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オーストラリア:新型肺炎 IR含む屋内時間消費型施設を営業禁止~アジア太平洋地域Update

2020-03-23

【海外ニュース】

3月22日、オーストラリア政府は、新型肺炎(COVID-19)の対策として、23日昼12時以降、カジノを含む統合型リゾート(IR)を含む、屋内集客時間消費型施設の全面的な営業禁止を発表。期間は未定。

オーストラリア政府の新型肺炎(COVID-19)の対策は以下の通り。
・3月15日より、海外からの入国者(オーストラリア国籍を含む)に2週間の隔離措置を実施
・3月18日より、国民の海外への渡航を禁止
・3月19日、すべての外国人の入国を禁止

アジア太平洋地域では、外国人(あるいは、規制管轄外の住民)を主要顧客とするカジノ施設は営業を継続中。営業継続中の主な施設は、韓国の外国人専用カジノ、マカオ、シンガポールなど。
ただし、それぞれ厳しい入国、入境制限があり、営業環境は厳しい。

一方、営業停止中の施設は、韓国のカンウォンランド(唯一の自国民の入場可能な施設)、フィリピン・マニラ首都圏、マレーシアのResorts World Genting(唯一のカジノ施設)など。

オーストラリア 市場およびIR開発動向

オーストラリアは、6つの州、2つの特別地域で構成するが、すべての州、特別地域がカジノを合法化している。

現在(2018年10月)、オーストラリアにはカジノを含む施設が13ヵ所あり、カジノ市場規模は50億豪ドルほど(約4,500億円)。ビクトリア、ニューサウスウェールズの二つの州が市場の過半を占める。

Crown Resorts、The Star Entertainment Groupが二大事業者。それぞれの基幹施設は、Crown Melbourne(ビクトリア州)、The Star Sydney(ニューサウスウェールズ州)である。

オーストラリアでは、1996年のThe Reef Hotel Casino(クイーンズランド州ケアンズ)の開業以来、新しい開業はなかった。

ここにきて、国中で新規開発、既存施設の拡張が目白押し。大型開発には、ブリスベンのThe Starの計画(投資額AUD2.9bn≒2,600億円)、シドニーのCrown Sydney(VIP専用カジノ。投資額AUD2bn≒1,800億円)などがある。

なお、オーストラリアでは、多様なギャンブル種が容認されている。国民のギャンブル消費額は、全体では1.9兆円ほど。最大の種目は、電子ゲーム機であり、ギャンブル市場の約半分強に相当する9,700億円(カジノ内の電子ゲーム機を除く)を占める。
電子ゲーム機は、オーストラリア全体では、196,734台、5,207ヵ所(カジノ内の電子ゲーム機を含む)あり、ホテル、クラブなど広範に設置されている。カジノ内に設置された電子ゲーム機は、全体の7%ほどに過ぎない。

クイーンズランド州
新規開発:ブリスベン The Star Entertainmentの計画(投資額AUD2.9bn≒2,600億円、2022年完成予定)、リージョナル施設であるゴールドコーストのASF consortium & Crown Resortsの計画(投資額AUD3.0bn≒2,300億円)

既存施設拡張:ゴールドコーストのJupiters Hotel & Casino(The Star Entertainment)の拡張計画(投資額 当面AUD850m≒680億円、2020年完成予定、マスタープランAUD2bn)

ニューサウスウェールズ州
新規開発:シドニーのCrown Sydney(Crown Resorts)の計画(VIP専用カジノ。投資額AUD2bn≒1,800億円、2021年初開業予定)

既存施設拡張:シドニーのTHE STAR(The Star Entertainment)の拡張計画(投資額AUD1bn≒約900億円、2020年完成予定)

ビクトリア州
既存施設拡張:メルボルンのCrown Melbourne(Crown Resorts)の拡張計画(投資額A$1.5bn≒1,300億円)
首都特別地域キャンベラ
既存施設拡張:Casino Canberra(Aquis Entertainment)が改装計画(投資額AUD330mn≒300億円)
南オーストラリア州
既存施設拡張:SkyCity Adelaide(SkyCity Entertainment)が改装計画(投資額AUD300mn≒270億円)
西オーストラリア州
既存施設拡張=Crown Towers Perth(Crown Resorts)が拡張計画(投資額AUD770mn≒700億円)

 

Crown Resorts 2017年に日本IR参入活動は停止 Melco豪に集中」

Crown Resorts James Packer氏 「日本IR獲得は現実的ではない。豪に集中」

2017年10月23日、オーストラリアのCrown Resortsの最大株主(48%)で、取締役会議長であるJames Packer氏は、年次株主総会に先立ち、メディアインタビューに対応。

そこで、日本に関しては以下のように発言。
「(Crown Resortsの)日本におけるIRライセンス(開発営業権)獲得は、現実的ではない」
「(日本参入は、)私の経営オプションではない。ただし、取締役会の合意事項ではない」
「(日本参入は、)永遠に不可能とは考えていない。短期的に、5億ドル、10億ドルの大きな資金を振り向ける考えはない」

Crown Resortsは、海外展開として、長年、日本への参入機会を追及してきた。とくに、横浜市は、同社の旗艦施設Crown Melbourneに類似性があると強調。

2017年5月、Crown Resortsは、Melco Resorts & Entertainmentとの提携を解消し、日本への営業活動を単独展開してきた。

Melco Resorts & Entertainment:Crown Resortsとの提携解消 アジア・日本展開の協業合意も終結

2017年5月8日、Melco Resorts & Entertainmentは、Crown Resortsが保有する自社株式すべてを買い取ると発表。同時に、株式の新規発行を発表。

5月15日に一連の取引が完了した後、Crown Resortsは、Melco Resorts & Entertainmentの株主を保有しない。

親会社であるMelco International Developmentの株式保有率は51.2%(2017年2月から変わらず)。
なお、Melco Resorts & EntertainmentのCEOであるローレンス・ホー氏が、Melco International Development株式の50%超を所有。

今回の取引を契機に、アジア、日本への展開における協業合意(The joint venture arrangement)を終結する。
この結果、Melco Resorts & Entertainmentは、Crown Resortsとは別に、日本への参入に取り組むことになる。
FORM-20F(証券監督官庁SECに提出し、外部に開示される年次の報告書)には、2015年版まで以下が掲載されたが、2016年版より削除された。

Melco Crown Entertainment(現Melco Resorts & Entertainment)の創業から2015年末まで、Melco International Development、Crown ResortsはそれぞれMelco Crown Entertainment株式の34.3%を所有するイーコールパートナーであった。
その後、2017年5月までに、Crown Resortsがすべての株式を売却する一方、Melco International Developmentが支配権を獲得した。

Melco Crown Joint Venture合意(2015年版まで掲載)

以下のアジア地域ではMelco Group、Crown Groupが合弁事業を展開する
・グレーターチャイナ(マカオ、中国、香港、台湾)、日本、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア
・その他、別途、合意した地域

 
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