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ロシア ウラジオストク:NagaCorp 3.5億ドルIR計画 第1期ようやく11月着工~ゾーン2番目

2017-10-16

【海外ニュース】

10月13日、ロシア現地メディアは、カンボジアのNagaCorp(香港証券取引所上場)が、11月にも、IR施設Seaside Resortの建設工事を開始すると報じた。

Seaside Resortは、プリモリエ・エンタテインメントゾーンにおいて、二番目に開業する施設とな予定。2015年10月に、最初の施設であるTigre de Cristal(開発者:G1 Entertainment company、ローレンス・ホー氏がコントロール)が開業した。

現在、サイト地盤整備や足場組みに向けた、最終準備、および、重機や各種設備の搬入作業が進められている。
NagaCorpは、2018年3月までに、サイト地盤整備を完了する計画。

Seaside Resortの投資計画は、全体3期計3.5億ドル、うち、第1期分は7,000万ドル相当。
第1期の施設概要は、11階建てビル、延べ床面積55,000㎡。そこに、ホテル(279室)、カジノ(テーブル30台、スロット300台)、コンサートホール(2,000席)を配置する。

NagaCorpは、2015年5月末に起工式を終え、サイト地盤整備を開始したが、その後、歴史遺跡が出土し、その保全作業が生じた経緯がある。
これまで、NagaCorpは、第1期について、2018年後半に建設を完了し、2019年に開業させる方針としていた。
最終第三期は、2021年までに完成予定であった。

プリモルスキー地方政府開発公社は、プリモリエ・エンタテインメントゾーンにおける相次ぐIR計画遅延を受けて、事業者に対して強く計画遵守を求めるスタンス。

2017年10月 プリモリエ・エンタテインメントゾーン IR3区画の入札公募(オークション)手続き停止

ロシア・ウラジオストクの行政機関The Primorye Territory Development Corporation(開発公社)は、プリモリエ・エンタテインメントゾーンにおけるIR用の3つの区画の入札公募(オークション)の手続きを停止。

オークションでは、最終期限(9月28日)までに、応募者はなかったようだ。
開発公社は、当初8月28日の期限に応募者がなかったため、期限を9月28日に延長した経緯がある。開発公社は、当初、ロシア、中国、韓国、欧州などの事業者が関心を持っていると楽観視していた。

結局、開発公社は、個別に、ロシアの事業者(Shambhala社)にアプローチし、プロジェクトを進める方向。
Shambhala社は、現在、アゾフ・シティ特区で事業展開するが、2019年までに同特区が閉鎖される方向。

ロシタウラジオストクのオークションの不調には、北海道の動きが影響している可能性がある。
北海道庁、苫小牧市がそれぞれ海外を含むIR関連事業者に対して投資意向調査を実施した(提出期限は、それぞれ9月末)。
事業者の関心が、ウラジオストクから北海道に向かった可能性があろう。

なお、ロシア・ウラジオストクの行政機関The Primorye Territory Development Corporation(開発公社)の実施したオークションは以下の通り。
オークションへの申請期間は、7月14日から9月28日(当初期限は8月28日)であった。

プリモリエ・エンタテインメントゾーン IR3区画オークション概要

・第1区画
~面積7.9ha、最低投資額USD120mn、ゲーミングフロア(最低)はテーブル50台、スロット300台
・第2区画
~面積13.8ha、最低投資額USD210mn、ゲーミングフロア(最低)はテーブル100台、スロット500台
・第3区画
~面積19.7ha、最低投資額USD300mn、ゲーミングフロア(最低)はテーブル100台、スロット500台

 
オークションに供された用地の一部は、Royal Time Groupとの開発契約が破棄(2015年に契約締結、2017年に破棄)された区画の再配分を含む。

最近になり、ロシア中央政府は、プリモリエ・エンタテインメントゾーンの開発スケジュールに不満、懸念を表明。それを受けて、開発公社は、事業者に対するプレッシャーを強めている。

以前より、開発公社は、投資合意書の建設デッドラインを遵守できない場合、事業者との合意を破棄し、新たな事業者に土地を再配分する方針を明らかとしていた。

ロシア・ウラジオストクにおけるIR開発動向

ロシアは2007年の連邦法により、カジノ・ゲーミングを4つの特区(ゾーン)に限定し、2009年にはそれ以外の場所での営業を禁じた。

4つの特区は、プリモリエ特区(ウラジオストク)、シビルスカヤ・モネタ特区(シベリア・アルタイ地方)、ヤンタルナヤ特区(バルト海沿岸・北西部カリーニングラード州)、
アゾフ・シティー特区(クラスノダール地方)。
その後、2014年にはクリミア半島のソチ(クラスノダール地方)が新たに特区に追加された。ロシア政府は、2019年までにアゾフ・シティー特区を閉鎖し、ソチに一本化する方針。

このうち、プリモリエ特区の経済ポテンシャルは圧倒的。中国東北部を中心とした東アジアの経済力にアクセスできるため。
アーンスト&ヤング社はの調査によれば、開発完了後の2025年間のカジノ市場(GGR)は、22億米ドルの見通し。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンは、総面積619haのうち、当面は263haが開発に供され、現在のところ、3つのIR計画があり、将来的に当面は6まで拡大する見通し。

The Primorye Territory Development Corporation(開発公社)は、エンタテインメント、カジノ、ホテル、ヴィラ、ヨットクラブ、その他観光アトラクションを含む世界的なエンタテインメント都市として、2022年の完成を目指す。

プリモリエ・エンタテイメントゾーンの現在の3つの計画は以下の通り。総額19.5億ドルの投資コミットメント。
現在、稼働する施設はTigre de Cristalのみであり、少なくとも2019年まではモノポリーが持続する。

Tigre de Cristal(開発者:G1 Entertainment company、ローレンス・ホー氏がコントロール)
・最終投資額7億ドル
・2015年10月に第1期(投資額1.7億ドル)開業。第2期(同5億ドル)は、2017年下期着工、2019年下期完成予定

Lighthouse Resort(開発者:NagaCorp、カンボジア)
・投資額3.5億ドル
・2015年5月期起工式。2019年上期に第1期開業予定

Selena World Resort(開発者:Diamond Fortune、ロシア)
・投資額9億ドル(2016年3月に当局より承認)
・当初計画では2019年に第1期開業

プリモリエ・エンタテインメントゾーンの強みは、
1)中国東北部、日本、韓国からフライト時間は2時間半と、マカオまでの4時間よりも近い。ちなみに、中国東北部は、マカオ来訪者の1ケタ%しかなく、ほぼ未開拓市場
2)ウラジオストクが自由港に指定。ビザ緩和、進出企業への税制優遇により、外国との経済交流が活性化
3)政府はカジノ課税を競争力ある水準に設定。デバイス数に対して固定であるが、想定されるGGRに対しておおむね1ケタ%の水準。マカオの税率はGGRに対して39%、韓国(外国人専用カジノ)12-14%

むろん、中期的には、中国政府の方針がリスクとなる(中国政府が、自国民のプリモリエ・エンタテイメントゾーンへの訪問を抑制する施策を講じる可能性)。

Tigre de Cristalの経営状況(Summit Ascent Holdings 2016年度実績)

3月31日、香港証券取引所に上場するSummit Ascent Holdingsが、2016年度(1-12月)業績を発表。Summit Ascent Holdingsは、ロシア・ウラジオストクにおけるIR第一号Tigre de Cristalの運営会社の親会社。

Tigre de Cristalは、2019年まではロシア・ウラジオストクにおける唯一の事業者となる。

Tigre de Cristalの開発・運営会社は、G1 Entertainment。
香港Summit Ascent Holdingsは、G1 Entertainmentの株式の60%を所有。Melco Resorts EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏がSummit Ascent Holdingsの大株主である。

事業整理の結果、Summit Ascent Holdingsの継続事業は、Tigre de Cristalのみ。

TIGRE DE CRISTAL 2016年度(1-12月)業績:
・売上高HK$323mn、調整後EBITDAはHK$132mn、当期損失HK$15mn
・円換算は、売上高45億円、調整後EBITDAは18億円、当期損失は2億円
・開業から40万人を受け入れ。2016年には毎日1,000人強が訪問。外国人、ロシア人をバランスよく集客
・訪問者数の7割はロシア人、3割は外国人(主に中国、韓国)。売上高の8割は外国人

TIGRE DE CRISTALの概要:
・最終投資額は約7億米ドル
・第一期の投資額は1億7,200万米ドル、ホテル121室、テーブル65台(VIP25台、マス40台)、スロット約800台。フル稼働時1,100人雇用
・第二期は2017年下期に着工、2019年下期に開業予定(投資額5億米ドル)
・第二期は10haのエリアに、ホテル、リテイル、MICEコンファレンス設備、飲食を拡充する。第二期の雇用創出は2,000名

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