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マカオ:SJM Holdings スタンレー・ホー氏引退 3会長体制へ。権限移譲の難しさ指摘の声

2018-04-14

【海外ニュース】

4月12日、SJM Holdingsは、香港証券取引所に、スタンレー・ホー氏(96歳)の引退を発表。

6月12日の株主総会の承認後、スタンレー・ホー氏は、経営トップ(会長、エグゼクティブダイレクター)を辞し、新たに設けられる名誉会長のポストに就く。
デイジー・ホー氏(53歳)が会長兼エグゼクティブダイレクター職を継承する。

ティモシー・フォック氏、アンジェラ・リョン氏が共同会長兼エグゼクティブダイレクターに、アンブロース・ソー氏が副会長兼エグゼクティブダイレクター兼CEOに就任予定。

業界関係者は、3会長体制について、権限移譲の難しさを指摘する。

ちなみに、3会長のうちデイジー・ホー氏はスタンレー・ホー氏の令嬢であり、アンジェラ・リョン氏は、スタンレー・ホー氏の4番目の配偶者である。

スタンレー・ホー氏は、1960年代初めにマカオのカジノ経営権を獲得。その後、2002年の市場開放まで、市場を独占した。

現在のカジノ・コンセッション6社のうち、SJM Holdingsはスタンレー・ホー氏が最大株主、Melco Resorts & Entertainmentの最大株主は令息であるローレンス・ホー氏である。
また、MGM Chinaの創業パートナーであり、第二株主は、令嬢であるパンジー・ホー氏。

MGM Chinaは、当初は、令嬢であるパンジー・ホー氏とMGM Resorts Internationalがイーコールパートナーシップであった。その後、MGM Resorts Internationalが株式を買い増し、株式の56%を所有。現在のパンジー・ホー氏の株式所有は、22.49%。

SJM Holdings 2017年度4Q業績 シェア低下 Grand Lisboa Palaceコタイ進出2018年末

2月28日、SJM Holdingsが2017年度4Q業績を発表。

SJM Holdingsは、2017年12月末時点、固有コンセッションのもと、20のカジノ施設を運営。
うち、4つが自社施設、16施設はサテライトカジノ(サービスアグリーメントを通じ、第三者が所有・運営)。
自社施設の旗艦は、Casino Grand Lisboa。

事業のほぼすべてがマカオ半島にあり、コタイ地区のIR群にシェアを奪われている。市場の回復の恩恵を享受できず。

現在、コタイ地区への進出となる、Grand Lisboa Palaceを開発中。
同施設は、延べ床面積52万㎡、総工費360億香港ドル(約5,200億円)。
ホテル2,000室、MICE、ショッピング、飲食、エンタテインメント施設、カジノ施設を含む。
開業時期について、会社側は2018年末の目標を変更していない(ただし、業界では、2019年後半となる可能性が高いとの見方が優勢)。

2017年度通期業績(1-12月):
・売上高はHK$41,875mn、YoYフラット、調整後EBITDAはHK$3,074mn、YoY10%減、株主帰属当期利益はHK$1,963mn、YoY16%減
・円換算は、売上高は5,862億円、調整後EBITDAは430億円、株主帰属当期利益は275億円
.プロパティ別
-Casino Grand Lisboa=売上高HK$14,866mn、YoY6%増、調整後EBITDAはHK$1,675mn、YoY5%減
-その他自社施設=売上高HK$6,215mn、YoY7%増、調整後EBITDAはHK$618mn、YoYフラット
(Casino Lisboa, Casino Oceanus、Casino Taipa)
-サテライトカジノ=売上高HK$20,209mn、YoY6%減、調整後EBITDAはHK$675mn、YoY17%減
・ゲーミング売上高の内訳
-合計=HK$41,272mn、YoY15%減
-VIP Operation=HK$19,877mn、YoYフラット
-Mass Operation=HK$20,386mn、YoY1%増
-Slot machine Operation=HK$1,027mn、YoY4%減

ゲーミング・コンセッションは2022年までに満期。2017年から早期償還オプション。政府対応に注目

マカオでは、6事業者(中国系3社、米国系3社)がゲーミング・コンセッション(サブ・コンセッションを含む)を所有しており、それらは2020-2022年に満期を迎える。
また、マカオ政府は2017年より、コンセッションを早期償還できる権利を得る(政府は早期償還権を行使する場合、1年以上前にノーティスする必要がある)。

仮に、コンセッションが維持されない場合、事業者は、営業権を失い、さらに、すべての設備を対価なしに、マカオ政府に移管することが義務付けられている。
各社にとり、コンセッションの喪失は、事実上、マカオ事業すべての喪失を意味する。

現在、マカオ政府は、満期後の対応について、検討を進めている。

2017年5~7月にかけて、政府高官がコンセッション満期について相次いで発言。ポイントは、
・政府は、すべての実行可能な方向性を検討
・コンセッション満期は、最大5年間の延長が可能
・満期後は、新規コンセッション付与プロセスが必要であり、”新たな入札”も選択肢

このうち、”新たな入札”発言は、6事業者に激震を与えた。
それまで、政府関係者は、”更新(Renewal)”と表現し、6事業者はそこに満期後も現状維持のニュアンスを感じ取っていた。
しかし、政府が”新たな入札”と表現したことで、事業者再募集・選定、入れ替えのニュアンスを読み取ったわけだ。

図表:マカオ カジノ運営6事業者のコンセッション満期日

コンセッション満期日 事業者 証券取引所 カジノ施設数 獲得順
2020年3月31日 SJM Holdings 香港証券取引所 21
2020年3月31日 MGM China 香港証券取引所 5(サブ)
2022年6月26日 Wynn Macau 香港証券取引所
2022年6月26日 Galaxy Entertainment 香港証券取引所
2022年6月26日 Sands China 香港証券取引所 4(サブ)
2022年6月26日 Melco Resorts & Entertainment NASDAQ 6(サブ)

注1:カジノ施設数は2017年3月末時点
注2:(サブ)はサブコンセッション。Sands ChinaはGalaxy Entertainmentより、MGM ChinaはSJM Holdingsより、Melco Resorts & EntertainmentはWynn Macauより取得
 
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マカオ:IR6社計 2015年度&4Q業績 通期当期利益3,618億円 依然として高い利益水準
 

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