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フィリピン:PAGCOR 18年市場統計を初公表 3Q累計は約3,000億円, YoY2割増

2018-12-06

【海外ニュース】

12月、フィリピンのゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)が、2018年3Qのカジノ市場統計を発表。
PAGCORのカジノ市場統計の公表は、2018年3月の2017年データ開示以降で初めて。

2018年3Q累計(1-9月)のカジノ市場は、PHP137,744mn, YoY22%増(約2,961億円)。

うち、マニラ首都圏の国際IR4施設の合計(Entertainment City)は、PHP27,107mn, YoY6%増と、全体の75%を占有。

なお、国際IR4施設とは、
City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)
Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)

Entertainment Cityの伸長の背景は、マニラ首都圏IRの施設拡充、および、中国との国交改善による中国顧客増加。
中国政府は、2016年1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

なお、11月末、PagcorのトップであるAndrea Domingo氏は、フィリピンの各種目合計のGGR(Gross Gaming Revenue)が、PHO192,000mn(約4,130億円)に到達する見通しを示した。

2018年3Q累計(1-9月)カジノ市場(GGR)データ
・合計=PHP137,744mn, YoY22%増
– PAGCOR直営計=PHP27,107mn, YoY6%増
– Entertainment City=PHP103,116mn, YoY27%増
– Clark=PHP6,348mn, YoY21%増
– Thunderbird)=PHP1,173mn, YoY11%減

2017年累計(1-12月累計)カジノ市場(GGR)データ
・合計=PHP152,554mn、YoY14%増
・PAGCOR直営
 合計=PHP34,378mn、YoY8%増
 <顧客セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP11,753mn、YoY3%増
 VIP(ジャンケット)=PHP8,171mn、YoY32%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP14,454mn、YoY2%増
・ライセンス
 合計=PHP118,177mn、YoY16%増
 <立地別>
 Entertainment City=PHP109,384mn、YoY26%増
 その他=PHP8,792mn、YoY42%減
 <顧客セグメント別>
 マス(ノンジャンケット)=PHP48,078mn、YoY13%増
 VIP(ジャンケット)=PHP33,575mn、YoY8%増
 電子ゲーム(EGM)=PHP36,524mn、YoY28%増

12月末 施設数およびデバイス数
・PAGCOR(8ヵ所、34サテライト)
 テーブル507台、電子ゲーム(EGM)9,751台
・Entertainment City(4施設)
 City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)
 テーブル286台、電子ゲーム(EGM)1,781台
 Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
 テーブル244台、電子ゲーム(EGM)1,381台
 Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
 テーブル390台、電子ゲーム(EGM)1,926台
 Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)
 テーブル327台、電子ゲーム(EGM)2,914台
・その他(5施設)
 テーブル197台、電子ゲーム(EGM)1,425台

 

マニラIR4社 18年度2Q業績 売上高660億円, YoY約3割増~Okada Manila躍進

2018年8月、マニラ首都圏IR4社が、2018年度2Q業績を公表。

3社計の業績は、
・2Q(4-6月):売上高533億円、YoY8%増、EBITDAは191億円、YoY20%増
・2Q累計(1-6月):売上高1,044億円、YoY7%増、EBITDAは367億円、YoY15%増

ユニバーサルエンターテインメントのカジノリゾート事業セグメント(≒Okada Manila)の業績は、
・2Q(4-6月):売上高127億円、営業損失16億円
・2Q累計(1-6月):売上高210億円、営業損失30億円

4施設全体としては、国交関係改善を背景とした、中国顧客増が続く。2016年4-6月以前、中国政府は、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

4施設間のシェアのトレンドは、
1)エンタテインメントシティ3施設(*)が上昇、先行したニノイ・アキノ国際空港隣接のResorts World Manilaのシェアが低下
2)エンタテインメントシティ3施設(*)では、後発のOkada Manila(2016年12月開業)が上昇
(*)Solaire Resort & Casino, City of Dreams Manila, Okada Manila

Melco Resorts and Entertainment (Philippines)は、会計基準変更(売上高認識)の先行導入の結果、売上高が少なく表示された。
旧基準では、売上高の伸長率は、2Q(4-6月)がYoY15%増、2Q累計(1-6月)がYoY12%増。

Travellers International Hotel Group(施設:Resorts World Manila)は、2017年6月2日の銃撃事件の後、一時、ゲーミング部門が閉鎖され、その後もゲーミングフロア2F部分が未稼働。
この結果、2Q(4-6月)はYoY増収、2Q累計(1-6月)はYoY減収となった。

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。

2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)

この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。

なお、ボラカイ島の2計画については、PAGCORが承認後に、ロドリゴ・デュテルテ大統領が計画を否定するスタンスを表明。先行きが不透明な状況。

フィリピン IR開発動向

【マニラ首都圏】
<稼働中>
・ニューポートシティ マニラ国際空港隣接
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<新規開発>
・エンタテインメントシティ
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定

【マニラ首都圏以外】
<新規開発>
・セブ州マクタン島ラプ=ラプ市
 Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定
・セブ州マンダウエ市
 Millennium Pan-Asia Hotel and Resortの計画=投資額3億米ドル、2020年3Qに開業予定
・ボラカイ島
 Galaxy Entertainment Group、Leisure and Resorts World Corp=投資額5億米ドル
 Alliance Global Groupの計画

 
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