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誘致レース(440)東京都=都「30年度IR影響調査委託」公告。”都に立地した場合”に踏込

2018-09-13

【国内ニュース】

IR実施法案は、区域認定数の上限を「3ヵ所」と法定する方向。区域認定プロセスは、2サイクル実施を検討することとなった。

IR実施法の成立後、自治体(都道府県、政令指定市)は、事業者選定およびIR整備計画策定のプロセスに入る。
2021年前後、政府は、第1サイクルの区域認定(自治体からの区域認定申請の受付、選定)を実施する見通し。

なお、区域認定数見直し時期は、地方の声にも配慮する観点から、「最初の区域認定から7年経過後」で合意。

東京都

都「平成30年度IR影響調査委託」を公告。今回は”都に立地した場合”に踏み込み

・9月10日、東京都港湾局は「平成30年度特定複合観光施設に関する影響調査委託」の入札を公告
・申請期間は、9月10日~9月14日、開札予定は10月10日
・調査委託内容
「IR区域整備法、ギャンブル等依存症対策基本法等関係法令の内容や海外事例等を踏まえて、IRを都に立地した場合における経済的・社会的影響について調査、分析を行い、IRのメリット・デメリットを整理」
・東京都は、IR整備法の公布を受け、IR調査対象を一歩前に進める。今回は”IRが都に立地した場合”の影響・分析
・東京都は、これまでにIRに関する調査報告書を公表してきたが、それらは海外事例調査であった
・東京は、2014年6月以降、4回の海外事例調査報告書を公開。4回目は「平成28年度海外における特定複合観光施設に関する調査分析業務委託報告書」(2017年6月公表、日本能率協会総合研究所が受託)

都 臨海副都心「東京ベイエリアビジョン」(仮称)公表~知事IR継続検討

・7月20日、東京都は、「東京ベイエリアビジョン」(仮称)を公表
・東京都は、2020五輪のレガシーが根付く街づくりを推進
・「東京ベイエリアビジョン」(仮称)は、次世代の街づくりの将来像を示す。コンセプトは以下の通り
1)東京ベイエリアを世界に発信
2)鳥の目で俯瞰し各地域の特色を活かす
3)官民連携のもと次世代を担う若手の視点や自由な発想を活かす
・都庁の検討組織を設置し、民間の若手の有識者、専門家、都職員で構成し官民連携で立ち上げていく
・ビジョンは、2019年末をメドに取りまとめ
・港湾局、政策企画局、都市整備局が担当
・小池百合子・知事のIRに関連する発言は以下の通り
「(IRには、)世界水準のエンターテイメントとして日本の経済成長を後押しをするということが期待されている」
「(IRが、)ベイエリアのまちくりで必要な魅力やコンテンツとなりうるか検討の対象となる」
「一方、ギャンブル依存症などの懸念の声もあるのは事実」
「メリットとデメリットを、しっかり検討していく必要がある」
「スタンスは、これまでと同じ」

小池知事・会見「IRは多く可能性。依存症法案成立踏まえ検討継続」

・7月6日、小池百合子・東京都知事は、定例記者会見に対応し、IRについてコメント
・ギャンブル等依存症対策基本法案の成立を認識したうえで、引き続き、検討のスタンス
・IR誘致についてのコメント
「かつて石原知事は大変熱心にカジノ構想をたてて、都庁で実際にそれらしいようなことをやろうとしたというふうに聞いている」
「すぐにカジノが真っ先にでてくるが、IRにおいてはカジノは一部であって、稼ぎ頭であるかもしれないが、より多くの可能性を秘めているのではないかというふうに思っている」
「また、東京は何かと利便性がいいということかと思うが、一体どうしてやっていくのか、などなど慎重に検討が必要ではないかと思う」
「昨日ですか、成立した依存症法案で、弊害ということについてのお話しも聞いている」
「それらのことも含めて検討が必要かと思っている」

小池知事 IR誘致「いろいろな観点から検討。手を直角にあげているわけではない」

・5月24日、小池百合子・東京都知事は、朝日新聞のインタビューに対応
・IR誘致についてのコメント
「IRで各地が地方創生を考えるという流れは、プラスの方向にいけばいい。首都東京としてどうあるべきかは、いろいろな観点から検討していきたい」
「(IR誘致について、)手を直角にあげているわけではない。鳥の目で考えていく」

上山信一・東京都顧問

・2017年6月、小池百合子・東京都知事が築地、豊洲の開発方針を発表
・市場機能を築地から豊洲に移転し、築地を再開発。築地市場跡地は、売却せず、5年後を目途に食をテーマとした拠点とする方針
・知事の方針発表後、上山信一・東京都顧問がインタビューに対応。築地市場の再開発について以下のように発言
「(IR、オフィスなど)市場と関係のない開発は向いていない」
「(PFI活用、土地の一部を定借とし、)築地の再整備に使った税金は実質的に税金ゼロも十分ありえる」
・一部の外資IR事業者は、築地跡地をIR候補地とすべくロビーイングしてきた経緯がある

小池知事 IRに関わるスタンス

・小池百合子・東京都知事のIRへのスタンスは、国会議員時代から一貫して前向き
・国会議員時代には、国際観光産業振興議員連盟(IR議連)に参加

小池百合子・東京都知事 IRに関する発言

2018年5月24日
「IRで各地が地方創生を考えるという流れは、プラスの方向にいけばいい。首都東京としてどうあるべきかは、いろいろな観点から検討していきたい」
「(IR誘致について、)手を直角にあげているわけではない。鳥の目で考えていく」

2016年12月16日
「IRについては、これは一つの観光振興という観点、そういった観点と、それから社会的な問題が大丈夫かということで、まさしく国会で議論が行われてきた」
「十分こういったことは見極めて、海外におけるIRの現状の調査なども、東京都としても行ってきた」
「この東京にふさわしいIRについては、一体、では、どういうものが望ましいのかといったことなども含めて検討は進めていきたい」

2016年12月2日
「(IRに関する)議論の中身を注視し、都としてどうあるべきか検討したい。どうすれば一番良い形でできるかを検討したい」
「観光振興という点ではプラスと思う。一方、社会的な懸念が議論されている。そこを総合的にみていく」

2016年9月2日
「エンターテインメントをそっくり考えるという意味でのIRについては積極的」
「IRは、カジノ単独の施設ではない。ゆえに、IRというコンセプト、言葉を使用している」
「カジノが真っ先に語られることによって、青少年の教育への影響やギャンブル依存症など社会的な問題が注目され、議論が進みにくく、思考停止に陥りがち」
「カジノだけを特筆して、議論をしているのはプラスではない」

 

東京都 IRの取り組み経緯、および、有力候補地

過去の東京都知事のIRへのスタンスは、石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏は明確に誘致推進。

舛添要一氏は、IR誘致について公平・中立な立場であり、国レベルでしっかりとした調査、議論を行ったうえで、納得できれば、誘致はOKとのスタンスであった。

2017年3月、東京都は「平成28年度海外における特定複合観光施設に関する調査分析業務委託報告書」を公表(日本能率協会総合研究所が受託)。海外のIR調査分析および報告書の策定は、2014年6月の報告書公開以降、4回目。

2017年6月、東京都は「平成30年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求」に、「統合型リゾート(IR)に必要な法整備等の確実な実施」を盛り込んだ。IR法整備の提案要求は、5年連続。

東京都のIR有力候補地は、臨海副都心の青海地区。
東京都のIR関連調査の発注部局は港湾局。
民間では、フジテレビジョン、鹿島建設、三井不動産、日本財団の4者連合が、臨海副都心におけるIR開発を、国際戦略総合特区として提案した実績。

横浜、千葉、東京=平成30年版「首都圏白書」閣議決定。新規にIR検討記述

・6月8日、平成29年度 首都圏整備に関する年次報告(平成30年版首都圏白書)が閣議決定
・平成30年版では、首都圏におけるIR検討が必要と記述。首都圏(1都7県)経済のさらなる活性化に、インバウンド、夜間消費の拡大が必要
・平成29年版にはIRに関する記述はなかった
・首都圏のIR誘致の活動履歴があるエリアは、横浜市、千葉市、東京都
・首都圏白書は、首都圏整備法に基づき、首都圏整備計画の策定及び実施の状況について、毎年、国会に報告
・所管は、国土交通省都市局都市政策課都市政策調査室
 
カジノIRジャパン関連記事:
・日本各地の動向
IR誘致レース~各地における政治、行政、経済界の動向。3ヵ所の席を巡る競争(2016年12月~)
・東京都の動向
IR誘致レース~東京都の動向

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