力ある水準に設定。デバイス数に対して固定であるが、想定されるGGRに対しておおむね1ケタ%の水準。マカオの税率はGGRに対して39%、韓国(外国人専用カジノ)12-14%

むろん、中期的には、中国政府の方針がリスクとなる(中国政府は自国民の他国のカジノ利用を望まない。東北部からプリモリエ・エンタテイメントゾーンへの訪問を抑制する施策を講じる可能性)。

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