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フィリピン:大統領 任期中に新規カジノIR開業を容認しない方針 ~ 既存施設群にメリット

2018-08-09

【海外ニュース】

8月8日、フィリピンのロドリゴ・デュテルテ大統領は、自身の任期中に新しいカジノ施設を容認しない方針を表明。

前日8月7日には、ロドリゴ・デュテルテ大統領は、Nayong Pilipino Foundationのボード全員を解任した後、司法省に対して、Nayong Pilipino Foundation(政府機関、エンタテインメントシティの土地を所有)とLanding International Development(中国、IRを含む不動産開発事業者)の土地リース契約のレビューするよう指示。

2018年4月、フィリピンマニラ首都圏パラニャーケ市より、エンタテインメントシティにおけるIR開発計画NayonLanding(総投資額15億米ドル、2022年前半に開業予定)の承認を得たと発表。
7月、現地子会社Landing Resorts Philippines Developmentが、ゲーミング管理当局PAGCORからライセンスを取得したと発表。

ロドリゴ・デュテルテ大統領は、ボラカイ島における二つのIR計画についても否定するスタンスを表明済み。
ボラカイ島のIR計画とは、Galaxy Entertainment GroupとLeisure and Resorts World Corpの計画(投資額5億米ドル)、Alliance Global Groupの計画がある。
なお、現在、ボラカイ島は、環境整備中であり、観光事業は10月26日まで一時停止する。

フィリピン マニラ首都圏、セブ州におけるIR施設、新規開発計画

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。

2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、5年間は新規のIR開業を許可しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)

この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。

フィリピン IR開発動向

【マニラ首都圏】
<稼働中>
・ニューポートシティ マニラ国際空港隣接
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<新規開発>
・エンタテインメントシティ
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

【マニラ首都圏以外】
<新規開発>
・セブ州マクタン島ラプ=ラプ市
 Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定
・セブ州マンダウエ市
 Millennium Pan-Asia Hotel and Resortの計画=投資額3億米ドル、2020年3Qに開業予定

 

フィリピン カジノ市場~エンタテインメントシティが7割強

2018年3月、フィリピンのゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)が、2017年通年のカジノ市場統計を発表。

2017年実績は、1,526億PHP、YoY14%増(約3,100億円)。
うち、PAGCOR直営施設(8ヵ所+34サテライト)は344億PHP、YoY8%増(約700億円)、マニラ首都圏IR(4施設)は1,094億PHP、YoY26%増(約2,200億円)。

マニラ首都圏IRの施設拡充、および、中国との国交改善による中国顧客の伸長が貢献。
なお、中国政府は、2016年1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

2017年累計(1-12月累計)カジノ市場(GGR)データ
・合計=PHP152,554mn、YoY14%増
・PAGCOR直営
 合計=PHP34,378mn、YoY8%増
 <顧客セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP11,753mn、YoY3%増
 VIP(ジャンケット)=PHP8,171mn、YoY32%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP14,454mn、YoY2%増
・ライセンス
 合計=PHP118,177mn、YoY16%増
 <立地別>
 Entertainment City=PHP109,384mn、YoY26%増
 その他=PHP8,792mn、YoY42%減
 <顧客セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP48,078mn、YoY13%増
 VIP(ジャンケット)=PHP33,575mn、YoY8%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP36,524mn、YoY28%増
 
12月末 施設数およびデバイス数
・PAGCOR(8ヵ所、34サテライト)
 テーブル507台、電子ゲーム(EGM)9,751台
・Entertainment City(4施設)
 City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)
 テーブル286台、電子ゲーム(EGM)1,781台
 Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
 テーブル244台、電子ゲーム(EGM)1,381台
 Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
 テーブル390台、電子ゲーム(EGM)1,926台
 Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
 テーブル327台、電子ゲーム(EGM)2,914台
・その他(5施設)
 テーブル197台、電子ゲーム(EGM)1,425台

 
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