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フィリピン:Okada Manila 2018年3期2Q業績 売上89億円、損失70億円~月次業績は改善基調

2017-11-10

【海外ニュース】

11月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、2018年3月期2Q業績を発表。

2Qより、セグメント区分を変更し、カジノリゾート・セグメントを設置。これにより、フィリピンのマニラ首都圏の国際IRであるOkada Manilaの業績が明らかにされた。

2018年3月期2Q業績 カジノリゾート・セグメント:
・売上高8,889百万円(前年同期ゼロ)、営業損失7,064百万円(前年同期 営業損失2,968百万円)
・2016年12月に部分開業、2018年早々にグランドオープンへ
・月次ベースで、施設稼働および業績は改善基調

Okada Manilaの運営子会社は、Tiger Resorts Leisure and Entertainmentであり、ユニバーサルエンターテインメントは同社株式99.9%を間接所有。

ユニバーサルエンターテインメントは、2008年8月にライセンスを取得。その後、開発が停滞した局面があったが、2015年5月、現地の政財界の有力者であるAntonio O. Cojuangco氏(コファンコ)とチームアップしたことが契機となり、Okada Manilaの開発は一気に進展した。
2015年9月にはCOOとしてSteve Wolstenholme氏を任命。カジノ開発運営の経験あるマネジメントを雇用し、開業までの作業を進めてきた。

フィリピン マニラ首都圏 国際IR Oakda Manila 概要:
<全体>
・全4期構成 完成は2019年末を想定 総投資額は40億米ドル、用地面積44ha 
<第1期>
・2016年12月にソフトオープン、2018年早々にグランドオープン
・投資額24億米ドル、用地面積22ha(全体44ha)
・従業員数 8000名以上
・施設概要
-カジノフロア 26,410㎡(テーブル500台、電子ゲーム3,000台)
-ホテル 993室、エンタテインメントスペース8,361㎡
-ビーチ/ナイトクラブThe Cove(4,500人収容)
-ショッピングモール8,409㎡(50店舗)、飲食21店舗

 

岡田和生氏 ユニバーサルエンターテインメント、Okada Manilaの役職はく奪の経緯

6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。

6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。

6月29日、ユニバーサルエンターテインメントは、株主総会を開催し、岡田和生氏を会長職から更迭した。

ユニバーサルエンターテインメントは、岡田HDを支配株主とする(ユニバーサルエンターテインメント株式の約68%を所有)。
岡田HDは、岡田家の資産管理会社(株式所有:岡田和生氏=46.4%所有、長男=41.5%、長女=9.8%)。
岡田和生氏の追放の背景は、岡田HDの意思決定における長男と長女の造反。

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。

2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)

この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。

フィリピン IR開発動向

【マニラ首都圏】
<稼働中施設>
・ニューポートシティ マニラ国際空港の隣
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<既存施設拡張>
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group)=第二期拡張は2016年9月に、第三期拡張は2018年に完成予定(二期、三期合計の投資額4-5億米ドル)
<新規開発>
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

【マニラ首都圏以外】
<新規開発>
・セブ州マクタン島ラプ=ラプ市
 Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定
・セブ州マンダウエ市
 Millennium Pan-Asia Hotel and Resortの計画=投資額3億米ドル、2020年3Qに開業予定

 

フィリピン カジノ市場動向

・2016年実績
-合計1,341億PHP、YoY19%増
 PAGCOR直営施設=318億PHP、YoY5%増
 エンタテインメントシティ=871億PHP、YoY24%増
 その他=151億PHP、YoY29%増
-中国との関係改善がけん引。中国政府は、1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた
-フィリピン市場の顧客構成は、内国人、東南アジア、中国とバランスがよい
・2017年1H(1-6月)は図表の通り

2017年2Q累計(1-6月累計)カジノ市場(GGR)データ
・合計=PHP75,918mn、YoY16%増
・PAGCOR=PHP17,302mn、YoY9%増
 <PAGCOR直営 – セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP5,939mn、YoY1%増
 VIP(ジャンケット)=PHP4,071mn、YoY44%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP7,252mn、YoY2%増
・Entertainment City=PHP54,112mn、YoY33%増
・その他=PHP4,503mn、YoY50%減
 <ライセンス – セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP23,109mn、YoY12%増
 VIP(ジャンケット)=PHP17,717mn、YoY13%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP17,789mn、YoY32%増
 
6月末 施設数およびデバイス数
・PAGCOR
 8ヵ所、34サテライト
 テーブル526台、電子ゲーム(EGM)10,461台
・Entertainment City
 City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)
 テーブル286台、電子ゲーム(EGM)1,781台
 Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
 テーブル218台、電子ゲーム(EGM)1,505台
 Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
 テーブル391台、電子ゲーム(EGM)1,918台
 Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
 テーブル286台、電子ゲーム(EGM)2,933台
・その他
 5施設
 テーブル193台、電子ゲーム(EGM)1,293台

 
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