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Wynn Resorts セクハラ疑惑の余波 米国MA州Wynn Boston Harborの売却観測~Bloomberg

2018-04-08

【海外ニュース】

4月7日、Bloombergは、Wynn Resorts社のCEOであるMatt Maddox氏(Steve Wynn氏の後任)が米国マサチューセッツ州ボストンにおけるIR開発計画Wynn Boston Harborの売却交渉を進めていると報じた。

現在、Wynn Resorts社がIR施設を運営・開発するネバダ州、マサチューセッツ州、マカオのゲーミング当局が、ライセンスの妥当性を検証する動きがある。検証対象は、最大株主であるSteve Wynn氏の適格性、および、ライセンス取得プロセスの正当性(セクハラ疑惑を報告しなかった)。

先週にも、マサチューセッツ州ゲーミングコミッション議長は、WynnResorts社のライセンスはリスクにさらされていると発言。

Wynn Boston Harborプロジェクト(米国マサチューセッツ州)のアップデイト:
・開業予定=2019年中盤
・開発投資額=24億ドル(土地13ha、24階建てビルディング)、2018年1月時で13億ドルを投入
・EBITDA予想レンジ=3.5-4.0億ドル
・雇用創出=建設時4,000人、運営時4,000人
・州は税収として年間2億ドルを期待(カジノ売上課税はGGRに対して25%の設定)
・Wynn Resorts社は、Mohegan Sun、Caesars Entertainment Corpなどとの競合に勝利し、州Region A(ボストン広域エリア)の唯一のライセンスを獲得

Steve Wynn氏 セクシャルハラスメント疑惑と余波 時系列の動き~1月26日、Wall Street Journal報道が起点

3月22日 Galaxy EntertainmentがWynn Resorts社の新株5%を取得
・WynnResorts社は、マカオGalaxy Entertainment Groupに、新株530万株(9.27億ドル≒873億円)を割り当てる
・Galaxy Entertainment Groupは、Wynn Resortsの5%の株主となる。
・Galaxy Entertainment Groupのフランシス・ルイ副議長のコメント
「今回の新株取得は、グローバルで認知される、ハイクオリティのIRパイプラインを持つエンターテインメント企業へのユニークな投資機会」

3月21日、22日 Steve Wynn氏が所有する全株式を売却
・3月21日、22日、Wynn Family Limited Partnership(Steve Wynn氏の所有)は、すべてのWynn Resorts株式売却を発表
・Wynn Resorts社がIR施設を運営する各行政区ゲーミング当局が、ライセンスの妥当性を検証する動き。検証対象は、最大株主であるSteve Wynn氏の適格性、および、ライセンス取得プロセスの正当性(セクハラ疑惑を報告しなかった)
・Wynn Resorts社の株主は、Steve Wynn氏に対して、株式売却の圧力を強めている。こうした中、Steve Wynn氏は、所有株式のすべての売却を決断した。
・2月9日時点での、Wynn Resorts社の株主構成は、Steve Wynn氏が11.8%、Elaine Wynn氏が9.4%。

3月8日
・長年の懸案であったWynn Resorts社ら(ボードメンバーを含む)、ユニバーサルエンターテインメントの訴訟は和解
・Wynn Resorts社は、2018年3月末までに、ユニバーサルエンターテインメントに、26億3,200万ドルを支払う予定

3月7日
・Wynn Resorts社は、取締役一名の辞任、一名の本年株主総会での再選の辞退を発表
・ボード陣は、株主訴訟に直面。元CEOのSteve Wynn氏のセクハラ疑惑を黙認し、株主の利益を阻害した可能性を追求されている

2月6日(Steve Wynn氏辞任)~
・2月6日、Wynn Resorts社は、Steve Wynn氏のCEOおよび取締役会議長の辞任を発表。取締役会は、Matt Maddox氏(現President)をCEOに、Boone Wayson氏を取締役会議長に任命

<Wynn resortsがIR施設のライセンスを持つ行政管轄区のゲーミング当局の対応>
・ネバダ・ゲーミング・コントロールボード
 1月30日、疑惑について、正式な調査を開始で、予備レビューは実施済み
 調査は、罰金、あるいは、究極的にはゲーミングライセンスはく奪につながる可能性
・マサチューセッツ・ゲーミング・コミッション
 2月7日、Steve Wynn氏の辞任後の適格性審査の継続を発表
 Steve Wynn氏は、大株主であり、影響力を有すると判断
 当局の関心は、Wynn Resorts社のボードメンバーによる、Steve Wynn氏のマニキュリストとのセクハラ訴訟(和解金750万ドル)の認識の有無
・マカオDICJ
 2月7日、Steve Wynn氏の辞任後の適格性審査実施を通告
 新規のボードメンバー、重要な従業員
 Steve Wynn氏は、大株主(5%以上を所有)として調査対象
・3行政管轄区とも、一定以上の株主(下記の通り)は、ライセンス、適格性審査の対象
 米国ネバダ州=公開会社は10%超、非公開会社は5%超
 米国マサチューセッツ州=5%超
 マカオ=5%超

1月28日~2月5日

<メディア報道>
・2月5日、ラスベガス最大の新聞Las Vegas Review-Journalは、告白記事を掲載
 同社は、Steve Wynn氏のセクハラ問題を認識し、1998年に記事化を試みたが、何らかの理由で差し止め
 告白記事内で、セクハラ被害の事例を紹介
・2月5日、Boston Globe誌は、Wynn Boston Harbor計画から、Steve Wynn氏の経営関与の排除、名前の変更を求める社説を発表
・2月3日、Bloombergは、Steve Wynn氏とマニキュリストによるセクハラ訴訟(和解金750万ドル)は、父親確定訴訟であった見方を報道

<Steve Wynn氏、Wynn resortsが関係を持つ大学の動き>
・2月1日、The University of Pennsylvaniaは、Wynn Resortsのネーミングライツ(コモンエリアのWynnサインの掲示)、および、名誉学位のはく奪を発表
・その他の大学もSteve Wynn氏との関連見直しの動き

<Wynn resortsがIR施設のライセンスを持つ行政管轄区のゲーミング当局の対応>
・ネバダ・ゲーミング・コントロールボード
 1月30日、疑惑について、正式な調査を開始
 すでに、予備レビューは実施済み
 調査は、罰金、あるいは、究極的にはゲーミングライセンスはく奪につながる可能性
・マサチューセッツ・ゲーミング・コミッション
 1月31日、疑惑について、正式な調査開始を発表
 焦点の一つは、Wall Street Journalがレポートした、2005年のマニキュリストとのセクハラ紛争の和解(和解金750万ドル)の事実関係と、州の適性審査における申告漏れ
 Wynn Resorts側弁護士は、和解の存在を確認。裁判所外の和解であり、正式なドキュメントの不在を主張
・マカオDICJ
 1月29日、Wynn Macau社の代表者から事情を聴取
 2月5日、行政トップが継続的な状況報告を要請

1月27日
・Steve Wynn氏は、共和党全国委員会の財務部門議長を辞任
・Wynn resortsは、第三者調査委員会の組成を決定

1月26日(Wall Street Journal報道)
・Wall Street Journal報道
 Steve Wynn氏(CEO, 76)のセクシャルハラスメント疑惑をレポート
 Wynn Resortsで働いた経験を持つ150人以上にコンタクトし、さまざまな証言を収集
 Steve Wynn氏が、過去に、Wynn Resortsで働いていたマニキュリストによるセクハラ訴訟で和解金750万ドルを支払った事実を強調

Wynn Resorts 長年の株主間紛争は和解~Steve Wynn氏、Elaine Wynn氏、ユニバーサルエンターテインメント

・現在、Wynn Resorts社の株主構成は、Steve Wynn氏が11.8%、Elaine Wynn氏が9.4%
・2月9日、Steve Wynn氏は、Elaine Wynn氏所有株式の預託契約(議決権、売却制限)を放棄
・3月8日、長年の懸案であったWynn Resorts社ら(ボードメンバーを含む)、ユニバーサルエンターテインメントとの訴訟は和解

<元妻であるElaine Wynn氏との紛争>
・Elaine Wynn氏は、自身の株式の権利をSteve Wynn氏に預託する契約(売却制限、議決権)を締結
・過去6年間、Elaine Wynn氏は、預託契約の無効を主張(ユニバーサルエンターテインメント株式の強制償還後)
・2月9日、Steve Wynn氏は、Elaine Wynn氏所有のWynn Resorts株式に対するコントロールを放棄すると発表

<ユニバーサルエンターテインメントとの紛争>
・2012年2月、Wynn Resortsは、当該調査レポートを根拠に、ユニバーサルエンターテインメント所有のWynn Resorts株式(発行済株式数の19.6%)の強制ディスカウント償還を実行
・その後、ユニバーサルエンターテインメントは、強制ディスカウント償還の無効を主張し、Wynn Resorts社らを提訴
・2018年3月8日、和解が成立。Wynn Resorts社は、2018年3月末までに、ユニバーサルエンターテインメントに、26億3,200万ドルを支払う予定。一方、ユニバーサルエンターテインメントらは、Wynn Resorts社らへの訴訟を取り下げる

Wynn Resorts 2017年度 経営状況

3月7日、Wynn Resorts社は、1-2月業績を発表。四半期途中の業績開示はイレギュラー。
1月26日以降の元CEOのSteve Wynn氏のセクハラ疑惑後も、業績が好調を維持していることをアピール。

1-2月の調整後プロパティEBITDAは、全プロパティ合計でYoY27~34%増。ラスベガスは不調ながら、マカオは好調。
Wynn Macau=$137~$143mn(前年同期$109mn)
Wynn Palace=$138~$144mn(前年同期$77mn)
Las Vegas Operation=$80~$86mn(前年同期$93mn)

1月23日、Wynn Resorts社は、2017年度4Q業績を発表。

営業利益は、4Q(10-12月)が$301mn、YoY2.2倍、4Q累計(1-12月)が$1,056mn、YoY2.2倍。
増益要因は、マカオ市場の回復、Wynn Palace(2016年8月開業)の黒字化(前年同期は、開業前赤字)。

4Qは、ラスベガスは、減収減益。10月1日の銃撃事件の後遺症。

なお、バランスシートは、現金、短期保有有価証券の合計が$3.13bn、有利子負債残高が$9.63bn。
ネット有利子負債は、$6.5bn(約7,000億円)。

2017年度4Q業績(10-12月):
・売上高$1,689mn、YoY30%増、調整後プロパティEBITDAは$480mn、YoY40%増、営業利益$301mn、YoY2.2倍、株主帰属当期損益$492m、YoY4.3倍
・地域別業績
 Macau Total=調整後プロパティEBITDAは$376mn、YoY66%増、営業利益$234mn、YoY2.7倍
 -Wynn Macau=調整後プロパティEBITDAは$186mn、YoY25%増、営業利益$134mn、YoY40%増
 -Wynn Palace=調整後プロパティEBITDAは$190mn、YoY2.5倍、営業利益$101mn(前年同期$8mnの赤字)*2016年8月開業
 Las Vegas Total=調整後プロパティEBITDAは$104mn、YoY9%減、営業利益$37mn、YoY7%減

2017年度4Q累計業績(1-12月):
・売上高$6,306mn、YoY41%増、調整後プロパティEBITDAは$1,811mn、YoY44%増、営業利益$1,056mn、YoY2.2倍、株主帰属当期損益$747m、YoY3.1倍
・地域別業績
 Macau Total=調整後プロパティEBITDAは$1,288mn、YoY64%増、営業利益$683mn、YoY2.4倍
 -Wynn Macau=調整後プロパティEBITDAは$761mn、YoY12%増、営業利益$540mn、YoY16%増
 -Wynn Palace=調整後プロパティEBITDAは$528mn、YoY5.1倍、営業利益$158mn(前年同期$163mnの赤字)*2016年8月開業
 Las Vegas Total=調整後プロパティEBITDAは$522mn、YoY10%増、営業利益$242mn、YoY36%増

開発プロジェクトのアップデイト:
・Wynn Boston Harborプロジェクト(米国マサチューセッツ州)
 開業予定=2019年中盤
 投資額=24億ドル
 EBITDAの予想レンジ=3.5-4.0億ドル
 雇用創出=建設時4,000人、運営時4,000人
 州は税収として年間2億ドルを期待(カジノ売上課税はGGRに対して25%の設定)
 土地13ha、24階建てビルディング
 2016年3Qに工事開始

・Wynn Resorts Paradise Parkプロジェクト(米国ネバダ州ラスベガス)
 Wynn Las Vegas&Encoreに隣接するゴルフコースの再開発
 2008年のEncore開業後、初のラスベガスの開発計画
 総投資額=16億ドル
 ホテルは1000室、人工池をフィーチャー
 プロパティEBITDAは3~4億ドルの規模感(現在のゴルフコースのEBITDAは5百万ドルほど)
 2017年4月末までにボードが承認済み
 2019年初の開業を期待

・ラスベガス第4のホテル
 2017年12月、現在の施設群のラスベガス大通りの向かい側に土地を購入(15ha、3.36億ドル)
 2,500室レベルを想定

・Wynn Palace 第二期プロジェクト(マカオ)
 第一期は2016年8月に開業
 土地は4.45ha

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Wynn Resorts 2017年度3Q業績 大幅増益 Wynn Palace貢献 マカオ、ラスベガスとも好調
Wynn Resorts 2017年度2Q業績 大幅営業増益 Wynn Palace貢献。マカオ、ラスベガスとも好調
Wynn Resorts 2017年度1Q業績 売上高YoY48%増 マカオWynn Palace好調 市場予想超過
Wynn Resorts 2016年度4Q業績 Wynn Palace 開業直後から収支均衡 マカオ市場回復を受け
Wynn Resorts 2016年度3Q業績 営業利益半減 Wynn Palaceの開業後立ち上がりスロー
Wynn Resorts 2016年度2Q業績 開業費除けば大幅増益 高Win率、マカオ底打ち傾向が寄与
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