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フィリピン:Bloomberry Resorts 18年度最終利益150億円, 順調~ケソン市IR推進意欲

2019-03-10

【海外ニュース】

3月5日、フィリピンのBloomberry Resortsは、2018年度業績を発表。

同社は、フィリピンのマニラ首都圏の国際IRであるSolaire Resort and Casino、韓国済州島のJeju Sun Hotel and Casinoを運営。

2018年度通期の売上高は383億フィリピンペソ,YoY16%増, 当期損益は72億フィリピンペソ,YoY18%増。

主力のフィリピンのゲーミングボリュームは、VIP(ローリングボリューム)はYoY2%増、Mass(ドロップ)はYoY22%増。

フィリピン・カジノ市場は、マニラ首都圏IRの施設拡充、中国との国交改善を背景に、拡大基調が続く。中国政府は、2016年1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

Bloomberry Resortsのエンリケ・ラゾンCEO兼取締役会議長は、2019年内にマニラ首都圏ケソン市(Quezon City)Vertis North ComplexにおけるIRを着工すると発言。

ただし、新規計画に対する政府の開発許認可の行方は不透明。
2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針。
2018年1月、ロドリゴ・デュテルテ大統領が、国内の新たなカジノ開発の停止を表明。

2018年度(1-12月)業績:
・売上高PHP38,361mn,YoY16%増, EBITDAはPHP14,895mn,YoY21%増, 当期損益PHP7,166mn,YoY18%増
・円換算は、売上高793億円, EBITDAは313億円, 当期損益150億円
・セグメント別
– フィリピン:売上高PH37,754mn,YoY16%増, EBITDAはPHP15,135mn,YoY20%増, 当期損益PHP7,958mn,YoY11%増
– 韓国:売上高PHP607mn,YoY6%減, EBITDAはPHP240mnの赤字(前期PHP259mnの赤字), 当期損益PHP793mnの赤字(前期PHP207mnの赤字)

フィリピン:PAGCOR 2018年市場統計 約4,000億円,YoY23%増~マニラIR群, 75%占有

2月初、フィリピンのゲーミング当局(Philippine Amusement and Gaming Corp, PAGCOR)が、2018年4Qおよび通年のカジノ市場統計を発表。
PAGCORは、前回は、2018年12月に、2018年3Qのカジノ市場統計を公表。

2018年4Q累計(1-12月)のカジノ市場は、PHP187,541mn, YoY23%増(約3,938億円)。

うち、マニラ首都圏の国際IR4施設の合計(Entertainment City)は、PHP141,436mn, YoY29%増と、全体の75%を占有。

国際IR4施設とは、
City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)
Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)
Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)
Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment、ユニバーサルエンターテインメント子会社)

Entertainment Cityの伸長の背景は、マニラ首都圏IRの施設拡充、および、中国との国交改善による中国顧客増加。
中国政府は、2016年1Qまで、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

2018年4Q累計(1-12月)カジノ市場(GGR)データ
合計=PHP187,541mn,YoY23%増
<施設種別>
PAGCOR直営計=PHP35,895mn,YoY4%増
Entertainment City=PHP141,436mn,YoY29%増
Clark=PHP8,622mn,YoY22%増
Thunderbird=PHP1,588mn,YoY9%減
<顧客セグメント別(Entertainment City)>
PAGCOR直営計
– マス(ノンジャンケット)=PHP12,094mn,YoY3%増
– VIP(ジャンケット)=PHP9,027mn,YoY10%増
– 電子ゲーム(EGM)=PHP14,774mn,YoY2%増
ライセンス
– マス(ノンジャンケット)=PHP64,278mn,YoY34%増
– VIP(ジャンケット)=PHP42,910mn,YoY28%増
– 電子ゲーム(EGM)=PHP44,458mn,YoY22%増

12月末 施設数およびデバイス数
PAGCOR(8ヵ所、34サテライト)=テーブル472台, 電子ゲーム(EGM)9,581台
Entertainment City(4施設)
– City of Dreams Manila(事業者:Melco Resorts & Entertainment)=テーブル302台, 電子ゲーム(EGM)2,161台
– Resorts World Manila(事業者:Travellers International Hotel Group)=テーブル319台, 電子ゲーム(EGM)1,827台
– Solaire Resort & Casino(事業者:Bloomberry Resorts)=テーブル387台, 電子ゲーム(EGM)2,106台
– Okada Manila(事業者:Tiger Resort, Leisure and Entertainment)=テーブル396台, 電子ゲーム(EGM)2,749台

 

フィリピン IR開発動向

現在、マニラ首都圏において、4つの大型のカジノを含む統合型リゾート(IR)が稼働中。

2017年3月、PAGCORのAndrea D. Domingo議長は、新規IR開発計画の新方針を発表。
その骨子は、
1)マニラ首都圏では、今後5年間は新規のIRライセンスを発行しない方針
2)マニラ首都圏以外のIR計画を推進。そのミニマム投資要件は3億米ドル(マニラ首都圏エンタテインメント・シティのミニマム投資要件は10億米ドル)

この方針にもとづき、PAGCORは、2017年5月、8月にそれぞれセブ州のラプ=ラプ市、マンダウエ市にIR計画を承認した。

2018年1月、ロドリゴ・デュテルテ大統領が、新たなカジノ開発の停止を表明。PAGCORが承認済のプロジェクトの先行きは不透明な情勢。

フィリピン IR開発動向

【マニラ首都圏】
<稼働中>
・ニューポートシティ マニラ国際空港隣接
 Resorts World Manila(Travellers International Hotel Group運営、2009年8月開業)
・エンタテインメントシティ
 Solaire Resort & Casino(Bloomberry Resorts運営、2013年3月開業、2014年11月Sky Tower拡張)
 City of Dreams Manila(Melco Crown Philippines Resorts運営、2014年12月開業)
 Okada Manila(ユニバーサルエンタテインメント、現地Tiger Resorts Leisure and Entertainment)=第一期投資額24億米ドル、2016年末開業
<新規開発>
・エンタテインメントシティ
 Westside City Resorts World Project(Travellers International Hotel Group)=Travellers部分の投資額12億米ドル、2020-2021年開業予定
・ケソン市(Quezon City)
 Vertis North Complex内IR(Bloomberry Resorts)=土地1.5ha、取得価額は19億PHP(約46億円)。投資額200億PHP(430億円)

【マニラ首都圏以外】
<新規開発>
・セブ州マクタン島ラプ=ラプ市
 Lapu-Lapu Leisure Mactan(Udenna Development Corp)=投資額3.41億米ドル、土地12.5ha。2019年に一部開業、2022年に完成予定
・セブ州マンダウエ市
 Millennium Pan-Asia Hotel and Resortの計画=投資額3億米ドル、2020年3Qに開業予定
・ボラカイ島
 Galaxy Entertainment Group、Leisure and Resorts World Corp=投資額5億米ドル
 Alliance Global Groupの計画

 

マニラIR4社 18年度2Q業績 売上高660億円, YoY約3割増~Okada Manila躍進

2018年8月、マニラ首都圏IR4社が、2018年度2Q業績を公表。

3社計の業績は、
・2Q(4-6月):売上高533億円、YoY8%増、EBITDAは191億円、YoY20%増
・2Q累計(1-6月):売上高1,044億円、YoY7%増、EBITDAは367億円、YoY15%増

ユニバーサルエンターテインメントのカジノリゾート事業セグメント(≒Okada Manila)の業績は、
・2Q(4-6月):売上高127億円、営業損失16億円
・2Q累計(1-6月):売上高210億円、営業損失30億円

4施設全体としては、国交関係改善を背景とした、中国顧客増が続く。2016年4-6月以前、中国政府は、非公式に、中国人のレジャーにおけるフィリピンへの訪問を禁じていた。

4施設間のシェアのトレンドは、
1)エンタテインメントシティ3施設(*)が上昇、先行したニノイ・アキノ国際空港隣接のResorts World Manilaのシェアが低下
2)エンタテインメントシティ3施設(*)では、後発のOkada Manila(2016年12月開業)が上昇
(*)Solaire Resort & Casino, City of Dreams Manila, Okada Manila

Melco Resorts and Entertainment (Philippines)は、会計基準変更(売上高認識)の先行導入の結果、売上高が少なく表示された。
旧基準では、売上高の伸長率は、2Q(4-6月)がYoY15%増、2Q累計(1-6月)がYoY12%増。

Travellers International Hotel Group(施設:Resorts World Manila)は、2017年6月2日の銃撃事件の後、一時、ゲーミング部門が閉鎖され、その後もゲーミングフロア2F部分が未稼働。
この結果、2Q(4-6月)はYoY増収、2Q累計(1-6月)はYoY減収となった。

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