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マカオは進化する(1)

2015-01-31

【カジノジャパン】

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記者 勝部悠人

現在と未来、政府及び企業の動向、市民の暮らしetc.
世界最大のカジノ都市、マカオから最新現地レポート

中国南部を流れる大河、珠江の河口に位置するマカオ。中国大陸から陸続きのマカオ半島と、沖合の離島で構成される面積約30平方キロ、人口約60万人程度の小さな地域だが、広州、香港と並ぶ地域を代表する都市で、この三都市を結んだ珠江デルタ地域が中国・華南の経済の中心を構成する。日本からは直行便で約4時間、香港から24時間運航の高速船を利用して1時間ほどで往来できる。
日本におけるマカオのイメージといえば、カジノと世界遺産だろう。世界遺産については、2005年に登録されたこともあり、知られるようになったのは最近のことだ。一方、カジノ都市としての歴史は長く、その起源は16世紀に遡る。古くは「東洋のモンテカルロ」と呼ばれ、暗黒街のイメージが付きまとうギャンブルの街としてお世辞にも人気観光都市といえる存在ではなかった。しかし、21世紀に入って以降、急速にそのイメージを変え、よりエンターテインメント性の高い「アジアのラスベガス」へと進化を遂げた。その契機はマカオ自身がギャンブル一辺倒からインテグレイテッド・リゾートへの転換を目指し、2002年にカジノライセンスの対外開放に踏み切ったところにある。
現在、マカオは年間約2900万人もの観光客が訪れるアジア屈指の人気観光都市となり、ラスベガスの約7倍にあたる3607・49億パタカ(約4兆7千億円)のカジノ売上をたたき出し、1人あたりGDPもアジア最高位となるなど、空前の好景気に沸いている。奇跡の発展を遂げたマカオについて、アジアはもとより、世界各地から熱視線が注がれている。日本のカジノ解禁が現実味を帯び、日本におけるマカオへの注目度も高まりを見せる中、世界最大のゲーミング都市としてかつてない活況に沸くマカオの現状について、政府・業界動向、将来像、人々の暮らし、カジノがもたらすメリット、デメリットなど、幅広い観点からレポートしていきたい。

カジノ都市マカオの歴史

マカオの現状をレポートするにあたり、まずゲーミング都市としてのマカオの歴史を振り返ってみよう。
16世紀半ばに始まった大航海時代において、ポルトガルはその初期にあたる1557年にマカオ居留権を獲得。マカオはアジアと欧州をつなぐ重要な中継貿易拠点としての役割を担うこととなった。当時のマカオの街は大いに賑わい、繁栄を謳歌していたという。貿易港として発展する中、人口も増大していく。主に中国本土からマカオへ移民した建設業従事者、港湾荷役業従事者、家事使用人の間で、最初のゲーミングムーブメントが巻き起こった。胴元が各々ゲーミングテーブルを用意し、市内あちこちで勝手に賭場を開設していたという。

マカオは進化する―画像1その後、ようやく1847年になって政府の管理下でゲーミングが合法化された。きっかけはアヘン戦争だ。南京条約で香港が英国に割譲されたことに加え、ポルトガルの国力の衰退も相まって、英領香港が急速に貿易港としての地位を確立させ、これまで優位にあったマカオの地位が一気に低下する。産業の多角化と税収の多元化を図りたい意向を持つポルトガル・マカオ政庁が課税対象としてギャンブルに目を付け、利用した形だ。
19世紀中ごろには伝統的テーブルゲーム「ファンタン(番攤)」を中心とした小規模カジノが200以上も軒を連ねる盛況ぶりとなり、19世紀後半には政府歳入の大半をゲーミング税が占めるまでに成長した。この時期から、マカオが「東洋のモンテカルロ」と呼ばれるようになったといわれている。

マカオは進化する―画像220世紀に入った1930年、豪興公司がマカオの歴史上初めてのゲーミング独占営業権を獲得する。当時マカオの主要な玄関口だった内港の目の前、現在大豊銀行本店が建つ新馬路の一等地にカジノを開設した後、革新的アイデアを次々導入。ゲーミングホールの豪華絢爛な装飾、ゲーミングテーブルの設置、顧客へのドリンクやフルーツ、タバコ、フェリーチケットの無料提供など、現在まで続くコンプの概念を創り出した存在といわれる。
そして1937年、ポルトガル・マカオ政庁はカジノ独占営業権を一社に集中させることを決定。競争入札の結果、泰興公司が落札する。今も建物が残る新馬路の新中央ホテルを旗艦施設として改築し、現在のマカオで最も人気の「バカラ」などの新ゲームを採り入れる。

しかし、ほどなくして第二次世界大戦が勃発し、日本軍が香港へ侵攻。当時、マカオのカジノは香港からの顧客が中心だったことから、1942年に営業を停止する。

カジノジャパン29号(2014年3月31日発行)から転載

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