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Caesars Entertainment 19年度2Q 経常損0.7億ドル,NetDebt174億ドル~Eldorado統合作業

2019-08-07

【国内ニュース】

8月5日、Caesars Entertainment Corporation(CEC, NASDAQ上場)は、2019年度2Q業績を発表。

経常損益(営業利益から支払利息を減算)は、2Q(4-6月)は$74mnの赤字、2Q累計(1-6月)は$183mnの赤字(円換算:78億円の赤字、194億円の赤字)。
営業損益が支払利息をカバーできない構図。

2019年6月末のネット有利子負債は、174億ドル(約1.8兆円)。

2018年12月末時点、CECは、米国内で32施設を経営、うち、ラスベガスが9施設。米国外では、主に英国で小型カジノを経営。

6月24日、CEC、Eldorado Resortsの取締役会は、EldoradoがCECの全株を買収することで合意。現在、統合に向けた作業中。統合は、株主総会、当局の承認後であり、2020年前半の予想。

2019年度2Q(4-6月)業績:
・売上高$2,222mn,YoY5%増, 調整後EBITDARは$631mn,YoY1%増, 営業利益$269m,YoY5%減, 株主帰属当期損益$315mnの赤字(前年同期$29mnの黒字)
・営業利益$269mnに対し、支払利息$343mn
・当期損失の主因は、経常損に加え、Other Loss項目におけるデリバティブ負債の評価損($323 million)の計上

2019年度2Q累計(1-6月)業績:
・売上高$4,337mn,YoY6%増, 調整後EBITDARは$1,193mn,YoY5%増, 営業利益$509mn,YoY25%増, 株主帰属当期損益$532mnの赤字(前年同期$5mnの赤字)
・営業利益$509mnに対し、支払利息$692mn

2019年6月末の財政状況:
・ネット有利子負債=$17,359mn
– 現金および現金等価物=$1,520mn
– 有利子負債=$18,879mn=借入金$8,840mn+リース債務$10,039mn

Caesars Entertainment Eldorado Resortsによる買収に同意~Eldorado, 米最大事業者に

6月24日、Eldorado Resorts(エルドラド), Caesars Entertainment Corp(シーザーズ)の両社は、エルドラドがシーザーズを85.8億ドル(約9,200億円)で買収することで合意したと発表。

買収は、現金と株式交換の組み合わせて実施。シーザーズ1株に対し、現金8.4ドルとエルドラド株0.0899株を割り当てる。

買収は、2020年前半に完了予定。買収後、エルドラドは、全米16州で約60施設のカジノ・リゾートを運営する米国内最大のオペレーターとなる。

24日の株価は、エルドラド(NASDAQ:ERI)はUSD45.77(Down 10.64%), シーザーズ(NASDAQ:CZR)はUSD11.44(Up 14.5%)と対照的。

2019年2月19日、著名投資家のカール・アイカーン氏は、シーザーズの株式所有(9.8%)を発表し、シーザーズ側に会社売却を提言。その後、株式を買い増し、発言力を強めてきた。

その後、4月10日、New York Postが、近くCaesars Entertainment Corp(CEC)が取締役会の承認を得て、他社への会社売却プロセスを開始すると報じた。各メディアは、潜在的な買い手候補として、Tilman Fertitta氏(Golden Nugget casino5施設を所有)、Eldorado Resorts(12州に26施設を所有)などを挙げた。

Caesars Entertainment 新CEO発表。アイカーン氏, 影響力強める。会社売却の行方注目

4月16日、Caesars Entertainment Corp(CEC)は、取締役会が最高経営責任者(CEO)として、アンソニー(トニー)・ロディオ氏(Anthony Rodio)を任命しと発表。

Anthony Rodio氏は、現在、アフィニティ・ゲーミング(Affinity Gaming, 米国ネバダ州ラスベガス。ラスベガスを中心に全米で11施設を運営)のCEOのポジションにあり、ゲーミング業界で40年の経歴を有する。

3月、大株主であるカール・アイカーン氏(著名投資家、アクティビスト。CEC株式の20%強をコントロール)は、新CEOおよび3名の新取締役の任命で会社側と同意。
カール・アイカーン氏は、従前のCEOであったMark Frissora氏の再任を認めず、Anthony Rodio氏を提案。

カール・アイカーン氏は、2月19日にCECの株式所有(9.8%)を発表し、CEC側に会社売却を提言。その後、株式を買い増し、発言力を強めてきた。

4月10日には、New York Postが、近くCaesars Entertainment Corp(CEC)が取締役会の承認を得て、他社への会社売却プロセスを開始すると報じた。その後、各メディアは、潜在的な買い手候補として、Tilman Fertitta氏(Golden Nugget casino5施設を所有)、Eldorado Resorts(12州に26施設を所有)などを挙げた。

現在、CECの時価総額は60億ドル(約6,600億円)。

同社の財務状況は、2018年12月末のネット有利子負債が174億ドル(約1.9兆円)、2018年度の経常損益(営業損益-支払利息)が約6億ドルの赤字。

Caesars Entertainment Corp アジア、日本への参入は悲願

Caesars Entertainment Corp(CEC)の事業は、ほぼ米国のみ。
米国は、カジノIR産業の競争が激しく(全米で1000施設)、投資リターン(ROIC)が低い。
それが、CECの厳しい財務体質の背景である。12月末のネット有利子負債は、174億ドル(約1.9兆円)。事業収支は、経常損失が続く。

一方、アジアは、各国とも政府がカジノIR施設を少数に管理し、権益性が高く、投資リターン(ROIC)が高い。
CECにとっては、アジア、とりわけ権益性が高い日本への参入は悲願。

CECのアジア参入の試みは長い。
2007年には、マカオへの参入機会を期待し、ゴルフコースを買収(買収額5.77億ドル)。しかし、カジノ参入は叶わず、2014年にゴルフ場を売却(売却額4.4億ドル)。

現在、韓国・仁川空港周辺のIR開発計画を推進中。出資比率は、CECが50%、中国Guangzhou R&F Propertiesが50%。
投資総額は、20億ドル(フェーズⅠは7.5億ドル)。
外国人専用カジノ、仁川空港周辺の競争激化を考慮すると、投資回収の展望は厳しいと言わざるを得ない。

2017年10月6日、Caesars Entertainment 営業子会社CEOCの再生、兄弟会社CACの統合を完了

2015年1月15日、Caesars Entertainment Corp(CEC)の営業子会社Caesars Entertainment Operating Company(CEOC)は、破産再生申請(Chapter11)した。申請時には、180億ドルの負債を抱えていた。
その時点から、CECはCEOCを非連結化(株式のマジョリティ89%を所有)。

CEOC再生計画は、Caesars Entertainment Corp(CEC)が中心となり策定。
ポイントは、
1)CEOC債権者は、債務180億ドルのうち、100億ドル相当を減免
2)CEOCはプロパティを新設REITに移転。CEOC債権者が、新設REITを所有
3)CECは、Caesars Acquisition Companyと合併
4)CECは、CEOC株式のマジョリティを維持
5)CEOC債権者は、新生CECの主要株主となる

2017年10月6日、CEOCは、破産状態の再生を完了。
同日より、CECは、破産再生手続きから復帰した子会社Caesars Entertainment Operating Company(CEOC)、および、買収完了したCaesars Acquisition Company(CAC)の連結を開始した。

新生CECの主要株主は、CEOC債権者(70%所有)、Apollo Global ManagementとTPG Capital(16%所有)

CEOC再建計画前には、Apollo Global Management, TPG Capitalは、CECの約60%、Caesars Acquisition Companyの約65%を所有(持ち株会社Hamlet Holdingsを経由)。

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