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Melco Resorts 20年度3Q 経常損3.7億ドル。足元,前年比35%水準, EBITDA黒字~日本コミット継続

2020-11-05

【海外ニュース】

Melco Resorts & Entertainment 業績

Melco Resorts 20年度3Q 経常損3.7億ドル。足元,前年比35%水準, EBITDA黒字~日本コミット継続

11月5日、Melco Resorts & Entertainment(MLCO, 米国NASDAQ上場)が2020年度3Q業績を発表。

経常損益(営業利益からネット利払費を減算)は、3Q(7-9月)は$368 millionの赤字(前年同期$98 millionの黒字)、3Q累計(1-9月)は$1,048 millionの赤字(同$354 millionの黒字)。
それぞれ円換算は、382億円の赤字、1,087億円の赤字。

ローレンス・ホーCEOを含む経営陣の主なコメントは以下の通り。

<経営状況>
「中国政府による観光ビザ再開(8月26日より広東省、 9月23日より全土)により、収益は徐々に改善基調」
「ここ数週間の売上高は、前年比35%レベルを確保」
「現在、調整後プロパティEBITDAのブレークイーブンポイントは、GGRがコロナ前の25%-30%レベル。ゆえに、足元はEBITDAポジティブ」

<日本追及>
「引き続き、日本におけるIR開発機会にはコミット」

2020年度9月末 財務状況 $=米国ドル:
・ネット有利子負債 $3.74 billion(3,878億円)
– 手元流動性:現金・現金等価物(短期定期預金, 短期制限付預金を合計)$1.90 billion
– 有利子負債:借入金 $5.64 billion

2020年度3Q業績(7-9月) $=米国ドル:
・売上高$213mn,YoY85%減, 調整後EBITDA $96mnの赤字(前年同期$386mnの黒字), 営業損益$275mnの赤字(同$175mnの黒字), 株主帰属当期損益$332mnの赤字(同$83mnの黒字)
・円換算は、売上高221億円, 調整後EBITDA 100億円の赤字, 営業損益285億円の赤字, 株主帰属当期損益344億円の赤字
<プロパティEBITDA>
– Altira Macau=$17mnの赤字(前年同期$14mnの黒字)
– Mocha=$0.5mnの赤字(前年同期$6mnの黒字)
– City of Dreams=$49mnの赤字(前年同期$233mnの黒字)
– Studio City=$22mnの赤字(前年同期$106mnの黒字)
– City of Dreams Manila=$5mn,YoY90%減
– Cyprus Operations=$6mn,YoY26%減

2020年度3Q累計業績(1-9月) $=米国ドル:
・売上高$1,200mn,YoY72%減, 調整後EBITDA $221mnの赤字(前年同期$1,191mnの黒字), 営業損益$796mnの赤字(同$574mnの黒字), 株主帰属当期損益$1,064mnの赤字(同$305mnの黒字)
・円換算は、売上高1,244億円, 調整後EBITDA 229億円の赤字, 営業損益825億円の赤字, 株主帰属当期損益1,103億円の赤字
<プロパティEBITDA>
– Altira Macau=$45mnの赤字(前年同期$38mnの黒字)
– Mocha=$4mn,YoY60%減
– City of Dreams=$59mnの赤字(前年同期$712mnの黒字)
– Studio City=$73mnの赤字(前年同期$298mnの黒字)
– City of Dreams Manila=$12mn,YoY94%減
– Cyprus Operations=$4mn,YoY83%減

(参考)2019年度業績(1-12月) $=米国ドル:
・売上高$5,737mn,YoY11%増, 調整後EBITDA $1,574mn,YoY14%増, 営業利益$748mn,YoY22%増, 株主帰属当期利益$373mn,YoY10%増
<プロパティ別営業利益>
– Altira Macau=$27mn,YoY20%減
– Mocha=$4mn,YoY77%減
– City of Dreams=$655mn,YoY31%増
– Studio City=$222mn,YoY18%増(Melco Resortsの株式所有率=54%)
– City of Dreams Manila=$100mn,YoY18%減
– Cyprus Operations=$17mn(前期$13mnの赤字)(Melco Resortsの株式所有率=75%)

Melco Resorts & Entertainment 事業開発

マカオ:Melco Resorts, Studio City社の増資引受。最大5億ドル,84%所有~第2期の行方焦点

7月7日、Melco Resorts & Entertainmentは、子会社であるStudio City International Holdings(Studio City運営会社)による新株発行の引き受けを発表。

Studio City International Holdingsは、4.5億ドル以上、最大5億ドルの新株式を発行。Melco Resorts & Entertainmentは、他の引受先が購入しない部分すべてを引き受ける。

現在、Melco Resorts & Entertainmentは、100%子会社MCO Cotai Investmentsを通じ、Studio City International Holdings株式の54.1%を所有。今回の増資引き受け後、株式所有率は、最大84%に上昇する。

Studio City International Holdingsは、Studio City第2期の開発計画がある。第2期のプロジェクト予算は、12.5億ドルから13億ドル(約1,300~1,400億円)が想定されている。
現在、第2期は、初期の設計・プランニングを終えた段階にある。

Studio City International Holdingsは、土地利用権におけるマカオ政府との契約により、2022年5月31日までの開発終了を求められている。ここまでの作業過程、現状を踏まえると、期日までの開発完了は、不可能と判断される。その際、マカオ政府が開発期間延長を認めない場合、土地の権利、建物を没収される可能性がある。

今後のMelco Resorts & EntertainmentのStudio Cityのオーナーシップへの方針、StudioCity第2期へのコミットメントが注目される。

Studio City International Holdingsは、Silver Point CapitalとOaktree Capitalにより2006年に設立された(両社の合弁であるNew Cotai Holdingsを通じ、)。2011年、Melco Resorts & Entertainment(Melco)が3.6億ドル(約400億円)を投じ、株式の過半を買い取った。

その後、Melco社が少数株主保有分を買い取る方向で、協議を重ねてきたが、バリュエーション面で折り合いがつかなかった経緯がある。

マカオ Studio Cityの概要

<第1期>
・開業:2015年10月
・投資額:32億ドル
・土地面積 13.1万㎡
・建物:延べ床面積は全体予定70.7万㎡、うち第1期は47.7万㎡
・カジノフロア 約46,000㎡。テーブル292台、スロット957台
・ホテル 1,600室、リテイル 35,000㎡

<第2期 計画中>
・プロジェクト予算は、13.5億ドルから14億ドルを想定
・ホテル2棟(計900室)、ゲーミングエリア
・ウォーターパーク、飲食、リテイル、MICE、シネプレックスなど

 

Melco Resorts ”The House of Dancing Water”を半年ほど休場, 再構築~コロナ環境を活用

6月18日、Melco Resorts & Entertainmentは、”The House of Dancing Water”を、6月18日から2021年1月まで一時休場すると発表。

休場期間中、同社は、クリエイティブディレクターのフランコ・ドラゴーヌ氏(Franco Dragone)と新たな発想で、ショーをリニューアルする方針。また、新たなショーでは、ローカルタレントの開発を重視する方針。

マカオでは、渡航規制により、域外からの入境者がほとんどいない状況。

カジノIRジャパン:マカオに関する記事

”The House of Dancing Water”は、2010年の開場後、累計600万人超の入場者を獲得。
同社は、シルクドソレイユなどで大型演劇ショーを手掛けたフランコ・ドラゴーヌ氏を招聘し、中華圏のローカル色を織り込み、約5年の準備期間を費やした。
ショーは、専用劇場であり、総投資額は2.5億米ドル(約270億円)。

Melco Resorts 手元資金拡充策を発表 Crown Resorts全株売却, 損失230億円を容認

4月29日、Melco Resorts & Entertainmentは、二つのファイナンシャル・アレンジメントを発表。内容は、① Crown Resorts所有全株式(発行済株式の9.99%)の売却, ② 銀行シンジケートとリボルビングクレジット枠の設定

新型肺炎(COVID-19)による事業停滞の中、手元資金を拡充させる動き。
Crown Resortsの株式売却は、取得価額の37%ディスカウント(約230億円の損失)。新型肺炎(COVID-19)による株価低迷、売却損を受け入れる判断。

Melco Resorts & Entertainmentの2019年12月末のネット有利子負債は、30億ドル(キャッシュ14.3億ドル, 有利子負債43.9億ドル)。

① Crown Resorts所有全株式(発行済株式の9.99%)の売却
・売却価額385億円(2019年5月の取得価額の37%ディスカウント)
・売却先は、Blackstone Groupの不動産ファンド

② 銀行シンジケートとリボルビングクレジット枠を設定
・期間は5年間, 枠はHK$14.85 billion(2,042億円)
・枠のうち、HK$13.65 billion相当は、2015年6月にドイツ銀行香港支店と締結したクレジットのリファイナンス
・2015年6月のクレジット契約は、HK$3.90 billionのタームローン(満期:2021年6月29日)。HK$9.75 billionのリボルビングクレジット枠(満期:20208年6月29日)

2019年5月30日、Melco Resorts & Entertainmentは、CPH Crown Holdings(Crown Resorts創業家であるJames Packer氏の持ち株会社。Crown Resorts株式の約47%所有)から、オーストラリアのCrown Resortsの株式19.99%を取得すると発表。取得総額は、約17.6億豪ドル(約1,333億円)。

Melco Resorts & Entertainmentは、2019年6月6日に10%分の株式を取得を完了し、9月末までに残り9.99%を取得する方針とした。しかし、その後の当局による調査を受けて、残り9.99%の取得をペンディング。

その後、2020年2月6日、Melco Resorts & Entertainmentは、2020年の投資方針を、コア・アセット集中、ノンコア・アセット見直しとすると発表。コアは、マカオ、フィリピン、キプロスの既存施設、そして、日本(横浜市にフォーカス)への営業努力とし、ノンコアにオーストラリアCrown Resortsの株式追加取得を含めた。

Crown Resortsは、主力のメルボルン(ビクトリア州)、パース(西オーストラリア州)で施設を所有し、現在、シドニー(ニューサウスウェールス州)においてIR施設を開発中。

2017年5月, Melco Resorts & Entertainment, Crown Resortsとの提携解消:

・2017年5月8日、Melco Resorts & Entertainmentは、Crown Resortsが保有する自社株式すべてを買い取ると発表
・5月15日に一連の取引が完了した後、Crown Resortsは、Melco Resorts & Entertainmentの株主を保有しない
・今回の取引を契機に、アジア、日本への展開における協業合意(The joint venture arrangement)を終結する
・Melco Crown Entertainment(現Melco Resorts & Entertainment)の創業から2015年末まで、Melco International Development、Crown ResortsはそれぞれMelco Crown Entertainment株式の34.3%を所有するイーコールパートナーであった

 

Melco Resorts 新型肺炎受け投資方針見直し~日本営業継続, 豪Crown株式追加取得中止

2月6日、Melco Resorts & Entertainmentは、新型肺炎の影響を受け、2020年の投資方針を、コア・アセット集中、ノンコア・アセット見直しとすると発表。

コアの位置づけは、マカオ、フィリピン、キプロスの既存施設、そして、日本(横浜市にフォーカス)への営業努力とした。

ノンコアの位置づけには、オーストラリアCrown Resortsの株式追加取得を含めた。

これにより、Melco Resorts & Entertainmentは、CPH Crown Holdingsと合意していた、Crown Resortsの追加取得を停止し、取締役の派遣もしないことになった。

2019年5月30日、Melco Resorts & Entertainmentは、CPH Crown Holdings(Crown Resorts創業家であるJames Packer氏の持ち株会社。Crown Resorts株式の約47%所有)から、オーストラリアのCrown Resortsの株式19.99%を取得すると発表。取得総額は、約17.6億豪ドル(約1,333億円)。
Melco Resorts & Entertainmentは、6月6日に10%分の株式を取得を完了し、9月末までに残り9.99%を取得する方針とした。しかし、その後の当局による調査を受けて、残り9.99%の取得をペンディング。

当局の調査とは、2019年8月に持ち上がった、オーストラリア・ニューサウスウェールス州ゲーミング管理当局(The New South Wales Independent Liquor and Gaming Authority)による、Crown Resortsへのライセンス適性調査。

2020年1月21日、当局は、Crown Resortsの幹部に対するヒアリングを実施。Crown Resorts側は、ネガティブな疑念を否定。
1月24日、Crown Resortsは、当局の調査への対応すべく、マネジメントチーム再編を発表。
2月24日には、公聴会が開催予定され、Melco ResortsのCEOであるローレンス・ホー氏も調査対応が求められていた。

当局の調査対象は、主に以下の二つの事象。
・Crown Resortsが違法行為に関与するマカオのジャンケット業者との取引していた可能性
・Melco Resorts & EntertainmentによるCrown resorts株式19.99%取得方針に関連し、Melco Resortsの大株主としての適性

Melco Resortsの適性調査のポイントは、Melco Resortsが、スタンレー・ホー氏および関連会社と重要な関係を持つかどうか。当局は、Crown Resortsへのゲーミングライセンス付与の条件として、スタンレー・ホー氏および関連会社と重要な関係を持つこと禁じる規定を設けていた。

Melco Resortsの創業CEOかつ最大株主であるローレンス・ホー氏は、スタンレーホー氏の子息である。

2019年8月、Melco Resortsは、自社および親会社であるMelco International Developmentの取締役、マネジメントは、スタンレー・ホー氏から完全に分離しているとコメントを発表。

Crown Resortsは、主力のメルボルン(ビクトリア州)、パース(西オーストラリア州)で施設を所有し、現在、シドニー(ニューサウスウェールス州)においてIR施設を開発中。

Melco Resorts & Entertainment 親会社よりキプロスCoD Mediterranean開発社株を取得

6月24日、Melco Resorts & Entertainmentは、Melco International Developmentとの間で、Melco International Development が所有するICR Cyprus Holdings全株の取得について合意したと発表。

Melco International Developmentは、Melco Resorts & Entertainmentの親会社(Melco International Developmentの所有比率55%)であり、ローレンス・ホー氏を筆頭株主(ローレンス・ホー氏の所有比率55%)とする。

ICR Cyprus Holdingsは、キプロス共和国において、City of Dreams Mediterraneanを開発する現地法人(コンソーシアム)。株主構成は、Melco International Developmentが75%、残りは地元企業Cyprus Phassouri(Zakaki)など。
Cyprus Phassouri(Zakaki)は、キプロス共和国のCNSグループ傘下。CNSグループは、不動産、通信、酪農、農業、鉱業など多角的に展開。

取得は、株式交換、すなわちMelco Resorts & Entertainmentが自社株式をMelco International Developmentに付与、であり、バリュエーションは3.75億米ドル(約410億円)。

シティ・オブ・ドリームス メディテレーニアン(City of Dreams Mediterranean)概要

開発主体:ICR Cyprus Holdings(コンソーシアム:Melco Resorts & Entertainment(75%, 譲渡完了後), 地元資本Cyprus Phassouri Zakakiなど(25%)
投資規模:全体計画は5億ユーロ(約650億円)
ライセンス:期間30年(最初の15年は独占)

<メインIR施設>
場所:リマソール
施設:ホテル500室(five-star), カジノ(面積7,500㎡,テーブル100台以上,スロット1,000台以上), レストラン(11店), リテイルモール, エンタテインメント, ウェルネスセンター, スポーツセンター, 国際会議センター(9,600㎡)など
開業予定:2021年
雇用創出:建設期間中4,000人, 開業後2,500人(正規雇用)

<暫定カジノ施設 Cyprus Casinos, “C2” (メイン施設開業2021年に営業終了)>
投資額:EUR13mn(約17億円)
場所:リマソール
施設:建物面積 4,600m²、うち、ゲーミングエリア 1,300m²(テーブル33台-VIP含む, スロット 242台), 飲食
開業:2018年6月28日
雇用:運営 593名(営業終了後、メイン施設へ移籍)

<サテライト・カジノ施設(4ヵ所)>
施設:3つのスロットパーラー, 1つのテーブルを含む小型サテライトカジノ
場所:ニコシア, ラルナカ, ファマグスタ, パフォス
開業予定:2018年, 2019年

 

マカオ ゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)満期, 再入札

マカオ:政府 ゲーミング法改正, 営業権再入札の時期は不変~21-22年,事業者の命運が決定へ

10月1日、マカオ経済財政長官の李偉農(Lei Wai Nong)は、国慶節の記念式典にて、ゲーミング法改正、ゲーミングコンセッション再入札のスケジュールを言及。

政府は、スケジュールを堅持する方針であり、ゲーミング法改正は2021年、ゲーミング・コンセッション再入札は現行コンセッション満期(2022年6月26日)前に実施の予定。

これまで、業界関係者の一部には、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を考慮し、政府が再入札の時期を延期するとの観測があった。今回、この観測が否定されたことになる。
現在のゲーミング法は、マカオ特別区行政長官は、その権限により、ゲーミング・コンセッションの最大5年間の延長が可能とする。

4月20日、賀一誠・マカオ特別区行政長官は、2020年後半にゲーミング法改正に関するパブリックコンサルテーションを実施する方針を明らかにした。

マカオでは、6社(中国系3社、米国系3社)がゲーミング・コンセッション(サブ・コンセッションを含む)を所有しており、すべて2022年6月26日に満期を迎える。
政府は、ゲーミング・コンセッション再入札(更新ではない、)が、現行営業権の満期(2022年6月26日)前に実施する方針。

マカオでは、コンセッション保有者(および、コンセッション保有者とサービスアグリーメントを締結した事業者)のみが、カジノ運営を許可される。コンセッションは、強大な権益であり、6社の企業価値を支える原動力である。

図表:マカオ カジノ運営6事業者のコンセッション 満期日

コンセッション満期日 事業者 証券取引所 カジノ施設数 獲得順
2022年6月26日 SJM Holdings 香港証券取引所 22
2022年6月26日 Wynn Macau 香港証券取引所
2022年6月26日 Galaxy Entertainment 香港証券取引所
2022年6月26日 Sands China 香港証券取引所 4(サブ)
2022年6月26日 MGM China 香港証券取引所 5(サブ)
2022年6月26日 Melco Resorts & Entertainment NASDAQ 6(サブ)

注1:カジノ施設数は2020年3月末時点
注2:2019年3月15日、マカオ政府はSJM Holdingsのコンセッション(MGM China Holdingsのサブ・コンセッション)の満期日を、2020年3月31日から2022年6月26日に延長を承認
注3:(サブ)はサブコンセッション。Sands ChinaはGalaxy Entertainmentより、MGM ChinaはSJM Holdingsより、Melco Resorts & EntertainmentはWynn Macauより取得
 

マカオ:DICJ長官就任式 政府,営業権再入札準備に注力中~ホー家3,米系3の行方が焦点

6月10日、マカオゲーミング管理当局DICJ(The Gaming Inspection and Coordination Bureau)のアドリアーノ・ホー・長官の就任式典があった。アドリアーノ・ホー氏は、パオロ・マルティンス・チャン氏の後任となる。

アドリアーノ・ホー・DICJ長官は、スピーチで、オペレーション監視におけるテクノロジーの活用を強調。

一方、経済財政長官の李偉農(Lei Wai Nong)は、ゲーミングコンセッション再入札、ゲーミング法改正に言及。
・マカオ政府は、ゲーミングコンセッションの再入札の準備に注力
・ゲーミング法制改正のパブリックコンサルテーションは、必要な時期に実施へ

4月20日、賀一誠・マカオ特別区行政長官は、2020年後半にゲーミング法改正に関するパブリックコンサルテーションを実施する方針を明らかにした。
同時に、改めて、次回のゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)の発給プロセスは、新規再入札であり、自動更新ではないことを強調。

今後、パブリックコンサルテーションの後、コンセッションの満期(2022年6月26日)の前に、再入札が実施されることになる。

ゲーミング・コンセッションの再入札における焦点は、何社分が発給されるか、現有コンセッション保有者の喪失の可能性、新規事業者の参入の可能性。

とくに、スタンレー・ホー氏の逝去が与える、同ファミリーが深く関与する3コンセッション(SJM Holdings, Melco Resorts & Entertainment, MGM China)への影響、そして、米中関係が与える米系3コンセッション(MGM China, Sands China, Wynn Macau)への影響が注目される。

また、ゲーミング法改正は、ゲーミング・コンセッションの再入札に加え、ジャンケット、サテライトカジノなど現行制度の規定が不十分と考えられる領域をクリアにする見通し。

マカオ:スタンレー・ホー氏が逝去~業界, 家族の勢力図変化, 営業権再入札の行方注目

5月26日、中国中央テレビ(CCTV, China Central Television)は、スタンレー・ホー氏(98歳)が26日に逝去したと報じた。

スタンレー・ホー氏は、1962年にマカオにおけるカジノ独占権を獲得。2002年の市場開放後、SJM Holdingsの経営トップとなった。2009年に自宅における転倒事故を機に、SJM Holdinsgの日々のマネジメント業務から引退。2018年6月12日、SJM Holdingsの株主総会で、経営トップ(会長、エグゼクティブダイレクター)を辞任し、新設された名誉会長のポストに就いた。

スタンレー・ホー氏は、4人の夫人との間に、17人の子息をもうけた(15人が存命)。

夫人、子息のうち、マカオのカジノ産業で大きな存在感を持つのは、
・アンジェラ・リョン氏(第四夫人):SJM Holdingsの共同会長
・パンジー・ホー氏(第二夫人の長女):MGM Chinaの第二位株主。Shun Tak Holdingsの会長
・デイジー・ホー氏(第二夫人の次女):SJM Holdingsの共同会長
・ローレンス・ホー氏(第二夫人の長男):Melco Resorts & EntertainmentのCEO

今後のマカオ、ホーファミリーの勢力図の変化の可能性が注目される。

ポイントの一つは、SJM Holdingsの支配の行方。2009年以降、スタンレー・ホー氏の後継、SJM Holdingsの支配をめぐって、家族間の争いがあったとされる。

直近では、2019年1月23日、パンジー・ホー氏(スタンレー・ホー氏と第二夫人の長女)、ヘンリー・フォック基金(スタンレー・ホー氏の創業パートナー一族)は、SJM Holdingsの支配について協調することで合意したと発表。

マカオ:SJM Holdings 親会社STDMの支配で合意。パンジーホー氏とフォック基金

もう一つは、ゲーミングコンセッションの再入札の行方。現在、ホー・ファミリーは、コンセッション保有3社に大きく関係している。その3社が、再入札後にコンセッションを維持できるか注目される。
 
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Melco Resorts 19年度3Q 経常益1億ドル,YoY6倍。CODの勝率回復~横浜ファースト強調
Melco Resorts 19年度2Q 経常益1.3億ドル,YoY2.3倍。主力COD回復。日本は大阪, 横浜
Melco Resorts 19年度1Q 経常益1.2億ドル,YoY26%減。中国客減速~日本に照準
Melco Resorts 18年度4Q業績 営利2億ドル,YoY58%増。澳門, 比も好調~営業権満期注視
Melco Resorts 18年度3Q業績 経常損益ほぼ収支均衡に低下 旗艦CODでVIP不振
Melco Resorts 18年度2Q業績 営利1.1億ドル, YoY7%減、運要素と開業費。日本コア注力分野
Melco Resorts 2018年度1Q業績 営業利益2.2億ドル, YoY40%増~マカオ好調。日本フォーカス
Melco Resorts 2017年度4Q業績 2ケタ増収増益 マカオ、フィリピン好調 日本参画意欲を強調
Melco Resorts 2017年度3Q業績 EBITDA過去最高 マカオ、フィリピン好調 日本参画意欲を強調
Melco Resorts 2017年度2Q業績 大幅増益 マカオ、フィリピン好調。日本進出の意欲強調
Melco Resorts & Entertainment 2017年度1Q業績 利益YoY3倍 StudoCity、フィリピン貢献
Melco Crown 2016年度4Q 業績回復、大型施設群が黒字化 ローレンス・ホー氏の支配力拡大
Melco Crown Entertainment 2016年度2Q Studio City、CoD Manilaとも黒字に 先行投資開花
Melco Crown Entertainment 2016年度1Q 業績底打ち感 新規IR立ち上がり、マカオ安定化
フィリピン:Melco Crown (Philippines) 2015年度業績 通期損失220億円。開業負担が重い
マカオ:Melco Crown 2015年度&4Q業績 4Qは僅かに赤字だが、今後のビジビリティ改善を示唆
マカオ:Melco Crown Studio Cty ローン・コベナンツ見直し成功 資本再編は起こらず
 

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