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ロシア ウラジオストク:行政 Royal Timeとの開発合意破棄へ 新規募集の可能性 ~ Tigre寡占続く

2017-04-15

【海外ニュース】

4月5日、ロシア・ウラジオストクの行政機関The Primorye Territory Development Corporation(開発公社)は、プリモリエ・エンタテインメントゾーンの開発許可を与えた事業者Royal Time Groupとの合意を破棄すべく、プリモルスキー地方仲介裁判所に提訴した。

以前より、開発公社は、投資合意書の建設デッドラインを遵守できない場合、事業者との合意を破棄し、新たな事業者に土地を再配分する方針を明らかとしていた。

また、開発公社は、別の事業者、Diamond Fortunes Holdingについて、開発工事進行の遅延に対して、不満を表明。

今後、プリモリエ・エンタテインメントゾーンにおいて、新たな事業者募集が実施される可能性ある。

ロシア・ウラジオストクにおけるカジノを含む統合型リゾート(IR)開発動向

ロシアは2007年の連邦法により、カジノゲーミングを4つの特区(ゾーン)に限定し、2009年にはそれ以外の場所での営業を禁じた。
4つの特区は、プリモリエ特区(ウラジオストク)、シビルスカヤ・モネタ特区(シベリア・アルタイ地方)、ヤンタルナヤ特区(バルト海沿岸・北西部カリーニングラード州)、
アゾフ・シティー特区(クラスノダール地方)。
その後、2014年にはクリミア半島のソチ(クラスノダール地方)が新たに特区に追加された。

プリモリエ特区の経済ポテンシャルは圧倒的。中国東北部を中心とした東アジアの経済力にアクセスできるため。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、総面積619haのうち、当面は263haが開発に供され、現在のところ、4つのIR計画があり、将来的に7-8つまで拡大する見通し。
エンタテインメント、カジノ、ホテル、ヴィラ、ヨットクラブ、その他観光アトラクションを含む世界的なエンタテインメント都市として、2022年の完成を目指す。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンの4つの計画は以下の通り。総額22億ドルの投資コミットメントである。
現在、稼働する施設はTigre de Cristalのみであり、少なくとも2019年まではモノポリーが持続する。

Tigre de Cristal(開発者:G1 Entertainment company、ローレンス・ホー氏がコントロール)
・最終投資額7億ドル
・2015年10月にフェーズⅠ(投資額1.7億ドル)開業。フェーズⅡ(同5億ドル)は、2017年下期着工、2019年下期完成予定

Lighthouse Resort(開発者:NagaCorp、カンボジア)
・投資額3.5億ドル
・2019年に第一期開業予定

Selena World Resort(開発者:Diamond Fortune、ロシア)
・投資額9億ドル(2016年3月に当局より承認)
・当初計画では2018年に第一期開業

Phoenix Resort Casino Primorye(開発者:Royal Time Group、ロシア)
・投資額2.15億ドル
・当初計画では2017年開業

プリモリエ・エンタテインメントゾーンの強みは、
1)中国東北部、日本、韓国からフライト時間は2時間半と、マカオまでの4時間よりも近い。ちなみに、中国東北部は、マカオ来訪者の1ケタ%しかなく、ほぼ未開拓市場
2)ウラジオストクが自由港に指定。ビザ(入国査証)の緩和、進出企業への税制優遇により、外国との経済交流が活性化
3)政府はカジノ課税を競争力ある水準に設定。デバイス数に対して固定であるが、想定されるGGRに対しておおむね1ケタ%の水準。マカオの税率はGGRに対して39%、韓国(外国人専用カジノ)12-14%

むろん、中期的には、中国政府の方針がリスクとなる(中国政府が、自国民のプリモリエ・エンタテイメントゾーンへの訪問を抑制する施策を講じる可能性)。

Tigre de Cristalの経営状況(Summit Ascent Holdings 2016年度実績)

3月31日、香港証券取引所に上場するSummit Ascent Holdingsが、2016年度(1-12月)業績を発表。Summit Ascent Holdingsは、ロシア・ウラジオストクにおけるIR第一号Tigre de Cristalの運営会社の親会社。

Tigre de Cristalは、2019年まではロシア・ウラジオストクにおける唯一の事業者となる。

Tigre de Cristalの開発・運営会社は、G1 Entertainment。
香港のSummit Ascent Holdingsがは、G1 Entertainmentの株式の60%を所有。Melco Crown EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がAscent Holdingsの大株主である。

事業整理の結果、Summit Ascent Holdingsの継続事業は、Tigre de Cristalのみ。

TIGRE DE CRISTAL 2016年度(1-12月)業績:
・売上高HK$323mn、調整後EBITDAはHK$132mn、当期損失HK$15mn
・円換算は、売上高45億円、調整後EBITDAは18億円、当期損失は2億円
・開業から40万人を受け入れ。2016年には毎日1,000人強が訪問。外国人、ロシア人をバランスよく集客
・訪問者数の7割はロシア人、3割は外国人(主に中国、韓国)。売上高の8割は外国人

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第一期の投資額は1億7,200万米ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・第二期は2017年下期に着工、2019年下期に開業予定(投資額5億米ドル)
・第二期は10haのエリアに、ホテル、リテイル、MICEコンファレンス設備、飲食を拡充する。第二期の雇用創出は2,000名。

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