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MGM Resorts 2019年度2Qに1,000人雇用削減を実施へ~MGM 2020 Plan, 損益改善に

2019-05-03

【海外ニュース】

4月29日、MGM Resorts Internationalは、2019年度1Q業績発表において、現在進行四半期中(2Q)に1,000名強の雇用削減を実施することを明らかにした。
22日からの週に、254名の解雇が実行された。

同社が2019年1月に発表した”MGM 2020 Plan”に基づく施策の一環。

”MGM 2020 Plan”の主旨は、コスト削減、利益率の向上、米国事業の調整後EBITDA(年間)のUS$300mnの改善。
具体策は、1)組織改善と営業効率化、2)デジタルによる営業変革。
調整後EBITDA(年間)改善幅US$300mnのうち、2020年末までにUS$200mnを、2021年末までにUS$100mnを実現する計画。
”MGM 2020 Plan”は、2015年以降、実施されている”Profit Growth Plan”に追加する措置となる。

MGM Resorts Internationalの1Q(1-3月)の経常損益(営業利益から利払負担を控除)は1.5億ドル,YoY20%減。1Q末のネット有利子負債は140億ドル。

MGM Resorts Internationalは、ROIC(投資回収率)が低い米国事業を中心するゆえ、損益分岐点が高く、負債依存度が高い。米国事業のROICの低さは、競争激化の結果。
マカオ事業は、ROICは高いが、2022年6月にカジノ・コンセッション満期を迎える。

MGM Resorts 19年度1Q 最終利益0.3億ドル, 純有利子負債140億ドル~苦戦。大阪強調

4月29日、MGM Resorts Internationalは、2019年度1Q業績を発表。

1Q(1-3月)の経常損益(営業利益から利払負担を控除)は1.5億ドル,YoY20%減。ネット有利子負債は140億ドル。

MGM Resorts Internationalは、競争激化の結果、ROIC(投資回収率)が低い米国事業を中心するゆえ、損益分岐点が高く、負債依存度が高い。
マカオ事業は、ROICは高いが、2022年6月にカジノ・コンセッション満期を迎える。

1Qは、主力のラスベガス・ストリップは、調整後プロパティEBITDAは$404mn,YoY10%減と不調。

売上高増加の要因は、MGM Cotai(マカオ, 2018年2月13日開業)の立ち上がり、米国新規2施設の貢献。
米国新規2施設とは、MGM Springfield(米国マサチューセッツ州, 2018年8月24日開業)、Empire City Casino(米国ニューヨーク州, 新規買収)。

会社は、大阪参入機会を最重要フォーカスと強調。以下をコメント。
・MGMは、大阪ファースト戦略を採用
・大阪は、日本の大都市で唯一、IR誘致を明確化
・MGMは、日本を価値観と伝統を尊重し、地域協業を志向する点でライバルと差別化
・MGMは、オリックスとコンソーシアムを組成

2019年度1Q業績(1-3月):
・売上高$3,177mn,YoY13%増, 調整後EBITDAは$740mn,YoY5%増, 営業利益$370mn,YoY3%増, 株主帰属当期損益$31mn,YoY86%減
・営業利益から利払い負担を減じた経常損益は$154mn,YoY20%減(支払利息$216mn)
<地域別>
・Las Vegas Strip Resorts(米国)=売上高$1,428mn,YoYフラット, 調整後プロパティEBITDAは$404mn,YoY10%減
・Regional Operations(米国)=売上高$804mn,YoY21%増, 調整後プロパティEBITDAは$207mn,YoY24%増
・MGM China(マカオ, 56%所有)=売上高$734mn,YoY23%増, 調整後プロパティEBITDAは$191mn,YoY26%増
・Unconsolidated resorts(米国持分法対象, CityCenter-50%所有など)=持分法損益$39mn,YoY22%増

<参考>2018年度4Q累計業績(1-12月):
・売上高$11,763mn,YoY9%増, 調整後EBITDAは$2,808mn,YoY1%減, 営業利益$1,469mn,YoY14%減, 株主帰属当期利益$467mn,YoY76%減
<地域別>
・Las Vegas Strip Resorts(米国)=売上高$5,717mn,YoY1%減, 営業利益$1,232mn,YoY7%減
・Regional Operations(米国)=売上高$2,935mn,YoY8%増, 営業利益$518mn,YoYフラット
・MGM China(マカオ, 56%所有)=売上高$2,450mn,YoY32%増, 営業利益$216mn,YoY6%増
・Unconsolidated resorts(米国持分法対象, CityCenter-50%所有など)=営業利益$144mn,YoY1%減

2019年度1Q末(3月末)財務状況:
・ネット有利子負債$14,020mn(手元現金$1,223mn, 有利子負債$15,244mn)

マカオ:行政長官 カジノ・コンセッション延期を改めて否定。2022年までの再入札実施を明言

4月18日、崔世安(Fernando Chui Sai On)・マカオ特別行政区行政長官は、議会にて、カジノ・コンセッション再入札の実施時期についてコメント。

発言のポイントは、
・再入札は、現行コンセッション満期(2022年6月26日)の前に実施
・すなわち、現行コンセッションの延長オプションを行使する理由なし(現行法では、最大5年間の延長可能)
・現在、コンセッション再入札に向けた準備作業中(ゲーミング法および関連規制の改正など)

マカオでは、コンセッション保有者(または、コンセッション保有者とサービスアグリーメントを締結した事業者)のみが、カジノ運営を許可される。コンセッションは、権益であり、6社の企業価値を支える原動力である。

図表の通り、マカオでは、6社(中国系3社、米国系3社)がゲーミング・コンセッション(サブ・コンセッションを含む)を所有しており、それぞれ2022年6月26日に満期を迎える。
(3月15日、マカオ政府は、SJM HoldingsとMGM Chinaからのゲーミング・コンセッション延長要請を承認)

政府は、現行コンセッション満期後、次期コンセッションを新規入札(New Pulic Tender)を通じて付与する方針(”更新”の概念ではない)。

マカオ政府は、アカデミック(University Of Macau, Macau university of Sciense and Technology)に対し、二つのスタディ(ゲーミング・セクター長期ビジョン 2020-2030年)を発注済み。
それらスタディは、当初2018年3Qに完成予定であったが、2019年1月現在、いまだ完成に至っていない状況。

2018年11月15日、崔世安(Fernando Chui Sai On)・マカオ特別行政区行政長官が、2019年の政策発表演説を実施。ゲーミング・コンセッション満期に伴うプロセスについて、明確な方針は示されなかった。
演説および関連カンファレンスを通じて、崔世安氏が残した関連コメントは、
「2020年、2022年のゲーミング・コンセッション満期を考慮し、行政は検討を進め、コミュニティの意見を集約中」
「2022年の満期前に、行政は、”入札プロセス(Tender process)”を実施する」
「行政は、本件について、オープン、透明に民間への情報提供を行う方針」

上記の崔世安氏の発言から読み取れる情報は、”2022年前に新たな入札を実施”であろう。すなわち、現行コンセッションの”自動更新はない”、”最大5年間の延長オプション行使なし”である。

ゲーミング・コンセッションに関して、現行法、契約(政府-事業者)が規定するポイントは以下の通り。
・現行コンセッション満期後、新規コンセッションは、フレッシュな入札プロセス(Bidding, Public Tender)を通じて付与
(現行コンセッションついて、満期後に”更新”の概念ではない)
・現行ゲーミング・コンセッションは、最大5年間の延長が可能
・政府は、2017年より、現行ゲーミング・コンセッションを早期償還できる権利を持つ
(政府は早期償還権を行使する場合、1年以上前にノーティスする必要がある)
・現行ゲーミング・コンセッション保有者は、それを喪失した場合、カジノ施設を、対価なしに、マカオ政府に移管する義務
・新しい入札を実施するためには、ゲーミング関連法の改正が必要

2017年央、政府高官は、初めて、”新たな入札(New Tender)”という表現を用いた。その発言は、現コンセッション保有6事業者に激震を与えた。
それまで、政府関係者は、”更新(Renewal)”と表現し、6事業者はそこに満期後も現状維持のニュアンスを感じ取っていた。
政府が”新たな入札”と表現したことで、事業者再募集・選定、入れ替えのニュアンスを読み取ったわけだ。

図表:マカオ カジノ運営6事業者のコンセッション満期日

コンセッション満期日 事業者 証券取引所 カジノ施設数 獲得順
2022年6月26日 SJM Holdings 香港証券取引所 22
2022年6月26日 Wynn Macau 香港証券取引所
2022年6月26日 Galaxy Entertainment 香港証券取引所
2022年6月26日 Sands China 香港証券取引所 4(サブ)
2022年6月26日 MGM China 香港証券取引所 5(サブ)
2022年6月26日 Melco Resorts & Entertainment NASDAQ 6(サブ)

注1:カジノ施設数は2018年12月末時点
注2:2019年3月15日、マカオ政府はSJM Holdingsのコンセッション(MGM China Holdingsのサブ・コンセッション)の満期日を、2020年3月31日から2022年6月26日に延長を承認
注3:(サブ)はサブコンセッション。Sands ChinaはGalaxy Entertainmentより、MGM ChinaはSJM Holdingsより、Melco Resorts & EntertainmentはWynn Macauより取得
 
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