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米国:Caesars 再開11施設の営業状況~リージョナル良好。ラスベガス売上半減,赤字化

2020-06-17

【海外ニュース】

6月16日、Caesars Entertainmnet Corp(CEC)が、2020年5-6月のオペレーション状況を公表。Eldorado Resortsとの合併手続き(合併は、2019年6月24日発表)に関連した開示。

CECは、全米に多数のカジノIR施設を有しており、そのオペレーション状況から全米主要マーケットの回復のカラーを得ることが可能。

なお、8月29日、CECは、日本IR活動を中止。
海外企業:Caesars Entertainment 日本IR参入営業中止~横浜市,北海道ターゲットで活動

米国では、5月から州毎に再開が進んでいる。再開後のパフォーマンスは、リージョナル(ネバダ州以外)が良好、ネバダ州の弱さが目立つ。

<CECの再開施設>
・5月18日, ルイジアナ州2施設
・5月21日, ミシシッピー州2施設
・6月1日, アイオワ州1施設,ミズーリ州1施設
・6月4日, ネバダ州4施設(2施設はラスベガス)
・6月5日, ネバダ州1施設(ラスベガス)

<再開日から6月10日までの営業データ, 前年同期比較>
・リージョナル(ネバダ州以外)施設群の売上高は、YoYフラットから2%増
・ネバダ州施設群の売上高は、YoY56%減から58%減
・リージョナル施設群の営業利益は、YoY60%増から70%増。人件費縮小が寄与
・ネバダ州施設群の営業利益は、YoY110%減から120%減(赤字転換)

市場ごとの回復強弱を左右する要素は、1)トラベル規制、2)カジノおよびその他施設の運営規制、3)エリア経済と消費意欲のダメージの深さ、など。

ラスベガスの特徴は、長距離移動・長期滞在の観光客のウエイトの高さ、大規模集客イベント(エンタテインメント,MICEなど)によるアトラクション。2018年には、訪問者の48%が空路によるアクセスであり、訪問者の平均滞在は3.4泊, 4.4日であった。

一方、リージョナル施設は、主に、車による日帰り客(移動2時間ほど圏内)をターゲットとする。

6月16日現在、米国のカジノ施設(コマーシャル+トライバル)の開業状況は、全989施設のうち、開業681施設、休業308施設。
米国では、3月25日にコマーシャルカジノ施設の100%営業を停止(オンラインを除く、)。またトライバル施設のほぼすべてが同時点で営業を停止した

米国:ラスベガス MGM Resorts, 7月1日までの施設再開予定を発表~市場回復度合い注目

6月9日までに、MGM Resorts Internationalは、ラスベガス施設群の再開予定日(11日, 11日, 7月1日分)を発表。

この結果、ラスベガスストリップの施設の再開状況は以下の通り(日本IR参入意欲を持つ会社, およびLas Vegas Sandsのみ掲載)。

MGM Resorts International:
4日再開:Bellagio, New York-New York, MGM Grand Las Vegas, The Signature(MGM Grand内)
11日再開:Excalibur
25日再開:Luxor, The Shoppes at Mandalay Bay Place
7月1日再開:ARIA, Mandalay Bay, Four Seasons Las Vegas
再開日未定:Mirage, Park MGM

Wynn Las Vegas:
4日再開:Wynn Las Vegas, Encore at Wynn Las Vegas

Las Vegas Sands:
4日再開:The Venetian Resort Las Vegas
休業継続:The Sands Expo Center

ネバダ州では、カジノ施設は、新型コロナウイルス(COVID-19)の対策で、3月18日から6月3日まで休業。4日からカジノ施設およびIR内の多くの施設の再開が可能となった。

ラスベガスの回復ペースは、米国ゲーミング産業の中でも緩やかなる可能性が高い。2019年のレベルの回復には、数年を要する可能性がある。

ラスベガスの特徴は、長距離移動・長期滞在の観光客のウエイトの高さ、大規模集客イベント(エンタテインメント,MICEなど)によるアトラクション。2018年には、訪問者の48%が空路によるアクセスであり、訪問者の平均滞在は3.4泊, 4.4日であった。

ネバダ州では、過去20年間に2回の大きな市場崩壊があった。2001年9月11日同時多発テロ後の旅行規制、2008年リーマンショック後の景気後退。回復期間は、前者は1年ほど、後者は数年。

ネバダ州政府は、4月30日に回復ロードマップ「NEVADA UNITED ROADMAP TO RECOVERY」を発表し、回復を1から4のフェーズに分けた。

5月26日、ネバダ州知事(Steve Sisolak)は、再開フェーズⅡプランを発表。そこで、ゲーミング産業の再開を6月4日とした。

5月27日、ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボード(Nevada Gaming Control Board)は、5月1日公表した施設再開インストラクションをアップデイト。

<5月26日, ネバダ州知事の発表のポイント>
・ネバダ州は、5月29日より再開フェーズⅡに入る。フェーズⅡの期間は、2-3週間
・外出時、マスク着用、社会的距離(1.8M)を確保。集会規模は、50人以下(フェーズⅠは10人以下)
・ゲーミング産業の再開は、6月4日
・フェーズⅡで休業継続は、アダルトエンタテインメント、売春宿、ナイト(デイ)クラブ、屋外・無観客ライブスポーツ(屋内・無観客ライブスポーツは検討中)

<5月27日, ゲーミング・コントロール・ボードの発表のポイント>
・5月1日に発表した再開インストラクション”Health and Safety Policies for the Resumption of Gaming Operations:Nonrestricted Licensees, Restricted Licensees”を更新
・ゲーミングの追加事項(nonrestricted licensees)は、テーブルゲームの安全策、レスポンシブルゲーミング施策、顧客へのマスク供給と装着促進
・ホテルの追加事項(nonrestricted licensees)は、到着時の体温検査、顧客の症状自己申告、医療専門家の常駐

<5月1日, ゲーミング・コントロール・ボードが発表したインストラクションのポイント>
・事業者は、再開予定日の7日前までに、詳細プランの提出義務
・プランは、社会的距離、ハンドサニタイザー設置、クリーニング、サイネージ掲出、従業員トレーニングなどを含む
・ボードは、ゲーミングエリア運営を主たるコントロール対象とするが、事業者(LICENSEES)のプロパティ内のノンゲーミング施設の一部についても営業制限を課した
・事業者(NONRESTRICTED LICENSEES)に課される主なゲーミングエリアの制限は、
– 社会的距離を確保するテーブル、スロットの配置~ボードは、椅子のひとつおきの配置を提案
– 稼働専有率を建築消防法で規定されたリミットの50%以下を維持
– 稼働専有率の遵守、顧客数モニターに向けた体制整備、人員配置(セキュリティ要員, 既存のサベイランスシステム,スロットマネジメントシステムの利用可)

米国:マサチューセッツ州再開プラン 6月6日にフェーズⅡ日程発表~IRはⅡ以降,開業未定

5月29日、マサチューセッツ州政府は、6月6日に再開フェーズⅡ入りの日程を公開する方針を明らかにした。

5月18日、州政府は、4フェーズの再開プランを発表。同日にフェーズⅠ入りした。現在のところ、フェーズⅡ以降の日程は未定。各フェーズには、3週間ほどの観察期間を置く。

マサチューセッツ州ゲーミングコミッションは、3月15日に州内3つのカジノ施設を閉鎖を決定。
IR内のホテル・飲食はフェーズⅡ, カジノはフェーズⅢ、劇場アリーナはフェーズⅢまたⅣに位置付けられた。

マサチューセッツ州のカジノIRは以下の3施設。
Encore Boston Harbor – Wynn Resorts
MGM Springfield – MGM Resorts International
Plainridge Park Casino – Penn National Gaming

このうち、Encore Boston Harborは、これまで従業員の雇用を維持し、給与をフルに支払ってきた。ただし、5月29日には、従業員への支払い削減を開始するとの報道が出た。

一方、MGM Springfield, Plainridge Park Casinoは、4月より給与支払停止、解雇など人件費削減プロセスを開始済み。

Encore Boston Harborは、Wynn Resortsにとって、マカオ、米国の計4施設のうち一つ。
MGM Springfieldは、MGM Resorts Internationalにとって、米国、マカオの計19施設(50%所有のラスベガスCity Centerを含む)。

カジノIR事業者の自宅待機の従業員への対応は、(1)給与支払い継続、(2)雇用契約を継続しつつ給与支払停止、(3)解雇レイオフ、がある。

これまでの、日本IR参入意欲を持つ3者の対応は以下の通り。
・Las Vegas Sands, Wynn Resortsは(1)を継続する方針
・MGM Resorts Internationalは、4月に米国内のほとんどの従業員に(2)を適用したうえで、今後、大型の3)解雇レイオフを実施する可能性に言及

米国:ネバダ州知事, 26日,再開フェーズⅡ発表, カジノ再開6月4日~27日,GCBが安全策強化

5月26日、ネバダ州知事(Steve Sisolak)は、再開フェーズⅡプランを発表。5月27日、ネバダ州ゲーミング・コントロール・ボード(Nevada Gaming Control Board)は、施設再開インストラクションを発表。

<5月26日, ネバダ州知事の発表のポイント>
・ネバダ州は、5月29日より再開フェーズⅡに入る。フェーズⅡの期間は、2-3週間
・外出時、マスク着用、社会的距離(1.8M)を確保。集会規模は、50人以下(フェーズⅠは10人以下)
・ゲーミング産業の再開は、6月4日
・フェーズⅡで休業継続は、アダルトエンタテインメント、売春宿、ナイト(デイ)クラブ、屋外・無観客ライブスポーツ(屋内・無観客ライブスポーツは検討中)

ネバダ州のカジノ施設は、3月18日以降、休業中。

州政府は、4月30日に回復ロードマップ「NEVADA UNITED ROADMAP TO RECOVERY」を発表し、回復を1から4のフェーズに分けた。

カジノ施設の再開は、当初、回復ロードマップのフェーズ4分類の後半とみられていたが、フェーズⅡに位置付けられた。フェーズⅠの感染コントロールの良好な経過、経済状況の悪化とカジノ産業からのプレッシャーを受けた流れ。

5月9日にフェーズⅠに入り、一部の非生活必需事業場の営業再開が可能となった(社会的距離の確保、稼働率50%以下)。カジノIR施設内では、レストランが再開可能範囲に含まれる(その他施設は再開不可)。

米国:主要5州(NV除く)再開予定~6月1日以降,大半は未定/全米,再開168施設 in 989

5月25日現在、米国では、821施設が閉鎖中、168施設が開業。米国全体では、全989施設(商業+インディアン部族)がある。人口、経済規模が大きいエリア、大型施設はほとんどが閉鎖中。

以下は、5月25日現在における主要5州の状況(2019年に日本IR参入活動の履歴がある企業の主な施設がある州)。
なお、ネバダ州(NV, 全223施設)は、ゲーミング産業の再開ターゲット日を6月4日に設定。

<マサチューセッツ州(MA, 全3施設)>
・5月18日、州政府は、4フェーズの再開プランを発表。同日にフェーズⅠ入り。IR内のホテル飲食はフェーズⅡ, カジノはフェーズⅢ。フェーズⅡ以降の日程は未定
・同州の施設は、
Encore Boston Harbor – Wynn Resorts
MGM Springfield – MGM Resorts International
Plainridge Park Casino – Penn National Gaming

<コネチカット州(CT, 全2施設)>
・5月20日、2部族(Mashantucket Pequot tribe, Mohegan Tribe)は、施設部分再開を6月1日とすると発表
・ただし、両部族は、州知事の要請を押し切って発表した
・同州の施設は、
Mohegan Sun – Mohegan Gaming & Entertainment(Mohegan Tribe)
Foxwoods Resort Casino – Mashantucket Pequot Tribal Nation

<ニューヨーク州(NY, 全28施設)>
・5月22日、州知事(Andrew Cuomo)は、カジノ施設について、再開予定日は設定できないと発言
・同州では、エリア別に、再開4フェーズ(事業により分類)に分類
・カジノおよびIR施設の多くは、フェーズ3以降
・同州に施設を持つ日本IR参入活動企業は、
Genting Malaysia(Genting Singaporeの兄弟会社)
MGM Resorts International

<ニュージャージー州(NJ), 全9施設>
・5月22日、州知事(Phil Murphy)は、カジノ施設について、再開予定日は設定できないと発言
・同州に施設を持つ日本IR参入活動企業は、
Hardrock International- Seminole Tribe
MGM Resorts International

<フロリダ州(FL), 全15施設>
・5月21日、Seminole Hard Rock Tampaが再開
・Seminole部族のその他施設の再開日は未定
・同州に施設を持つ日本IR参入活動企業は、
Hardrock International- Seminole Tribe

米国 市場展望~アフター新型コロナウイルス(COVID-19)

米国:市場展望④ Fitch Ratings プレコロナ回復は早くて2023年 / 負債依存高い企業は厳しい

6月11日、国際格付機関Fitch Ratingsは「US Gaming Will Experience A U-Shaped Recovery Post-Reopening(米国ゲーミング産業は、新型コロナウイルス(COVID-19)から再開後、U字型の回復軌道へ)」を発表。

6月12日現在、米国のカジノ施設(コマーシャル+トライバル)の開業状況は、全989施設のうち、開業621施設、休業368施設。
米国では、3月25日にコマーシャルカジノ施設の100%営業を停止(オンラインを除く、)。またトライバル施設のほぼすべてが同時点で営業を停止した

<収益展望>
・米国ゲーミング産業は、スローな回復ペースを余儀なくされる見通し。回復軌道は、U字型となろう
・プレコロナ(2019年)レベル回復には、おおむね3年を要する見通し(2019年レベル回復は、早くて2023年)
・カジノ運営制限、旅行制限、経済情勢の逆風の影響は、2021年にも続く見通し
・ラスベガスストリップの回復は米国では最も遅いだろう。マカオは、渡航制限の緩和時期次第
・各市場の売上高のYoY増減率は、
 米国リージョナル:2020年YoY30%減, 2021年YoY29%増
 米国ラスベガスストリップ:2020年YoY45%減, 2021年YoY45%増
 マカオ:2020年YoY50%減, 2021年YoY70%増

<クレジット>
・コロナの格付けへの影響は、Negative。とりわけ、コロナ前から負債依存度が高い企業への影響は大きい
・手元流動性は、大きな問題にはならないだろう。各社とも当面の負債満期は少なく、エクイティ, デットファイナンスを実行済み
・各社とも、債務に関わるコベナンツ(債務者の義務条項)を変更済み
・各社ともキャッシュアウトフローを抑制する施策を実施済み

米国:市場展望③ Fertitta氏-Golden Nugget所有「再開後もスロー。消費心理悪化」

6月6日、Bloombergは、ティルマン・フェティータ氏(Tilman Fertitta)の投資家(プライベート)向け電話会議をレポート。

フェティータ氏は、米国を代表する富豪の一人であり、エンタテインメント分野にビジネスを展開。Fertitta Entertainmentが所有するポートフォリオには、Landry’s, Inc.(テキサスを本拠地とする外食チェーン)、Houston Rockets、The Golden Nugget Hotel and Casinosなどがある。

Golden Nugget Hotels & Casinosは、5施設を運営、それぞれ米国を代表する有力市場に位置する(Atlantic City, Biloxi, Lake Charles, Las Vegas, Laughlin)。フェティータ氏は、2005年にGolden Nugget Hotels & Casinosを買収した。

6月6日現在、Golden Nuggetは、4施設は再開済み、Atlantic Cityのみ休業継続。

フェティータ氏の主な発言は以下の通り。
「米国経済は徐々に再開しているが、新型コロナへの恐れ、経済悪化を背景に、トラベル・外食を控える傾向は強く、ゲーミング・レジャー事業は厳しい」
「テキサスでは、原油価格の低下が経済に打撃を与えており、外食事業はYoY40~45%減。とりわけに、都市部はむしろ悪化傾向にあり、足元はYoY60%減」
「様々なコストカット策を実施中。全事業を通じて、40,000人規模の人員削減を実施」
「Golden Nuggetは、大半の施設が再開。しかし、ラスベガスなど、エアー移動、コンファレンスに依存するエリアの回復はスロー」
「Golden Nuggetのハイエンド顧客は、まだ回帰していない」
「ホテルは、稼働率、ADRともに新型コロナ前に遠く及ばない情勢」

Golden Nugget Hotels & Casinosの2020年度1Q(1-3月)の売上高は、$215mn,YoY14%減。

6月5日現在、米国のカジノ施設(コマーシャル+トライバル)の開業状況は、全989施設のうち、開業519施設、休業470施設。

米国では、新型コロナウイルス(COVID-19)対応で、3月25日にコマーシャルカジノ施設の100%営業を停止(オンラインを除く、)。またトライバル施設のほぼすべてが同時点で営業を停止した

米国:市場展望② Steve Wynn氏「マカオ早い。ラスベガスの需要回帰は不透明」

5月20日、スティーブ・ウィン氏(Wynn Resorts創業者, 元CEO)は、米国FOX Businessのインタビューに対応。新型コロナウイルス(COVID-19)からの経済再開、渡航制限緩和後のラスベガス、マカオの市場回復展望を述べた。

その見解は、4月22日のLas Vegas Sandsの経営トップのコメントとおおむね同じ。

同氏は、セクハラ問題により、2018年初にWynn ResortsのCEO職を放棄し、その後にすべてのWynn Resorts保有株を売却した。今回が、それ以来の初のメディア・コメントの可能性がある。

ポイントは、以下の通り。

<企業>
・ラスベガスに拠点を持つ企業のなかでは、マカオ事業を持つ3社が相対的に優位。
・3社とは、Las Vegas Sands, MGM Resorts International, Wynn Resorts International。
・Wynn Resortsは、2008-10年のリセッションを含めて、従業員解雇レイオフを実施せず。マカオ事業のキャッシュフローがその支えだった。

<ラスベガス>
・6月1日にネバダ州が回復フェーズⅡに入った時点でホテルが再開へ。6月15日までにカジノ(フェーズⅢ以降)再開見通しが見えてくるだろう。
・再開後に需要がどれぐらいあるか不明。ロジスティクス問題、および、カジノ営業規制(社会的距離確保など)のインパクトは読めない。
米国:Wynn Resorts 米国施設群の再開後の運営方針~本格,6月以降。低稼働スタート
・市場回復の最初のハードルは、マッカラン国際空港のエアラインの就航頻度。
・IR施設、カジノホテルは、当面、低稼働が続けば、赤字状態を余儀なくされるだろう。

<マカオ>
・市場回復は、ラスベガスよりも早い。渡航制限が緩和されれば、中国の蓄積された潜在需要が表面化。
・その一例は、広州市(マカオに隣接。中国内ゆえに渡航制限の影響なし)のアミューズメントパーク。再開日に2万人が来場。

米国:市場展望① Las Vegas Sands 経営トップ業況判断~アジアは夏に回復, 米は打撃深刻。アジアM&A関心

4月22日、Las Vegas Sandsが2020年度1Q業績を発表し、経営トップが投資家向け電話会議を開催した。ポイントは、以下の通り。

<会社側の主な発言者>
・Sheldon Adelson 氏 – Founder, Chairman, Treasurer & CEO
・Robert Glen Goldstein 氏 – President, COO & Director
・Patrick Dumont 氏 – Executive VP, CFO & Director

<マカオ, シンガポール, ラスベガス市場について>
・全体
「市場別の回復の順序は、まず、マカオ、次にシンガポール、最後にラスベガスとなろう」
「アジア(マカオ、シンガポール)は、夏から秋、遅くとも10月には高いレベルの利益を確保できるだろう」
「ラスベガスは、アジアと比較し、打撃はより顕著、回復はより遅いだろう」
・マカオ
「5月中旬から下旬、マカオ市場の回復、本土等からの渡航制限が緩されていく観測がある」
「マカオは、夏にかけて段階的に回復していくだろう。巨大な需要が堆積(渡航制限等の結果、)」
・シンガポール
「6月1日(現時点の施設休場期限)の営業再開以降、シンガポールは、夏にかけて営業が回復しよう」
「自国および中国顧客は、急速に回復する。ただし、近隣諸国、マレーシア、インドネシアの訪問者は回復は、夏以降になるだろう」
・ラスベガス
「ラスベガスは、アジアと比較し、打撃はより顕著、回復はより遅いだろう」
「人々は、マスク着用や社会距離の確保などに慣れていない」
「ラスベガスは、空路のアクセスウエイトが高い。エアラインの渡航の回復も懸念される」

米国 市場実績

米国:商業市場 19年 436億ドル,YoY3.7%増, 過去最高~5日, 全989施設中519稼働

6月3日、米国ゲーミング協会(American Gaming Association)は、2019年のコマーシャル・カジノ市場(GGR)を発表。

2019年データのポイントは以下の通り。

・2019年のGGR実績は、436億ドル,YoY3.7%増、過去最高。5年連続の成長軌道を維持
・コマーシャルカジノは、全米25州にあり、2019年には21州が前年比拡大、14州が過去最高
・2019年末のコマーシャルカジノ施設数(レーシーノ含む)は465ヵ所。トライバルは524ヵ所。計989施設
・スポーツベッティングは、14州が合法化、2019年のGGRは9.1億ドル(前年は4.3億ドル)
・2019年のコマーシャル市場のトップ5は、
 1:ラスベガスストリップ 65.9億ドル
 2:アトランティシティ 27.0億ドル
 3:シカゴ 19.4億ドル
 4:バルティモア-ワシントンDC 18.8億ドル
 5:ニューヨークシティ 14.9億ドル

トライバルゲーミング市場(インディアン)は、、先住民ゲーミング委員会(The National Indian Gaming Commission, NIGC。連邦政府・内務省Department of the Interiorが管轄)が、例年7月頃に年次集計結果を公表する。
2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)は、337億ドル,YoY4%増。施設数は501であった。

6月5日の米国全体のカジノ施設(コマーシャル+トライバル)の開業状況は、全989施設のうち、開業519施設、休業470施設。

米国では、新型コロナウイルス(COVID-19)対応で、3月25日にコマーシャルカジノ施設の100%営業を停止(オンラインを除く、)。またトライバル施設のほぼすべてが同時点で営業を停止した。

米国:カジノ市場(商業+部族) 2018年754億ドル,YoY4%増, 施設数966~9年連続拡大

9月12日、先住民ゲーミング委員会(The National Indian Gaming Commission, NIGC。連邦政府・内務省Department of the Interiorが管轄)は、2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)を発表。
この結果、2018年の米国のカジノ市場(商業、トライバル)が明らかとなった。

2018年の米国カジノ市場(GGR)は、754億ドル,YoY4%増。施設数は966。2010年以降の拡大基調が継続。

2018年のトライバル・カジノ市場(GGR)は、337億ドル,YoY4%増。施設数は501であった。NIGCは、例年7月頃に年次集計を公表する。

6月11日、米国ゲーミング協会(American Gaming Association)は、2018年のコマーシャル・カジノ市場(GGR)を発表。
2018年は417億ドル,YoY3%増と、2010年来の拡大基調をキープした。施設数(レーシーノ含む)は465ヵ所。

米国のカジノ市場は、成熟しているが、経済成長、カジノ導入州および施設数の増加を背景に、市場規模は拡大基調をキープ。ただし、競争激化の結果、個別施設の損益は悪化するケースも多い。

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