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ユニバーサルE VS 岡田和生氏 経営権争奪戦 ユニバーサル 岡田氏の香港における逮捕を公表

2018-08-07

【海外ニュース】

8月6日、ユニバーサルエンターテインメントは、香港ICAC(*1)に問い合わせたところ、以下が判明したと発表。

(1)岡田和生氏(元ユニバーサルエンターテインメント取締役会長。2017年6月29日退任)が、複数の賄賂に関する容疑・罪状でICACに逮捕された
(2)岡田和生氏は、現在、ICACの管理の下に保釈中

(*)警察組織とは独立した捜査機関Hong Kong Independent Commission Corruption(ICAC)

同社は、岡田和生氏の退任後、同氏とは一切関係ないとの立場。

ただし、岡田和生氏は、ユニバーサルエンターテインメント株式の3割以上を間接所有(*2)する。

(*2)岡田和生氏は、持ち株会社 岡田HD株式の46.4%を所有。岡田HDは、ユニバーサルエンターテインメント株式の約68%を所有

ユニバーサルエンターテインメントは、岡田和生氏の大株主としてのステイタスが、同社の海外規制管轄区のカジノ機器事業ライセンスに影響を与える可能性を指摘。
開示が必要な事項が発生した場合には速やかに知らせる方針。

「カジノ関連事業のライセンスの取得・維持にあたっては経営者及び株主が規制当局であるゲーミング委員会による厳格な適格性審査を受ける必要があり、経営者又は株主に不適格者が存在する場合には、ライセンスの取得が認められないか、又は事後に保有するライセンスが失効するおそれがある」

なお、5月下旬、フィリピンの検察当局は、元ユニバーサルエンターテインメント取締役会長の岡田和生氏に対する、詐欺および偽証の訴えを却下した。
訴えは、Okada Manilaの運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment(ユニバーサルエンターテインメントが株式の99.9%を間接所有)が、2018年1月に起こしたもの。

これら係争の行方は、岡田和生氏とユニバーサルエンターテインメントの経営権争奪の行方に影響を与える可能性があろう。

ユニバーサルエンターテインメント、岡田和生氏の紛争~岡田和生氏の役職はく奪の経緯

2017年6月8日、ユニバーサルエンターテインメントは、重大なガバナンス違反(不正な資金流用の可能性)を理由に、取締役会長である岡田和生氏の権限を停止すると発表。併せて、外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置すると発表。

6月16日、Okada Manila(運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment)は、岡田和生氏をボード議長から更迭すると発表。

6月29日、ユニバーサルエンターテインメントは、株主総会を開催し、岡田和生氏を会長職から更迭した。

ユニバーサルエンターテインメントは、岡田HDを支配株主とする(ユニバーサルエンターテインメント株式の約68%を所有)。
岡田HDは、岡田家の資産管理会社(株式所有:岡田和生氏=46.4%所有、長男=41.5%、長女=9.8%)。
岡田和生氏の追放の背景は、岡田HDの意思決定における長男と長女の造反。

以下は、岡田和生氏による主張(新潮社へのインタビュー。2017年12月14日, 20日配信)。
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣が岡田和生氏を更迭、提訴した主張は、事実に基づかない
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣は、1年ぐらいかけてクーデターを画策
・ユニバーサルエンターテインメント社の現経営陣は、岡田和生氏の長男と長女を説得し(岡田HDの議決権行使において、)、岡田和生氏を解任した
・現時点では、長男は雲隠れ中。岡田和生氏は、長女と和解したものの、長女の議決権は長男に30年間の信託契約が締結されていた
・岡田和生氏は、長女の議決権の長男への信託契約は無効と主張(無効の場合、岡田和生氏は、岡田HDの議決権の過半をコントロール)

一方、2018年4月2日、ユニバーサルエンターテインメントは、以下を発表。
・ネバダ地方裁判所において、岡田和生氏およびAruze Gaming America(岡田和生氏の所有下)を特許侵害で提訴
(5月14日、訴訟の対象の地域を、米国、マカオ、フィリピン、香港に拡大)
・「岡田会長を応援する会」と題するサイトの情報が虚偽であること

2018年5月下旬、フィリピン現地メディアによれば、フィリピンの検察当局は、元ユニバーサルエンターテインメント取締役会長の岡田和生氏に対する、詐欺および偽証の訴えを却下した。
訴えは、Okada Manilaの運営子会社Tiger Resorts Leisure and Entertainment(ユニバーサルエンターテインメントが株式の99.9%を間接所有)が、2018年1月に起こしたもの。
岡田和生氏は、検察当局の決定を歓迎。そのうえで、訴えは、ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生氏の社会評価を低める戦略と主張。
一方、Tiger Resorts Leisure and Entertainmentは、検察当局に対して、担当検察官にバイアスがあり、公平な判断でないと主張する動議を提出。

Okada Manila業績動向 2018年度1Q業績 売上高90億円、業績改善急ピッチ

5月14日、ユニバーサルエンターテインメントは、2018年12月期1Q(1-3月)業績を発表。

ユニバーサルエンターテインメントは、フィリピンのマニラ首都圏の国際IRであるOkada Manilaの運営子会社(Tiger Resorts Leisure and Entertainment)の株式の99.9%を間接所有。

カジノリゾート事業のセグメントは以下の通り。業績は急ピッチな改善基調にあり、2018年内の四半期の黒字化が視野に入ってきた。

カジノリゾート事業セグメント(≒フィリピンOkada Manila)
・2018年1-3月:売上高8,898百万円、営業損失1,409百万円
・過去の推移
 2017年4-9月:売上高8,889百万円、営業損失7,064百万円
 2017年10-12月:売上高7,162百万円、営業損失1,959百万円
・1Qのホテル稼働率=97%
・1Q後半より、マカオのジャンケット大手であるSunCity、TakChunが営業開始

ユニバーサルエンターテインメントは、2008年8月にライセンスを取得。その後、開発が停滞した局面があったが、2015年5月、現地の政財界の有力者であるAntonio O. Cojuangco氏(コファンコ)とチームアップしたことが契機となり、Okada Manilaの開発は一気に進展した。
2015年9月にはCOOとしてSteve Wolstenholme氏を任命。カジノ開発運営の経験あるマネジメントを雇用し、開業までの作業を進めてきた。

フィリピン マニラ首都圏 国際IR Oakda Manila 概要:
<全体>
・全4期構成 完成は2019年末を想定 総投資額は40億米ドル、用地面積44ha 
<第1期>
・2016年12月にソフトオープン、2018年早々にグランドオープン
・投資額24億米ドル、用地面積22ha(全体44ha)
・従業員数 8000名以上
・施設概要
-カジノフロア 26,410㎡(テーブル500台、電子ゲーム3,000台)
-ホテル 993室、エンタテインメントスペース8,361㎡
-ビーチ/ナイトクラブThe Cove(4,500人収容)
-ショッピングモール8,409㎡(50店舗)、飲食21店舗

 

ユニバーサルエンターテインメント、Wynn Resorts社との和解

2018年3月9日、ユニバーサルエンターテインメントは、Wynn Resorts社との訴訟についての和解を発表。

Wynn Resorts社は、2018年3月末までに、ユニバーサルエンターテインメントに、Wynn Resorts社株の権利放棄対価として、26億3,200万ドルを支払った。一方、ユニバーサルエンターテインメントらは、Wynn Resorts社らへの訴訟を取り下げた。

2012年2月に、Wynn Resorts社が、一方的に、アルゼUSAが所有していたWynn Resorts株式(発行済株式数の19.6%)の強制ディスカウント償還(償還対価:額面19億ドル、金利2%、10年満期の約束手形)を実行。ユニバーサルエンターテインメントらは、その無効を主張していた

2018年4月2日、ユニバーサルエンターテインメントは以下を発表。
・Wynn Resorts社との協力関係。今後、フィリピンのOkada Manilaの運営に対し、ウィンリゾーツが人的資源の参加協力 
・Wynn Resorts社株式の権利放棄対価を活用し、海外私募債(Okada Manila開発に充当)13億ドル強の買戻し、期限前償還

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・ユニバーサルエンターテインメントとWynn Resortsとの紛争
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