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マカオ:政府 ゲーミング・コンセッション満期後方針で法改正の提案精査中。”新たな入札”不可避

2018-07-29

【海外ニュース】

7月22日、マカオ経済財政庁Lionel Leong長官は、マカオ政府が、ゲーミング法改正の予備提案を受領済みであることを明らかとした。
ただし、極めてセンシティブな事柄ゆえ、予備提案の詳細は明らかにされなかった。

マカオ経済財政庁Lionel Leong長官の発言は、以下の通り。「以前より、現行ゲーミング・コンセッション満期後、新たなコンセッションは、入札プロセス(Bidding, Public Tender)を通じて、付与されなければならないと説明してきた」
「新しい入札を実施するためには、ゲーミング関連法の改正が必要となる」
「現在、ゲーミング関連法改正に向けて、政府内で、予備提案を精査中」

図表の通り、マカオでは、6社(中国系3社、米国系3社)がゲーミング・コンセッション(サブ・コンセッションを含む)を所有しており、それぞれ、2020~2022年に満期を迎える。
マカオでは、コンセッション保有者のみが、カジノ運営を許可される。コンセッションは、大きな権益であり、6社の企業価値を支える原動力である。

現行コンセッション満期後の焦点は、現有6社の事業継続(現行コンセッション継続)の可否、新規参入(新規コンセッション発給)の有無、など。
6社は、ゲーミング・コンセッションを喪失した場合、実質上、ほとんどの事業を失うことになる。

現在、マカオ政府は、満期後の対応の検討を進めており、2018年後半に、満期後の方針の詳細をアップデイトする方針。
マカオ政府は、アカデミックに対して、ゲーミング・セクター長期ビジョン(2020-2030年)に関する二つのスタディを発注済みで、それらは2018年3Qに完成予定。そのスタディは、適正なゲーミング・ライセンス数に関する考察を含む。

ゲーミング・コンセッションに関して、現行ゲーミング関連法、契約(政府-事業者)が規定するポイントは以下の通り。
・現行ゲーミング・コンセッション満期後、新規のコンセッションは、入札プロセス(Bidding, Public Tender)を通じて、付与されなければならない
(現行コンセッションについて、満期後に”更新”の概念はない)
・現行ゲーミング・コンセッションは、最大5年間の延長が可能
・政府は、2017年より、現行ゲーミング・コンセッションを早期償還できる権利を持つ
(政府は早期償還権を行使する場合、1年以上前にノーティスする必要がある)。
・現行ゲーミング・コンセッション保有者は、それを喪失した場合、カジノ施設(関連施設)を、対価なしに、マカオ政府に移管する義務

2017年央、政府高官は、初めて、”新たな入札(New Tender)”という表現を用いた。その発言は、現コンセッション保有6事業者に激震を与えた。
それまで、政府関係者は、”更新(Renewal)”と表現し、6事業者はそこに満期後も現状維持のニュアンスを感じ取っていた。
政府が”新たな入札”と表現したことで、事業者再募集・選定、入れ替えのニュアンスを読み取ったわけだ。

図表:マカオ カジノ運営6事業者のコンセッション満期日

コンセッション満期日 事業者 証券取引所 カジノ施設数 獲得順
2020年3月31日 SJM Holdings 香港証券取引所 22
2020年3月31日 MGM China 香港証券取引所 5(サブ)
2022年6月26日 Wynn Macau 香港証券取引所
2022年6月26日 Galaxy Entertainment 香港証券取引所
2022年6月26日 Sands China 香港証券取引所 4(サブ)
2022年6月26日 Melco Resorts & Entertainment NASDAQ 6(サブ)

注1:カジノ施設数は2018年6月末時点
注2:(サブ)はサブコンセッション。Sands ChinaはGalaxy Entertainmentより、MGM ChinaはSJM Holdingsより、Melco Resorts & EntertainmentはWynn Macauより取得
 

2018年4-6月 市場詳細統計 YoY17%増。VIP、マスそれぞれ牽引 VIP56%:マス44%

7月16日、マカオのゲーミング規制当局(Gaming Inspection and Coordination Bureau, DICJ)は、2018年2Q(4-6月)のカジノ市場の詳細統計を発表。

2Q(4-6月)のカジノ市場は、MOP73,707mn、YoY17%増、うち、VIP部門(VIP Baccarat)がMOP41,035mn、YoY14%増、マス部門MOP32,672mn、YoY21%増。
構成比は、VIP部門56%、マス部門44%。
ちなみに、中国政府の反腐敗対策以前の2013年の構成比は、VIPが66%、マスが34%であった。

2018年6月末のカジノ供給量は、施設数41(前年同期末39)、テーブル数6,588台(同6,413台)、スロット数17,296台(同16,204台)。

月次ベースの市場は発表済みであり、本統計は市場構成を示す情報となる。
2016年後半以降、VIP、マス部門それぞれが市長をけん引。
VIP回復の背景は、政府の反腐敗対策の影響の一巡。
マスの伸長の背景は、中国の経済成長のなか、コタイ地区のIRなど観光デスティネーション戦略の奏功。

なお、コンセッション6事業者のEBITDAの構成比は、VIP部門が約3割、マス部門が7割。
VIP部門は、キャッシュバック・リベート(仲介業者、プレイヤー)の負担が大きく、GGRに対する利益率が低い。

マカオ政府は、マカオをカジノ中心から世界的な観光デスティネーションに変貌させるべく大胆な施策を進めてきた。
その中心は、コタイ地区の大型IR群、および、交通インフラの拡充である。

マカオ カジノ市場の暦年の動向

・2014年=カジノ市場はMOP351,521mn、YoY2.6%減
・2015年=カジノ市場はMOP230,840mn、YoY34.3%減
・2016年=カジノ市場はMOP223,210mn、YoY3.3%減
・2017年=カジノ市場はMOP265,743mn、YoY19.1%増
・2018年=カジノ市場の成長率は、10%台前半との見方が一般的

2016年以降の前年比のプラス要素、マイナス要素
・プラス要素=前年のバーが低下、コタイ地区の新規大型IR開業
・マイナス要素=中国政府の反腐敗政策、違法な資金移動の取締強化、金融商品市場の低調(富裕層の余剰資金の縮小)
(2016年5月、政府は、フォンベッティングの禁止を徹底、マネーロンダリング対策の新ルールを導入。合計でVIP市場を10-20%ほど、カジノ市場全体を5-10%ほど縮小させる影響と推定される)

マカオ アクセス交通インフラ 港珠澳大橋 2018年開業へ

港珠澳大橋は、全長55Km(主体部分36Km)のビックプロジェクトであり、香港、珠海、マカオを結ぶ。メイン区間の工費は、約8,000億円。
現在、香港からマカオへの移動は、実際上、海路(高速フェリー:移動時間は1時間強)に限定されている。

2017年12月、香港特別行政区政務司司長マシュー・チャン氏(matthew cheung kin-chung)は、公式ブログにて、港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macau bridge)の開業予定について言及。

ポイントは、
・港珠澳大橋は、2018年中に開業へ
・関連3政府は、2017年末の工事完了、および、国境コントロールの合意に向けて最終局面
・工事、調整が完了し次第、中国中央政府に報告し、開業日を決定へ

マカオのホスピタリティ関係者(観光、MICE、ゲーミング)は、港珠澳大橋は、マカオの都市としてのプレゼンスを一変させ、新たなフェーズに高めると期待。とくに、MICE市場を発展させるとの見解。

マカオの訪問者数は、現在、年間3,100万人前後ほど。専門家は、港珠澳大橋は、2022年には年間500万人前後を輸送し、訪問者拡大に大きく貢献すると予想。

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・マカオ市場
マカオ:2018年4-6月 市場詳細統計 YoY17%増。VIP、マスそれぞれ牽引 VIP56%:マス44%
マカオ:カジノ市場 6月YoY12.5%増、1-6月計YoY18.9%増 23ヵ月連続成長。成長軌道継続
マカオ:カジノ市場 5月YoY12%増、1-5月計YoY20%増 22ヵ月連続成長。成長軌道継続
マカオ:カジノ市場 4月YoY28%増、1-4月計YoY22%増 21ヵ月連続成長。勢いは継続
マカオ:2018年1-3月 市場詳細統計 YoY21%増。VIP、マスそれぞれ牽引 VIP56%:マス44%
マカオ:カジノ市場 3月YoY22%増 伸び率は20%台に復帰。2018年は10%台前半の成長予測
マカオ:カジノ市場 2月YoY6%増 旧正月含むも成長率低下。2018年は10%台前半の成長予測
マカオ:カジノ市場 1月YoY36%増、ペースアップ。18ヵ月連続成長 ~ 港珠澳大橋の開業に注目
マカオ:2017年10-12月 市場詳細統計 YoY20%増。VIP、マス両者がけん引 VIP56%:マス44%
マカオ:カジノ市場 12月YoY23%増、2017年累計YoY19%増 ~ 2018年、港珠澳大橋の開業に注目
マカオ:カジノ市場 11月YoY23%増 16ヵ月連続プラス VIP、マスとも伸長 観光戦略奏功
マカオ:2017年3Q 訪問者消費調査 ~ ノンゲーミング拡大。コタイIR貢献。MICE客トップ
マカオ:カジノ市場 10月YoY22%増 15ヵ月連続プラス VIP、マスとも伸長 観光戦略奏功
マカオ:2017年7-9月 市場詳細統計 YoY22%増、VIPがけん引 構成比はVIP58%:マス42%に
マカオ:カジノ市場 9月YoY16%増 14ヵ月連続プラス。YoY2割前後伸長続く 観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 8月YoY20%増 13ヵ月連続プラス。YoY2割台の伸び率続く 観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 7月YoY29%増 12ヵ月連続プラス。反転後、最大の伸び率 観光戦略奏功
マカオ:2017年4-6月 市場詳細統計 YoY22%増、VIPが大幅伸長 構成比は、VIP57:マス43%に
マカオ:カジノ市場 6月YoY26%増 11ヵ月連続プラス。反転後、最大の伸び率 観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 5月YoY24%増、1-5月累計YoY16%増 ~ 10ヵ月連続プラス。観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 4月単月YoY16%増、1-4月累計YoY14%増 ~ 9ヵ月連続プラス。観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 3月 YoY18%増~昨年来の伸び率最大を更新。八ヵ月連続プラス 観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 2月 YoY18%増 ~ 昨年来、最大の伸び率。七ヵ月連続プラス 観光戦略奏功
マカオ:カジノ市場 1月 YoY3%増 ~ 伸び率は低位ながら、六ヵ月連続プラス圏。観光戦略奏功
マカオ:2016年4Q 市場詳細統計 市場回復 VIP、マスともに伸長 構成比は55:45
マカオ:カジノ市場 12月 YoY8%増 2016年計YoY3%減 ~ 8月以降、回復鮮明。観光戦略が奏功・マ 

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