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ユニバーサルエンターテインメント Wynn Resortsとの和解効果 Okada Manila協力、私募債償還

2018-04-07

【海外ニュース】

4月2日、ユニバーサルエンターテインメントは、以下を4つを発表。

・ネバダ地方裁判所において、岡田和生氏およびAruze Gaming America(岡田和生氏の所有下)を特許侵害で提訴
・「岡田会長を応援する会」と題するサイトの情報が虚偽であること
・ウィン・リゾーツ社との和解説明。今後、フィリピンのOkada Manilaの運営に対し、ウィンリゾーツが人的資源の参加協力 
・海外私募債(Okada Manila開発に充当)13億ドル強の買戻し、期限前償還。ウィンリゾーツ株式の売却金額26.32億ドルを活用

なお、3月9日、ユニバーサルエンターテインメントは、Wynn Resorts社との訴訟についての和解を発表。

Wynn Resorts社は、2018年3月末までに、ユニバーサルエンターテインメントに、26億3,200万ドルを支払った。一方、ユニバーサルエンターテインメントらは、Wynn Resorts社らへの訴訟を取り下げた。

訴訟は、ユニバーサルエンターテインメント、同社子会社アルゼUSA、同社前会長の岡田和生氏が、米国ネバダ州地方裁判所において、Wynn Resorts社らを提訴したもの。
2012年2月に、Wynn Resorts社が、一方的に、アルゼUSAが所有していたWynn Resorts株式(発行済株式数の19.6%)の強制ディスカウント償還(償還対価:額面19億ドル、金利2%、10年満期の約束手形)を実行。ユニバーサルエンターテインメントらは、その無効を主張していた。

Wynn Resorts社 Steve Wynn氏 セクシャルハラスメント疑惑と余波

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ユニバーサルエンターテインメント、岡田和生氏の紛争~岡田和生氏の役職はく奪の経緯

2017年6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。

6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。

6月29日、ユニバーサルエンターテインメントは、株主総会を開催し、岡田和生氏を会長職から更迭した。

ユニバーサルエンターテインメントは、岡田HDを支配株主とする(ユニバーサルエンターテインメント株式の約68%を所有)。
岡田HDは、岡田家の資産管理会社(株式所有:岡田和生氏=46.4%所有、長男=41.5%、長女=9.8%)。
岡田和生氏の追放の背景は、岡田HDの意思決定における長男と長女の造反。

岡田和生氏(元ユニバーサルE会長)正当性を主張~ユニバーサルE経営陣、Wynn経営陣と徹底抗戦へ

2017年12月、岡田和生氏(元ユニバーサルエンターテインメント会長)が、新潮社のインタビューに対応(12月14日, 20日配信)。

以下は、岡田和生氏の主張のポイントを抜粋。

ユニバーサルエンターテインメントとの紛争について
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣が岡田和生氏を更迭、提訴した主張は、事実に基づかない
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣は、1年ぐらいかけてクーデターを画策
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣は、岡田和生氏の長男と長女を説得し(岡田HDの議決権行使において、)、岡田和生氏を解任した
・現時点では、長男は雲隠れ中。岡田和生氏は、長女と和解したものの、長女の議決権は長男に30年間の信託契約が締結されていた
・岡田和生氏は、長女の議決権の長男への信託契約は無効と主張(無効の場合、岡田和生氏は、岡田HDの議決権の過半をコントロール)

Wynn Resortsとの紛争について
・Wynn Resortsの創業時、岡田和生氏とSteve Wynn氏とは、資本金、役員メンバーなどが半々となる条件で合意
・Steve Wynn氏は、2000年当時、厳しい訴訟を抱えており、応援者がいなかった
・ユニバーサルエンターテインメント社は、子会社を通じて、約3.8億米ドルを出資
・Wynn Resortsとの確執の端緒は、Wynn Resortsのマカオの大学への基金への1.35億米ドルの寄付
・岡田和生氏は、金額が多すぎると反対。調査の結果、基金のメンバーはマカオのカジノ関係者であり、大学と関係なかったことが判明
・岡田和生氏は、寄付は、カジノのライセンスを取得するためと判断
・その後、2012年に、Wynn Resortsは、同社が発注・作成した調査レポート(フリーレポート)を発表。岡田和生氏が、フィリピンの娯楽賭博公社の幹部を買収したと主張
・2012年2月、Wynn Resortsは、当該調査レポートを根拠に、ユニバーサルエンターテインメント所有のWynn Resorts株式(発行済株式数の19.6%)の強制ディスカウント償還を実行
・調査レポートの主張は、事実に基づかない
・Steve Wynn氏は、離婚を機に、持ち株の半分を前妻(Elaine Wynn氏)に譲渡せざるを得なかった。Steve Wynn氏は、ユニバーサルエンターテインメントの筆頭株主化を望まなかった背景もある
・岡田和生氏とWynn Resortsの米国における裁判は、5年を経過し、いよいよ2018年春に最終局面のトライアルに進む
~米国の裁判は、ディスカバリー(証拠開示)、デポジション(証人尋問)、トライアル(審理)と進む
・岡田和生氏は、Wynn Resortsと和解する意思はない
・悔しいと思うのは、Wynn Resortsに出資して裏切られるならば、最初から自力でカジノ事業をやりたかった

今後のIR開発への意欲について
・あと3つはIRを作りたいと考えている
・IRも激しい国際競争になって来ている。悠長に構えてはいられない

フィリピン Okada Manilaの業績動向

ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピンのマニラ首都圏の国際IRであるOkada Manilaの運営子会社(Tiger Resorts Leisure and Entertainment)の株式の99.9%を間接所有。

11月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、2017年4-9月業績を発表。

今回発表より、セグメント区分を変更し、カジノリゾート・セグメントを設置。これにより、フィリピンのマニラ首都圏の国際IRであるOkada Manilaの業績が明らかにされた。

2017年4-9月業績 カジノリゾート・セグメント:
・売上高8,889百万円(前年同期ゼロ)、営業損失7,064百万円(前年同期 営業損失2,968百万円)
・2016年12月に部分開業、2018年早々にグランドオープンへ
・月次ベースで、施設稼働および業績は改善基調

ユニバーサルエンターテインメントは、2008年8月にライセンスを取得。その後、開発が停滞した局面があったが、2015年5月、現地の政財界の有力者であるAntonio O. Cojuangco氏(コファンコ)とチームアップしたことが契機となり、Okada Manilaの開発は一気に進展した。
2015年9月にはCOOとしてSteve Wolstenholme氏を任命。カジノ開発運営の経験あるマネジメントを雇用し、開業までの作業を進めてきた。

フィリピン マニラ首都圏 国際IR Oakda Manila 概要:
<全体>
・全4期構成 完成は2019年末を想定 総投資額は40億米ドル、用地面積44ha 
<第1期>
・2016年12月にソフトオープン、2018年早々にグランドオープン
・投資額24億米ドル、用地面積22ha(全体44ha)
・従業員数 8000名以上
・施設概要
-カジノフロア 26,410㎡(テーブル500台、電子ゲーム3,000台)
-ホテル 993室、エンタテインメントスペース8,361㎡
-ビーチ/ナイトクラブThe Cove(4,500人収容)
-ショッピングモール8,409㎡(50店舗)、飲食21店舗

 
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