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シンガポール:政府とIR2社の包括合意~優遇(独占期間延長等)と公益貢献をセット

2019-04-04

【海外ニュース】

4月3日、シンガポール政府(*)は、IR2事業者との包括合意の締結を発表。

(*)4省合同(Ministry of Trade and Industry, Ministry of Finance, Ministry of Home Affairs, Ministry of Social and Family Development)

合意の基本的な考え方は、既存2事業者に優遇措置を付与する一方、国際観光促進や依存症対策など公益性への強い貢献を求めること。合意の基本コンポーネントは以下の通り。

・2事業者の排他的独占期間を2030年末まで延長
– シンガポール政府は、2事業者に2007年3月から2017年3月の10年間の排他的独占期間を付与
– 2015年5月, シンガポール政府は2017年3月以降の方針について、追加ライセンスの発行より、2事業者と協業してサービスを強化することにプライオリティを置くと方針を示した

・第2期拡張投資(2社計90億シンガポールドル≒7,400億円)
・投資要件を充足しない場合、ペナルティ有り(ゲーミング税を参照)
シンガポール:IR2施設 第2期拡張計画 各3,700億円投資~RWS, 任天堂ワールド

・ゲーミングエリア拡張
– 現在、各IRは、15,000㎡が許容
– 今後、両事業者は、土地コストを負担することで、追加(MBS 2,000㎡, RWS 500㎡)のエリアを拡張可能
– ただし、ゲーミングエリアの施設面積比は、現行3.1%から2.3%に低下
– 現在、各IRは、スロット2,500台が許容
– 今後、両事業者は、追加(MBS 1,000台, RWS 800台)を設置可能

・プロブレム・ギャンブリング対策
– 現在、プロブレム・ギャンブリングは、コントロールできている
– National Council on Problem Gambling調査では、問題レート(problemとpathological計)は2010年当時の2.6%から2017年には0.9%に低下
a) カジノ入場料(シンガポール国民, PR)は、100シンガポールドルから150シンガポールドル(1日)に引き上げ。同様に、2,000シンガポールドルから3,000シンガポール(年間)に引き上げ。5年間のモラトリアム
b) The Ministry of Social and Family Developmentは、両事業者とレスポンシブルゲーミングを推進

・ゲーミング税引き上げ
– 現在、ゲーミング税は、GGR(Gross gaming revenue)に対し、5%(プレミアム客), 15%(マス客)
– 現行モラトリアム終了後(2022年2月)、政府はGGR連動税(Tiered casino tax structure)を導入へ。それぞれ8%以上、18%以上に
– 追加投資要件を充足しない場合、ペナルティとして、12%(プレミアム客), 22%(マス客)の固定を課す

シンガポール政府リリース:Integrated Resorts to invest S$9 billion in new world-class attractions and experiences

シンガポール:IR2施設 第2期拡張計画 各3,700億円投資~RWS, 任天堂ワールド

4月3日、Las Vegas SandsとGenting Singaporeは、シンガポール政府と第2期拡張合意(Second supplemental agreement)を締結したと発表。オリジナルのIR開発合意(Development Agreement)は、2007年3月1日に締結。

Marina Bay Sands 第2期拡張合意(運営会社:Las Vegas Sands)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
– 最新アリーナ(15,000席)
– ホテルタワー(約1,000室)
– MICE拡張

Resorts World Sentosa 第2期拡張合意(運営会社:Genting Singapore)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
・期間:5年間
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
(a) ユニバーサル・スタジオ拡張(ミニオン・パーク, スーパー任天堂ワールド):expansion of Universal Studios Singapore, with two (2) new highly themed and immersive environments – Minion Park and Super Nintendo World.
(b) 水族館拡張とリブランド:expansion of the S.E.A. Aquarium to be re-branded as “Singapore Oceanarium”.
(c) 劇場を新施設に転換:conversion of the Resorts World Theatre into a new Adventure Dining Playhouse.
(d) ホテル増設(約1,100室):expansion of in-resort accommodation with up to 1,100 more hotel rooms at a new waterfront lifestyle complex and within the central zone of Resorts World Sentosa (“RWS”).
(e) 海浜遊歩道:an enhanced waterfront promenade to be lined with restaurants and retail outlets, and a spectacular public attraction.
(f) MICE拡張:expansion of Meetings, Incentives, Conferences and Exhibitions (MICE) facilities which will bring in more events into Singapore.
(g) 無人交通システム:development of a driverless transport system (“DTS”) which will enhance last-mile connectivity to bring greater footfall to RWS and the rest of Sentosa Island.

シンガポール:IR2施設計 18年度通期業績 売上5,407億円,YoY1%増~ASEAN軸に堅調


 
1月23日にLas Vegas Sandsが、2月21日にGenting Singaporeがそれぞれ2018年度4Q業績を発表。シンガポールIR2施設の業績が明らかとなった。

シンガポールIR2施設とは、Marina Bay Sands(MBS, 運営会社:Marina Bay Sands=Las Vegas Sandsシンガポール子会社)、Resorts World Sentosa(RWS, 運営会社:Genting Singapore社)。なお、Genting Singaporeは、ほぼRWSのみを運営。

2社計の2018年度4Q(10-12月)業績は、売上高1,330億円,YoY3%減, 調整後EBITDAは627億円,YoY11%減。
同4Q累計(1-12月)業績は、売上高5,407億円,YoY1%増, 調整後EBITDAは2,843億円,YoYフラット。

4Q(10-12月)には、MBSが大幅な減収減益、RWSが増収増益となった。
両者の明暗が分かれた要因は、VIPビジネスのボリュームおよびWin Rate上下動(運の要素)。
両社間で、VIPセグメントのシェア争奪戦が展開される。

Marina Bay Sandsの収益規模が、Resorts World Sentosaよりも大きい背景は、1)立地(都心中心部)、2)ビジネス客の需要取り込み、3)マカオ・オペレーションとのシナジー、など。

シンガポールのIRの収益力は高い。シンガポールIRは、東南アジアの顧客を主体する。同エリアにおける少数事業者による市場寡占の環境が背景。

シンガポールのゲーミング営業権は、2006-2007年を起点に30年と長期である点も強み(マカオのゲーミングコンセッションは、2022年6月に満期)。

決算発表時のCEOによる日本参入意欲のアピールは以下の通り。

Genting Singapore
「当社は、重要なリソースを日本に配置し、計画提案の準備、ステークホルダーとの協業を進めている。日本における事業者選定の入札プロセスは、2019年後半に開始する」

Las Vegas Sands
2018年3Qに続き、日本営業アピールを自粛。シェルドン・アデルソンCEOとトランプ大統領の関係、日本参入営業における連携の可能性を指摘するマスコミ報道に配慮したと推定される。
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