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フィリピン:国際IR上場3社 2017年度2Q業績 4-6月売上高500億円超に 中国顧客がけん引 

2017-08-27

【海外ニュース】

フィリピン国際IR事業者の2017年度2Q業績が出揃った。
Bloomberry Resorts(施設:Solaire Resort & Casino)が8月10日、Travellers International Hotel Group(施設:Resorts World Manila)が14日、Melco Resorts and Entertainment (Philippines)(施設:City of Dreams Manila)が15日に発表。

3社計の2Q(4-6月)業績は、売上高が517億円、YoY13%増、EBITDAが169億円、YoY3%増。
3社計の2Q累計(1-6月)業績は、売上高が1,050億円、YoY24%増、EBITDAが351億円、YoY34%増。

全体としては、国交関係改善を背景とした、中国顧客増加が業績をけん引。2016年4-6月以前、中国政府は、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

社別には、Travellers International Hotel Groupが大幅減収減益。これは、1)Resorts World Manilaが後発組にシェアを奪われている、2)6月2日の発砲・放火事件の影響(29日にゲーミング部門の運営再開)、など。

なお、Okada Manilaは、2016年12月に開業。ユニバーサルエンタテインメントは、Okada Manila単体の業績開示をしないが、開業直後の四半期業績は、売上高30億円ほど、営業損益は30億円前後の赤字と推測される。

Okada Manila:運営会社ユニバーサルエンタテインメント(Tiger Resorts Leisure and Entertainment)
・ユニバーサルエンタテインメントにおける「その他」セグメント業績。Okada Manilaを含む
-2016年3月期通期=売上高 34億円、営業損益 41億円の赤字
-2017年3月期通期=売上高 32億円、営業損益 82億円の赤字
-2017年4-6月期=売上高 39億円、YoY4.1倍、営業損益37億円の赤字(前年同期は12億円の赤字)

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。

2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)

この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。

フィリピン IR開発動向

【マニラ首都圏】
<稼働中施設>
・ニューポートシティ マニラ国際空港の隣
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<既存施設拡張>
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group)=第二期拡張は2016年9月に、第三期拡張は2018年に完成予定(二期、三期合計の投資額4-5億米ドル)
<新規開発>
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

【マニラ首都圏以外】
<新規開発>
・セブ州マクタン島ラプ=ラプ市
 Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定
・セブ州マンダウエ市
 Millennium Pan-Asia Hotel and Resortの計画=投資額3億米ドル、2020年3Qに開業予定

 

フィリピンカジノ市場、および、マニラ首都圏IR3社の業績動向

・2015年実績
-合計1,122億PHP、うち、PAGCOR直営施設303億PHP、エンタテインメントシティ702億PHP、その他117億PHP
-全体では2,500億円、YoY13%増ほど。エンタテインメントシティがけん引
-フィリピン市場の顧客構成は、内国人、東南アジア、中国とバランスよい
・2016年実績
-合計1,500億PHP、YoY33%増
・2017年予想(2017年3月、PAGCOR Andrea D. Domingo議長)
-1,550~1,600億PHP、YoY4~7%増

マニラ首都圏における国際IR3社計(Okada Manila除く)の2016年度(1-12月)業績は、売上高1,823億円、YoY25%増、EBITDAは568億円、YoY77%増、株主帰属当期損益は97億円(前期196億円の赤字)。

売上高は2016年度2Q以降、急激に伸長。1Q(1-3月)はYoY3%増であったが、2Q(4-6月)はYoY39%増、3Q(7-9月)はYoY22%増、4Q(10-12月)はYoY35%増、そして、2017年度1QはYoY38%増となった。
背景は、中国との関係改善。中国政府は、1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

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