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米国:新型肺炎 ネバダ州, カジノなど非生活必需事業場の営業停止, 4月30日まで延長

2020-04-05

【海外ニュース】

4月1日、ネバダ州政府は、新型肺炎(COVID-19)の対策として、自宅待機令、および、非生活必需の事業場の営業停止期間の延長令を発出。
連邦政府のガイダンスに沿った対応。

営業停止期間は、前回3月17日には同日より30日間としたが、今回は4月1日から30日間(4月30日まで)となった。

ラスベガスを含む州内のカジノ施設は、すべて営業停止の対象。統合型リゾート(IR)についても、ほぼすべてが営業停止の対象となる。

日本のIR参入を狙う米国大手3社(Las Vegas Sands, MGM Resorts International, Wynn Resorts)は、すべての米国内施設を閉鎖済み。

各社とも、施設に関わる固定費(減価償却費、リース料、金利、人件費、その他維持関連費)が、損失・資金流出となり、財務体質を直撃する。
固定費負担の大きさは、施設量(施設数, 固定資産額, 従業員数)、ネット有利子負債の大きさで決定する。

米国:新型肺炎 25日, 全米ほぼすべてのカジノ施設閉鎖, 商業は100%~AGA, 政府に支援要請

3月25日、アメリカゲーミング協会(The American Gaming Association, AGA)は、新型肺炎(COVID-19)の対策として、米国の商業カジノ施設のすべてが営業を停止したと発表(オンラインを除く、)。

3月23日、AGAは、同日現在で、商業、トライバル(部族民)を含む943施設が営業を停止したと発表。2018年の米国のカジノ施設数は、計966施設(商業465施設, トライバル501施設であった。
その後、25日正午までに、商業カジノ施設については、100%が営業を停止。

AGAによれば、停止したカジノ施設の従業員数は、計649,000人。閉鎖期間が2ヶ月間となれば、435億ドルの経済活動が消失する。
AGA(ゲーミング業界)は、観光業界とともに、新型肺炎による経済打撃の矢面に立っているとし、政府支援を求める方針。

3月19日、AGAは、政府支援を求めるロビーイングにおいて以下をアピール。
・カジノ産業は、全米で、行政歳入に年間410億ドルを貢献(税収-商業, 収益シェア-トライバル)。その貢献が行政サービスをサポート
・カジノ産業の雇用の半分は、ノンゲーミング(飲食、各種店舗など)であるが、それらがカジノ閉鎖により大きな影響を受けている
・カジノ産業は、各地のローカル中小企業の生命線。カジノ産業は、中小企業の売上高の年間520億ドルを創出

新型肺炎 IR事業者の日本レース影響~時価総額YTD縮小 MGM79%, Wynn70%が突出

3月18日、ニューヨーク・ダウ平均株価(ニューヨーク証券取引所, NASDAQ)終値は、19,898.92ドル,前日比1,338.46ドル安(6.30%)と、2万ドルの大台を割った。

レジャー産業、とりわけカジノIR産業の株価低下は厳しかった。米国内とくにラスベガスで多数の施設を持つMGM Resorts Internationalの株価は7.14ドル,前日比25.24%安。

17日までに、米国大手3社(Las Vegas Sands, MGM Resorts International, Wynn Resorts)はすべての米国内施設を閉鎖済み。ネバダ州政府は、18日から30日間のカジノ施設閉鎖を決定。

米国:新型肺炎 ネバダ州政府,18日より30日間のカジノ閉鎖を発表~想定上回る危機感

図表は、日本への参入意欲を持つ大手IR事業者の3月18日終値をベースとする株式時価総額と年初来の縮小率。

MGM Resorts International、Wynn Resortsの縮小率がそれぞれ79%、70%と突出。

企業別の明暗が分かれるポイントは、事業の固定費負担の大きさ(施設数, 固定資産, 従業員数)、財務におけるネット有利子負債の大きさ。

主力のマカオ、米国の売上高がほぼ消失する中、固定費負担がそのまま損失・資金流出となり、財務体質を直撃する。

大手IR事業者の株式時価総額(3月18日)と年初来変動率(Year-To-Date, YTD)

<マカオ・香港>
Galaxy Entertainment Group(香港証券取引所) 25,885億円, YTD 31%減
Melco Resorts & Entertainment(NASDAQ) 6,421億円, YTD 48%減
SJM Holdings(香港証券取引所) 5,142億円, YTD 26%減

<フィリピン>
Bloomberry Resorts(フィリピン証券取引所) 1,288億円, YTD 48%減

<シンガポール>
Genting Singapore(シンガポール取引所) 5,081億円, YTD 39%減

<米国>
Las Vegas Sands(ニューヨーク証券取引所) 30,903億円, YTD 46%減
MGM Resorts International(ニューヨーク証券取引所) 3,776億円, YTD 79%減
Wynn Resorts(NASDAQ) 4,967億円, YTD 70%減

 

米国:新型肺炎 ネバダ州政府,18日より30日間のカジノ閉鎖を発表~想定上回る危機感

3月17日、NEVADA GAMING CONTROL BOARD(ネバダ州ゲーミング管理当局)は、新型肺炎(COVID-19)の対策として、ラスベガスを含む州内のすべてのカジノ関連機器(テーブル、スロットなど)について、17日11:59pmから30日間の稼働停止(延長の必要があれば、新たに通知)を強制執行するステートメントを発表。

先週末以降、米国の各地域、各社がカジノIR施設の閉鎖を進めてきた。
17日までに、大手3社(Las Vegas Sands, MGM Resorts International, Wynn Resorts)はすべての米国内施設を閉鎖済み。

ただし、NEVADA GAMING CONTROL BOARDの通達前、Las Vegas Sands、Wynn Resortsは、閉鎖期間の目安を2週間程度とするリリースを発表していた。ネバダ州政府の危機感、対応は、事業者の想定を上回った。

米国:新型肺炎 日本参入営業3社 LVS, MGM, Wynn 米国全施設を閉鎖~固定費負担で明暗

先週末から3月17日までに、米国全域にカジノIR施設の一時閉鎖の動きが広がった。

日本IRへの参入活動を展開する大手3社は、米国内のすべての施設を閉鎖することとなった。

・Las Vegas Sands
– 17日にラスベガス施設(Venetian, Palazzo)の閉鎖を発表。閉鎖期間は少なくとも4月1日まで
– これにより、同社の米国のすべての施設が閉鎖

・MGM Resorts International
– 3月13日から16日までに、米国内のすべての施設を一時閉鎖を決定。再開時期は未定

・Wynn Resorts
– 14日にEncore Boston Harbor(マサチューセッツ州)の2週間の閉鎖を発表。 15日にWynn Las Vegas & Encore(ネバダ州ラスベガス)の2週間を目途とした閉鎖を発表
– これにより、同社の米国のすべての施設が閉鎖

閉鎖による業績、財務へのインパクトは、社別に明暗。MGM Resorts Internationalは、米国内に多数の施設を運営する。それらは、損益分岐点が高く、かつ、固定費負担が重い。

Las Vegas Sands 19年度4Q 経常益8.2億ドル,堅調 アデルソン氏,新型肺炎「前例なき深刻さ」
MGM Resorts 19年度4Q 実質経常益0.8億ドル,YoY33%減。マカオ閉鎖,毎日150万ドル赤字
Wynn Resorts 19年度4Q 経常益1.2億ドル,YoY24%減。マカオカジノ閉鎖,毎日250万ドル赤字

米国:新型肺炎 MGM Resorts 米国全施設閉鎖, 再開未定。ラスベガス,17日より~株価暴落

3月13日から16日までに、MGM Resorts Internationalは、相次いで施設閉鎖を発表、結果として米国内のすべての施設が一時的に閉鎖することになった。

3月16日、株価は前日比33.6%低下し、株式時価総額は50.5億ドル(約5,350億円)となった。年初来の株価下落率は69%。

15日には、MGM Resorts Internationalは、3月17日よりラスベガスの全施設を閉鎖すると発表。16日にはカジノフロアを閉鎖、17日にホテルを閉鎖。再開時期は未定。
なお、5月1日以前の日程についての予約受付を停止する。

MGM Resorts Internationalの米国内施設は以下の通り。

<Las Vegas>
Bellagio
MGM Grand Las Vegas
Mandalay Bay
The Mirage
Luxor
New York-New York
Excalibur
Park MGM
Circus Circus Las Vegas
CityCenter(持分法対象関連会社 50%所有)
<その他>
Detroit, Michigan – MGM Grand Detroit
Biloxi, Mississippi – Beau Rivage
Tunica, Mississippi – Gold Strike
Atlantic City, New Jersey – Borgata
Prince George’s County, Maryland – MGM National Harbor
Springfield, Massachusetts – MGM Springfield
Yonkers, New York – EMPIRE CITY CASINO
Northfield, Ohio – MGM NORTHFIELD PARK

マカオのMGM Chinaの施設群は、営業を継続中。ただし、中国顧客が不在の状況にある。
中国、マカオ政府は、新型肺炎(COVID-19)対策として、入境者を厳しく制限中。中国政府は、中国本土におけるマカオへの個人旅行(Individual Visit Scheme)ビザ、団体旅行ビザの発給停止。

米国:ネバダ州ラスベガス 新型肺炎の影響~MGM Resorts, 感染者確認。全ビュッフェ閉鎖へ

3月10, 11日、MGM Resorts International(MGM Resorts)は、ネバダ州ラスベガスにおける新型肺炎(COVID-19)の状況と対応を発表。

10日、MGM Resortsは、15日より、ラスベガス施設内のすべてのビュッフェ(ARIA, Bellagio, MGM Grand, Mandalay Bay, The Mirage, Luxor, Excalibur)を閉鎖すると発表。

なお、同日、MGM Resortsは、ニューヨーク州EMPIRE CITY CASINOの競馬施設の従業員1名が新型肺炎で死去したことを明らかにした。直後に、同社は、レース場を閉鎖した。

3月11日、MGM Resorts、ネバダ州南部保険当局が”The Mirage”の顧客において、感染者1名を確認したと発表。感染者は、ニューヨークからの来訪者で、”The Women of Power Summit”(3月5-8日)に参加した。

MGM Resortsは、内規に則り、専門業者にイベントエリア、感染者の個室の清掃を委託し、ウイルス除去を実施。同時に、感染者のコンタクトした従業員、ゲストに事実を通知したうえで、該当従業員については隔離策を実施。

2月25日、米国連邦政府は、新型肺炎の感染が、東アジアのみならず、米国を含むグローバルで波及することは、不可避であるとの認識を示した。
ラスベガスの主要事業者であるMGM Resorts International, Las Vegas Sands, Wynn Resortsなどは、2月末時点まで、米国、ラスベガスの事業において新型肺炎の影響は観測できないとの見解であった。

トレードショー、国際会議などMICE業界団体も、2月末時点まで、やはり影響はほとんどないとした。一部の中国からの団体顧客のキャンセルはあるが、全体トラフィックへの影響は1%未満のようだ。

2018年の米国のカジノ市場(GGR)は、754億ドル,YoY4%増。施設数は966。
ネバダ州は、最大の州であり、2019年のGGRは、120億ドル,YoY1%増、うち、ラスベガスストリップ地域は、66億ドル,YoYフラット。

2019年のラスベガスの来訪者は、4,252万人,YoY1%増であった。このうち、来訪者に占めるアジア人(米国人含む)は2%ほどと推定される。

米国:カジノ市場(商業+部族) 2018年754億ドル,YoY4%増, 施設数966~9年連続拡大

9月12日、先住民ゲーミング委員会(The National Indian Gaming Commission, NIGC。連邦政府・内務省Department of the Interiorが管轄)は、2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)を発表。
この結果、2018年の米国のカジノ市場(商業、トライバル)が明らかとなった。

2018年の米国カジノ市場(GGR)は、754億ドル,YoY4%増。施設数は966。2010年以降の拡大基調が継続。

2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)は、337億ドル,YoY4%増。施設数は501であった。NIGCは、例年7月頃に年次集計を公表する。

6月11日、米国ゲーミング協会(American Gaming Association)は、2018年のコマーシャル・カジノ市場(GGR)を発表。
2018年は417億ドル,YoY3%増と、2010年来の拡大基調をキープした。施設数(レーシーノ含む)は465ヵ所。

米国のカジノ市場は、成熟しているが、経済成長、カジノ導入州および施設数の増加を背景に、市場規模は拡大基調をキープ。ただし、競争激化の結果、個別施設の損益は悪化するケースも多い。
 
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