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フィリピン:OKADA MANILA 岡田氏のガバナンス違反 比当局PAGCORはクリア、米当局は関心

2017-07-10

【海外ニュース】

7月4日、フィリピンのゲーミング管理当局The Philippine Amusement and Gaming Corp(PAGCOR)のAndrea D. Domingo議長は、スペイン・バルセロナで開催されたThe World Gaming Executive Summitにおいて、ゲーミング情報サービスGambling Compliance社に対し、岡田和生氏およびOkada Manila(運営会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)についてコメント。

PAGCORのスタンスは、
・Okada Manila(運営会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)はクリア
・Okada Manilaに関わるライセンスホルダー群は、岡田和生氏の影響から分離済み
・岡田和生氏の重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)は、Okada Manila(運営会社)内部の問題

一方、米国ネバダ州のゲーミング管理当局Nevada Gaming Control Boardは、岡田和生氏のガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を関心を示しており、調査対象とする方針のようだ。

岡田和生氏(ユニバーサルエンターテインメント創業者) グループからの更迭
6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。
5月23日の臨時取締役会において、内部監査部門が報告した。

6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。

6月19日、ユニバーサルエンターテインメントは、特別調査委員会の調査経過として、新たに2件の岡田和生氏による不正な資金流用の疑いが発見されたと発表。

6月29日、ユニバーサルエンターテインメントは株主総会を開催し、岡田和生氏を含まない、取締役7名を選任。

ユニバーサルエンターテインメントの最大株主は、岡田家の持ち株会社Okada Holdings(株式の67.9%を所有)。
Okada Holdingsの株主は、岡田和生氏が46.38%、長男の知裕氏が43.48%、長女の裕実氏が9.78%。5月段階で、長男、長女が岡田和生氏を取締役から解任していた。

フィリピン Okada Manila

2017年3月31日、ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピン最大のIRであるOkada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)がグランドオープンした。

Okada Manilaの第1期投資額は24億米ドル。規制当局との投資ミニマムコミットメントである10億ドルを大幅に上回る規模感。ユニバーサルエンターテインメントは、第1期投資分について、開業から二年以内に黒字化する計画。

ユニバーサルエンターテインメントは、2008年8月にライセンスを取得。その後、開発が停滞した局面があったが、2015年5月、現地の政財界の有力者であるAntonio O. Cojuangco氏(コファンコ)とチームアップしたことが契機となり、Okada Manilaの開発は一気に進展した。
2015年9月にはCOOとしてSteve Wolstenholme氏を任命。カジノ開発運営の経験あるマネジメントを雇用し、開業までの作業を進めてきた。

なお、3月21日、フィリピンのゲーミング管理当局The Philippine Amusement and Gaming Corp(PAGCOR)のAndrea D. Domingo議長は、マニラ首都圏において、今後5年間、新規ライセンスを発給しない方針を明らかにした。
一定期間、Okada Manilaを含む国際IR事業者4社の先駆者としてのリスクテイク、その結果である権益を守る考え。

カジノを含む統合型リゾート(IR)Oakda Manilaの概要:

全体:全4期構成 完成は2019年末を想定 総投資額は40億米ドル、用地面積44ha 

第1期:2016年12月にソフトオープン、2017年3月にグランドオープン
    投資額24億米ドル、用地面積22ha(全体44ha)
    従業員数 8000名以上

第1期施設概要:カジノフロア 26,410㎡(テーブル500台、電子ゲーム3,000台)
        ホテル 993室、エンタテインメントスペース8,361㎡
        ビーチ/ナイトクラブThe Cove(4,500人収容)
        ショッピングモール8,409㎡(50店舗)、飲食21店舗

 

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が営業中。

<ニューポートシティ マニラ国際空港の隣>
・Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
<エンタテインメントシティ>
・Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
・City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
・Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業

マニラ首都圏における今後の開発計画は以下の通り。

<既存施設拡張>
・Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group)=第二期拡張は2016年9月に、第三期拡張は2018年に完成予定(二期、三期合計の投資額4-5億米ドル)
<新規開発>
・Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

2017年3月、フィリピンのゲーミング管理当局The Philippine Amusement and Gaming Corp(PAGCOR)のAndrea D. Domingo議長は、マニラ首都圏において、今後5年間、新規ライセンスを発給しない方針を明らかにした。
一定期間、国際IR事業者4社の先駆者としてのリスクテイク、その結果である権益を守る考え。

2017年5月、PAGCORは、セブ州マクタン島ラプ=ラプ市におけるIR計画の開発に暫定ライセンスを付与。マニラ首都圏以外における初のIRとなる。

・Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定

フィリピンカジノ市場、および、マニラ首都圏IR3社の業績動向

・2015年実績
-合計1,122億PHP、うち、PAGCOR直営施設303億PHP、エンタテインメントシティ702億PHP、その他117億PHP
-全体では2,500億円、YoY13%増ほど。エンタテインメントシティがけん引
-フィリピン市場の顧客構成は、内国人、東南アジア、中国とバランスよい
・2016年実績
-合計1,500億PHP、YoY33%増
・2017年予想(2017年3月、PAGCOR Andrea D. Domingo議長)
-1,550~1,600億PHP、YoY4~7%増

マニラ首都圏における国際IR3社計(Okada Manila除く)の2016年度(1-12月)業績は、売上高1,823億円、YoY25%増、EBITDAは568億円、YoY77%増、株主帰属当期損益は97億円(前期196億円の赤字)。

売上高は2016年度2Q以降、急激に伸長。1Q(1-3月)はYoY3%増であったが、2Q(4-6月)はYoY39%増、3Q(7-9月)はYoY22%増、4Q(10-12月)はYoY35%増、そして、2017年度1QはYoY38%増となった。
背景は、中国との関係改善。中国政府は、1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

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