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米国 ネバダ州:“NEVADA GAMING ABSTRACT” 2016年度は2007年度以来の黒字化。観光産業発展

2017-01-14

【海外ニュース】

1月11日、米国ネバダ州のゲーミング規制当局Nevada Gaming Control Boardは、“NEVADA GAMING ABSTRACT – 2016.”を公表。

同レポートは、州ゲーミングライセンシー(グロス売上高GGRが100万ドル以上を対象)の財務データを集計し、要約を抽出したレポート。2016年度は2015年7月1日から2016年6月30日。

2016年度には対象施設(グロス売上高GGRが100万ドル以上)は、273施設、うち、70施設は上場企業の所有であった。上場企業所有70施設は、州のゲーミング売上高の78.0%を占有。

GAMING ABSTRACTは、財務データ(バランスシート、損益計算書)の集計に加え、平均従業員数、ルーム稼働率、ルーム当たり売上高、面積(スクエアフット)当たりのゲーミング売上高、その他指標がある。
また、レポートには、宿泊施設付きの施設、上場企業が所有する大型施設(ゲーミング売上高$12mn以上)の集計がある。

2016年度 損益データ集計

<州の施設計>
・対象カジノ施設(グロス売上高GGRが100万ドル以上)=273ヵ所
・売上高(ゲーミング、宿泊、飲食、アトラクションの総計)=$25,235mn、YoY2.6%増
・売上高構成比=Gaming 42.6%、Rooms 23.1%、Food 15.3%、Beverage 6.9%、Others 12.1%
・損益(連邦所得税、特別損失を控除前)=$979mnの黒字(前年度は$662mnの赤字)
・ゲーミング税の支払額=$822mn、ゲーミング売上高の7.6%

<クラーク郡の施設計>
・対象カジノ施設(グロス売上高GGRが100万ドル以上)=159ヵ所
・売上高(ゲーミング、宿泊、飲食、アトラクションの総計)=$22,589mn、YoY2.5%増
・損益(連邦所得税、特別損失を控除前)=$748mnの黒字(前年度は575mnの赤字)

<ラスベガスストリップの施設計>
・対象カジノ施設(グロス売上高GGRが100万ドル以上)=46ヵ所
・売上高(ゲーミング、宿泊、飲食、アトラクションの総計)=$17,102mn、YoY2.2%増
・損益(連邦所得税、特別損失を控除前)=$279mnの黒字(前年度は$923mnの赤字)

2016年度:州の施設計の損益は、2008年度以来の黒字化を確保。観光、ノンゲーミングは成長持続

州の施設計の損益(連邦所得税、特別損失を控除前)の推移は、
2016年度=$984mnの黒字
2015年度=$662mnの赤字
2014年度=$744mnの赤字
2013年度=$1,349mnの赤字
2012年度=$1,213mnの赤字
2011年度=$3,997mnの赤字
2010年度=$3,433mnの赤字
2009年度=$6,778mnの赤字
2008年度=$721mnの黒字
2007年度=$2,297mnの黒字

ポイントは、
1)2016年度は2008年度以来の黒字化を確保。7年連続の赤字を脱却
2)州内の全エリアで黒字化
3)ゲーミング回復したが(過去6年間で5年間がプラス成長)、とくに、ノンゲーミング、とりわけ、宿泊部門(room)が伸長。観光産業の活況がけん引

ちなみに、2016年度のゲーミング部門の売上高は、そのピークであった2007年度よりも13.8%低かった。

アジアパシフィック各国(日本の将来も同様)と米国ネバダ州には、ゲーミングの規制の在り方が根本的に異なる。
アジアパシフィック各国では、政府がカジノ施設数を少数限定管理する一方、ネバダ州は自由競争で施設数の制限がない。

この違いは、産業構造、事業者の収益構造に直結する。

1)IR施設の利益率。アジアパシフィックは利益率(営業利益率~30%台)が高い一方、米国ネバダ州は低い(同5%未満)
2)売上高に占めるゲーミング部門の構成比は、アジア・パシフィックは7-8割、米国ネバダ州は4割
 アジアパシフィックではゲーミング需給がタイトで、ゲーミングが収益エンジン、施設全体が集客エンジン
 米国ネバダ州は、施設間競争が激しい。ゲーミングの収益性が低下。ノンゲーミングを育成し、その収益を拡大

NEVADA GAMING CONTROL BOARD 該当ページ:
NEVADA GAMING CONTROL BOARD Abstract Report

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