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Genting Singapore 19年度2Q 経常益161億円,YoY5%減,強い逆風 / 日本,大阪RFC参加強調

2019-08-04

【海外ニュース】

8月2日、Genting Singapore(シンガポール証券取引所)が2019年度2Q実績を発表。

Genting Singaporeは、ほぼResorts World Sentosaのみを運営。
シンガポールのカジノ営業権は、2006-2007年を起点に30年であり、2030年末まで排他的独占期間が設定されている(マカオのカジノ営業権は2022年6月に満期)。

経常利益(営業利益に利払い費など営業外収支を付加)は、2Q(4-6月)S$209mn,YoY5%減, 2Q累計(1-6月)S$458mn,YoY7%減(円換算:161億円, 353億円)。

2Qには、VIPセグメントの高Win Rateの結果、売上高、調整後EBITDAは前年同期を上回ったが、収益実態は極めて厳しかった。
VIPセグメントのWin Rateをノーマライズ(理論値)した場合、調整後EBITDAは、S$230mn,YoY20%減。

減益要因は、1)ローカル経済停滞、中国経済不安を背景としたゲーミング収益減少、2)減価償却費の増加、など。

Genting Singaporeは、Genting Groupにおいて、日本の開発機会を担当。同社は、決算発表とともに、日本参入意欲をアピール。
「当社は、大阪府市よりRFCの参加資格を得た」
「当社は、シンガポールIR、グローバルクラスのMICE, レジャー実績を強みに、日本参入競争において良好なポジションを保持」

2019年度2Q業績(4-6月) S$=シンガポール:
・売上高S$637mn,YoY14%増, 調整後EBITDA S$294mn,YoY11%増, 営業利益S$217mn,YoY5%減, 当期利益S$168mn,YoY5%減
・円換算は, 売上高490億円, 調整後EBITDAは226億円, 営業利益167億円, 当期利益129億円

2019年度2Q累計業績(1-6月) S$=シンガポール:
・売上高S$1,277mn,YoY3%増, 調整後EBITDA S$624mn,YoYフラット, 営業利益S$474mn,YoY7%減, 当期利益S$374mn,YoY5%減
・円換算は, 売上高983億円, 調整後EBITDAは480億円, 営業利益365億円, 当期利益288億円

2019年6月末 財務状況 S$=シンガポール:
・ネットキャッシュ S$3,637mn=現金および現金等価物S$3,642mn, 借入金S$5mn
・円換算は, ネットキャッシュ2,800億円

Genting Singapore~日本における営業活動

Genting Singapore 大阪府市RFCへの参加登録を完了~大阪に挑戦。少なくとも7事業者の競合

・5月22日、ゲンティン・シンガポールは、大阪府・市のRFC(Request-For-Concept)への参加登録を完了した発表
・6月4日、大阪府市IR推進局は、「(仮称)大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業の事業コンセプト募集」(Request for Concept, RFC)」の参加登録結果を公表
・参加登録者数は7者(五十音順)
– ウィン・リゾーツ・リミテッド
– MGMリゾーツ・インターナショナル/オリックス株式会社
– ゲンティン・シンガポール・リミテッド
– メルコリゾーツ&エンターテインメント リミテッド
– ラスベガス・サンズ・コーポレーション
– 2者は名称非公表を希望
・RFCの位置付け
– RFCへの参加は、RFP(事業者選定。国の基本方針公表後)参加のための条件ではない
– RFCへの応募実績は、RFP(事業者選定。国の基本方針公表後)において評価の対象となるものではない
・大阪府市RFCの詳細は以下を参照
誘致レース(668)大阪府市=RFC参加登録者公表~海外業者中心に7者。RFPとは分離

横浜市 IR等都市づくり調査報告書18年度~情報提供依頼を提出した事業者は全12社

・5月27日、横浜市政策局は、平成30年度IR(統合型リゾート)等新たな戦略的都市づくり検討調査(その4)報告書を公開
・横浜市の「事業者への情報提供依頼」を提出した事業者 全12社
– ウィン・リゾーツ・ディベロップメント
– キャピタル&イノベーション株式会社
– ギャラクシーエンターテインメントジャパン株式会社
– ゲンティン・シンガポール・リミテッド
– 合同会社日本MGMリゾーツ
– シーザーズ・エンターテインメント・ジャパン
– SHOTOKU株式会社
– セガサミーホールディングス株式会社
– メルコリゾーツ&エンターテイメントジャパン株式会社
– この他、3者は名称を非公表
・横浜市IR等都市づくり調査報告書18年度の詳細は以下を参照
誘致レース(658)横浜市=IR等都市づくり調査報告書18年度~投資見込中央値9,600億円

Genting Singapore 府市訪問, 最多6回目の進出PR「世界一のIRにする」

・12月27日、Genting Singaporeが、大阪府市の松井一郎・知事、吉村洋文・市長を表敬訪問
・タン・ヒーテック社長のアピール発言
「私たちの会社をIRの候補にしていただければ、世界一象徴的でチャーミングなIRになるでしょう」
・2011年以降、松井知事への表敬訪問は、計10社、27回。万博決定後に表敬訪問ラッシュ
・Genting Singaporeは、海外IR事業者の中で最多の6回目
・日本政府、大阪府市は、シンガポールの事業者選定を含む制度設計を参考とする。シンガポール政府は、事業者選定において、観光・街づくりストーリーを重視した

Genting Singapore 日本5子会社設立。東京、横浜、大阪。シンガポール実績強みに

Genting Singaporeは、マレーシアを本拠地とするコングロマリットGenting Berhadの傘下。グループのLeisure&Hospitality部門では、Genting Singapore、Genting Malaysiaが基幹企業である。

Genting Singaporeは、シンガポールのResorts World Sentosaを経営。Genting Berhadは、Genting Singaporeに日本参画の役割を課した。日本政府が、シンガポールの制度設計を手本としたことを重視。

7月24日、Genting Singaporeは、日本における100%子会社5社の設立を発表。
・Genting Japan Co., Ltd.
・Genting Tokyo Co., Ltd.
・Genting Osaka Co., Ltd.
・Genting Yokohama Co., Ltd.
・Resorts World Yokohama Co., Ltd.

各社の払い込み資本金は2円。主たる活動は、「IRおよびレジャー施設の開発と運営」「IRおよびレジャー施設のマーケティング、プロモーション」「不動産あるいは不動産信託受益権への投資および管理」。

同社は、2014年に以下の100%子会社を立ち上げた経緯がある。
・Resorts World Japan Co Ltd
・Resorts World Tokyo Co Ltd
・Resorts World Osaka Co Ltd

7月24日の設立を経て、日本、東京、大阪、横浜、それぞれに「Genting」「Resorts World」ブランドの子会社が設置されたことになる。

2017年9月20日、Genting Singapore PLCは、日本支店開設(Genting Singapore PLC, Japan Branch)を発表。
目的は、1)日本におけるレジャー、ホスピタリティの開発運営、2)同分野への調査および投資、3)その他付随事業、など。

2017年10月18日、Genting Singaporeは、日本支店を通じた、円建て外債(サムライ債)額面総額200億円の発行条件を発表。主幹事は、SMBC日興証券。
資金使途は、「日本支店における運転資金および一般事業資金」。

2018年4月27-28日に開催された「第1回 関西IRショーケース」では、海外IR事業者6社がスポンサーとなったが、Genting Sigaporeはそのうち一社であった。
当該6社がプレゼンテーション枠を得ており、Genting Singaporeからは、代表取締役社長タン・ヒーテック氏が登壇。

2019年4月3日、政府とIR2社の包括合意~優遇(独占期間延長等)と公益貢献をセット

政府とIR事業者2社の包括合意

4月3日、シンガポール政府(*)は、IR2事業者との包括合意の締結を発表。

(*)4省合同(Ministry of Trade and Industry, Ministry of Finance, Ministry of Home Affairs, Ministry of Social and Family Development)

合意の基本的な考え方は、既存2事業者に優遇措置を付与する一方、国際観光促進や依存症対策など公益性への強い貢献を求めること。合意の基本コンポーネントは以下の通り。

・2事業者の排他的独占期間を2030年末まで延長
– シンガポール政府は、2事業者に2007年3月から2017年3月の10年間の排他的独占期間を付与
– 2015年5月, シンガポール政府は2017年3月以降の方針について、追加ライセンスの発行より、2事業者と協業してサービスを強化することにプライオリティを置くと方針を示した

・第2期拡張投資(2社計90億シンガポールドル≒7,400億円)
・投資要件を充足しない場合、ペナルティ有り(ゲーミング税を参照)

・ゲーミングエリア拡張
– 現在、各IRは、15,000㎡が許容
– 今後、両事業者は、土地コストを負担することで、追加(MBS 2,000㎡, RWS 500㎡)のエリアを拡張可能
– ただし、ゲーミングエリアの施設面積比は、現行3.1%から2.3%に低下
– 現在、各IRは、スロット2,500台が許容
– 今後、両事業者は、追加(MBS 1,000台, RWS 800台)を設置可能

・プロブレム・ギャンブリング対策
– 現在、プロブレム・ギャンブリングは、コントロールできている
– National Council on Problem Gambling調査では、問題レート(problemとpathological計)は2010年当時の2.6%から2017年には0.9%に低下
a) カジノ入場料(シンガポール国民, PR)は、100シンガポールドルから150シンガポールドル(1日)に引き上げ。同様に、2,000シンガポールドルから3,000シンガポール(年間)に引き上げ。5年間のモラトリアム
b) The Ministry of Social and Family Developmentは、両事業者とレスポンシブルゲーミングを推進

・ゲーミング税引き上げ
– 現在、ゲーミング税は、GGR(Gross gaming revenue)に対し、5%(プレミアム客), 15%(マス客)
– 現行モラトリアム終了後(2022年2月)、政府はGGR連動税(Tiered casino tax structure)を導入へ。それぞれ8%以上、18%以上に
– 追加投資要件を充足しない場合、ペナルティとして、12%(プレミアム客), 22%(マス客)の固定を課す

シンガポール政府リリース:Integrated Resorts to invest S$9 billion in new world-class attractions and experiences

IR2施設 第2期拡張計画 各3,700億円投資~RWS, 任天堂ワールド

4月3日、Las Vegas SandsとGenting Singaporeは、シンガポール政府と第2期拡張合意(Second supplemental agreement)を締結したと発表。オリジナルのIR開発合意(Development Agreement)は、2007年3月1日に締結。

Marina Bay Sands 第2期拡張合意(運営会社:Las Vegas Sands)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
– 最新アリーナ(15,000席)
– ホテルタワー(約1,000室)
– MICE拡張

Resorts World Sentosa 第2期拡張合意(運営会社:Genting Singapore)
・締結日:2019年4月3日
・投資額:45億シンガポールドル(約3,700億円)
・期間:5年間
<開発概要>
・延べ床面積(Gross floor area, GFA)は50%拡張, 16.4万㎡
・主要追加施設
(a) ユニバーサル・スタジオ拡張(ミニオン・パーク, スーパー任天堂ワールド):expansion of Universal Studios Singapore, with two (2) new highly themed and immersive environments – Minion Park and Super Nintendo World.
(b) 水族館拡張とリブランド:expansion of the S.E.A. Aquarium to be re-branded as “Singapore Oceanarium”.
(c) 劇場を新施設に転換:conversion of the Resorts World Theatre into a new Adventure Dining Playhouse.
(d) ホテル増設(約1,100室):expansion of in-resort accommodation with up to 1,100 more hotel rooms at a new waterfront lifestyle complex and within the central zone of Resorts World Sentosa (“RWS”).
(e) 海浜遊歩道:an enhanced waterfront promenade to be lined with restaurants and retail outlets, and a spectacular public attraction.
(f) MICE拡張:expansion of Meetings, Incentives, Conferences and Exhibitions (MICE) facilities which will bring in more events into Singapore.
(g) 無人交通システム:development of a driverless transport system (“DTS”) which will enhance last-mile connectivity to bring greater footfall to RWS and the rest of Sentosa Island.

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