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フィリピン:ユニバーサル OKADA MANILA 岡田和生氏 権限停止・議長更迭 ガバナンス違反

2017-06-20

【海外ニュース】

6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。
5月23日の臨時取締役会において、内部監査部門が報告した。

6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。

6月19日、ユニバーサルエンターテインメントは、特別調査委員会の調査経過として、新たに2件の岡田和生氏による不正な資金流用の疑いが発見されたと発表。

ちなみに、岡田和生氏がコントロールするOkada Holdingsは、ユニバーサルエンターテインメントの株式の約68%を所有する。

フィリピン Okada Manila

2017年3月31日、ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピン最大のIRであるOkada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)がグランドオープンした。

Okada Manilaの第1期投資額は24億米ドル。規制当局との投資ミニマムコミットメントである10億ドルを大幅に上回る規模感。ユニバーサルエンターテインメントは、第1期投資分について、開業から二年以内に黒字化する計画。

ユニバーサルエンターテインメントは、2008年8月にライセンスを取得。その後、開発が停滞した局面があったが、2015年5月、現地の政財界の有力者であるAntonio O. Cojuangco氏(コファンコ)とチームアップしたことが契機となり、Okada Manilaの開発は一気に進展した。
2015年9月にはCOOとしてSteve Wolstenholme氏を任命。カジノ開発運営の経験あるマネジメントを雇用し、開業までの作業を進めてきた。

なお、3月21日、フィリピンのゲーミング管理当局The Philippine Amusement and Gaming Corp(PAGCOR)のAndrea D. Domingo議長は、マニラ首都圏において、今後5年間、新規ライセンスを発給しない方針を明らかにした。
一定期間、Okada Manilaを含む国際IR事業者4社の先駆者としてのリスクテイク、その結果である権益を守る考え。

カジノを含む統合型リゾート(IR)Oakda Manilaの概要:

全体:全4期構成 完成は2019年末を想定 総投資額は40億米ドル、用地面積44ha 

第1期:2016年12月にソフトオープン、2017年3月にグランドオープン
    投資額24億米ドル、用地面積22ha(全体44ha)
    従業員数 8000名以上

第1期施設概要:カジノフロア 26,410㎡(テーブル500台、電子ゲーム3,000台)
        ホテル 993室、エンタテインメントスペース8,361㎡
        ビーチ/ナイトクラブThe Cove(4,500人収容)
        ショッピングモール8,409㎡(50店舗)、飲食21店舗

 

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が営業中。

<ニューポートシティ マニラ国際空港の隣>
・Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
<エンタテインメントシティ>
・Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
・City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
・Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業

マニラ首都圏における今後の開発計画は以下の通り。

<既存施設拡張>
・Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group)=第二期拡張は2016年9月に、第三期拡張は2018年に完成予定(二期、三期合計の投資額4-5億米ドル)
<新規開発>
・Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

2017年3月、フィリピンのゲーミング管理当局The Philippine Amusement and Gaming Corp(PAGCOR)のAndrea D. Domingo議長は、マニラ首都圏において、今後5年間、新規ライセンスを発給しない方針を明らかにした。
一定期間、国際IR事業者4社の先駆者としてのリスクテイク、その結果である権益を守る考え。

2017年5月、PAGCORは、セブ州マクタン島ラプ=ラプ市におけるIR計画の開発に暫定ライセンスを付与。マニラ首都圏以外における初のIRとなる。

・Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定

フィリピンカジノ市場、および、マニラ首都圏IR3社の業績動向

・2015年実績
-合計1,122億PHP、うち、PAGCOR直営施設303億PHP、エンタテインメントシティ702億PHP、その他117億PHP
-全体では2,500億円、YoY13%増ほど。エンタテインメントシティがけん引
-フィリピン市場の顧客構成は、内国人、東南アジア、中国とバランスよい
・2016年実績
-合計1,500億PHP、YoY33%増
・2017年予想(2017年3月、PAGCOR Andrea D. Domingo議長)
-1,550~1,600億PHP、YoY4~7%増
-実際には、足元の勢いは上記予想以上(国際IR3社計 2017年度1Q 売上高513億円、YoY38%増)

マニラ首都圏における国際IR3社計(Okada Manila除く)の2016年度(1-12月)業績は、売上高1,823億円、YoY25%増、EBITDAは568億円、YoY77%増、株主帰属当期損益は97億円(前期196億円の赤字)。
売上高は2Q以降、急激に伸長。1Q(1-3月)はYoY3%増であったが、2Q(4-6月)はYoY39%増、3Q(7-9月)はYoY22%増、4Q(10-12月)はYoY35%増となった。
背景は、中国との関係改善。中国政府は、1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

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