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Genting Hong Kong マカオ事業売却へ。グループのマカオ再入札への対応が注目~日本,GENSが担当

2020-11-12

【海外ニュース】

11月11日、Genting Hong Kongは、子会社Genting Macauの株式50%および債務の一部を、総額7.5億香港ドル(約99億円)で売却すると発表。
オプション契約により、残りの保有分を売却する可能性がある。

8月19日、Genting Hong Kongは、すべて金融機関への負債義務の履行を一時停止すると発表。19日までに、金融機関がデフォルトと判断する条件が構成されている可能性があるとした。
その後、Genting Hong Kongは、債権者集会を開き、返済計画の変更に合意を求めた。

今回の売却対象のGenting Macauは、子会社Treasure Island Entertainment Companyを通じ、マカオ半島の南湾湖(ナムヴァン湖, Nam Van Lake)に接する土地に、カジノを伴わないホテル、暫定名称“Resorts World @ Macau” を建設中。同ホテルは、2022年に開業予定。

同プロジェクトは、Gentingグループの悲願であったマカオ参入への糸口とみられていた。業界関係者の間では、Gentingグループが2021-2022年予定のマカオのゲーミング・コンセッション再入札に参加する可能性が指摘されていた。

Genting Groupは、2002年に実施されたマカオ・ゲーミングコンセッションの入札に参加し、選定されなかった経緯がある。

また、Genting Groupは、2018年3月にWynn Resortsの買収を通じて、マカオ参入を検討した。なお、その後、Galaxy Entertainment Groupが、Wynn Resortsの株式の5%を取得した。

今回のGenting Macauの売却により。Gentingグループのマカオ参入へのイニシアティブが後退する可能性がある。

Genting Hong Kong、Genting Berhadは、リム・ファミリー(Lim Family)をオーナーとする兄弟会社の関係にある。

Genting Hong Kongは、クルーズを主業としつつ、フィリピンの国際IR事業者Travellers International Hotel Group(Resorts World Manilaなど)の株式を40%所有し、持分法対象関連会社とする。
Genting Hong Kongの筆頭株主は、Golden Hopeであり、株式所有は70.8%(Genting Groupのオーナー一族Limファミリーの資産管理会社)。

Genting Berhad(IR事業運営を主業とするGenting Malaysia, Genting Singaporeを連結子会社とする)の筆頭株主は、Kien Huatであり、株式所有は約43%(Genting Groupのオーナー一族Limファミリーの資産管理会社)。

Genting Groupでは、日本IRへの営業を、Genting Singaporeに担当させる方針。前記のように、Genting Singaporeは、Genting Hong Kongとは異なる資本系列に位置する。
現在のところ、Genting Singaporeの日本への方針に変更なし。

8月6日、Genting Singapore(シンガポール証券取引所)が2020年度1H(1-6月)業績を発表。
その際、日本投資機会については、横浜市のRFPが2020年後半に開始すると期待、動向を注視していく方針とした。

Genting Singaporeは、2020年2月4日、Genting Singaporeは、株主総会を開催。日本IR開発方針の提案が可決された。方針とは、
・一つ、または複数エリアに提案する可能性。ただし、最初の7年間は一つのIRプロジェクトの開発運営のみ
・大都市のみをターゲット。大阪府、横浜市、東京都(これまでに大阪府、横浜市のRFCに参加)
・投資額は、最大100億米ドル(約1.1兆円)

Genting Hong Kong 24日5時より債権者集会, 履行停止~日本追及G Singaporeと兄弟関係

8月24日、Genting Hong Kongは、5時より第一回債権者集会(通信会議)を開催すると発表。7月末における金融機関に対する負債額は、33.7億米ドル(約3,580億円)。

会社側は、債務への対応策を提示し、債権者の合意を形成する考え。同社としては、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響長期化に備え、手元流動性を最大限確保する意向を持つ。

8月19日、Genting Hong Kongは、すべて金融機関への負債義務の履行を一時停止すると発表。19日までに、金融機関がデフォルトと判断する条件が構成されている可能性があるとした。

同社は、著しい業績・財務悪化に直面。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、主力のクルーズ事業は世界的に停止状態。また、同社の関連会社が運営するフィリピンのResorts World Manilaも実質事業停止状態にある。

8月20日、Bloombergは、Lim Kok Thay(リムファミリー当主。Genting Hong Kong, Genting Berhad両者の取締役会議長CEO)が、自身の保有株式のほとんどを金融機関向け担保に拠出したと報じた。

Genting Hong Kong 負債履行一時停止, デフォルトリスク~G Singapore日本方針に変化なし

8月19日、Genting Hong Kongは、すべて金融機関への負債義務の履行を一時停止すると発表。19日までに、金融機関がデフォルトと判断する条件が構成されている可能性があるとした。

同発表を受け、香港証券取引所は、一時、株式の取引停止をとった。再開後、21日の終値は、HK$0.335, 18日終値比34%低下。

7月末における金融機関に対する負債額は、33.7億米ドル(約3,580億円)。

同社は、著しい業績・財務悪化に直面。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、主力のクルーズ事業は世界的に停止状態にある。また、同社の関連会社が運営するフィリピンのResorts World Manilaは、実質事業停止状態にある。

こうした中、同社は、手元流動性の確保に取り組んでいる。手元流動性の確保策は、コスト削減、資金調達、負債の再構築など。8月19日時点では、資金調達の行方は不透明な情勢。

8月7日、同社は、2020年1H(1-6月)の業績に関する警告(PROFIT WARNING)を発表。営業赤字は3億米ドル以上、当期損失は6億米ドル以上(それぞれ、約300億円以上の赤字, 600億円以上の赤字)になることを明らかにした。
前年同期(2019年1H)の実績は、営業赤字は3,830万米ドル、当期損失は5,650万米ドルであった。

Genting Group マカオ営業権再入札参加の可能性~20年来,悲願。Wynn買収検討も~現地報道

7月28日、マカオ現地メディア(Macau Daily Times)は、Genting Groupが、マカオのゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)の再入札に参加する可能性があると報じた。

マカオのゲーミング・コンセッション(カジノ営業権)は、現在、6事業者が保有するが、2022年6月26日に満期を迎える。マカオ政府は、満期前に再入札を実施する方針。

Genting Groupは、2002年に実施されたマカオ・ゲーミングコンセッションの入札に参加し、選定されなかった経緯がある。

また、Genting Groupは、2018年3月にWynn Resortsの買収を通じて、マカオ参入を検討した。なお、その後、Galaxy Entertainment Groupが、Wynn Resortsの株式の5%を取得した。

現在、Genting Hong Kongは、現地子会社Treasure Island Entertainment Companyを通じ、マカオ半島の南湾湖(ナムヴァン湖, Nam Van Lake)に接する土地に、カジノを伴わないホテル、暫定名称“Resorts World @ Macau” を建設中。
同ホテルは、2022年に開業予定。

Genting Hong Kong、Genting Berhadは、リム・ファミリー(Lim Family)をオーナーとする兄弟会社の関係にある。

Genting Hong Kongは、クルーズを主業としつつ、フィリピンの国際IR事業者Travellers International Hotel Group(Resorts World Manilaなど)の株式を49%所有し、持分法対象関連会社とする。
Genting Hong Kongの筆頭株主は、Golden Hopeであり、株式所有は70.8%(Genting Groupのオーナー一族Limファミリーの資産管理会社)。

Genting Berhad(IR事業運営を主業とするGenting Malaysia, Genting Singaporeを連結子会社とする)の筆頭株主は、Kien Huatであり、株式所有は約43%(Genting Groupのオーナー一族Limファミリーの資産管理会社)。

図表:マカオ カジノ運営6事業者のコンセッション 満期日

コンセッション満期日 事業者 証券取引所 カジノ施設数 獲得順
2022年6月26日 SJM Holdings 香港証券取引所 22
2022年6月26日 Wynn Macau 香港証券取引所
2022年6月26日 Galaxy Entertainment 香港証券取引所
2022年6月26日 Sands China 香港証券取引所 4(サブ)
2022年6月26日 MGM China 香港証券取引所 5(サブ)
2022年6月26日 Melco Resorts & Entertainment NASDAQ 6(サブ)

注1:カジノ施設数は2020年3月末時点
注2:2019年3月15日、マカオ政府はSJM Holdingsのコンセッション(MGM China Holdingsのサブ・コンセッション)の満期日を、2020年3月31日から2022年6月26日に延長を承認
注3:(サブ)はサブコンセッション。Sands ChinaはGalaxy Entertainmentより、MGM ChinaはSJM Holdingsより、Melco Resorts & EntertainmentはWynn Macauより取得
 

Genting Berhad 企業集団構成およびIR事業業績

Genting Berhad:3つのエンティティがIR事業推進。日本はGenting Singaporeが担当

Genting Groupでは、3つのエンティティがそれぞれIR事業を推進する。

日本については、日本政府がシンガポールの制度設計を参考とすることから、その実績を有するGenting Singaporeに担当させる方針。

<Genting Berhad(マレーシア)>
・主な施設:NA
・開発計画:Resorts World Las Vegas(米国ネバダ州ラスベガス・ストリップ)

<Genting Malaysia(マレーシア)>
・主な施設:Resorts World Genting(マレーシア), Resorts World Birmingham(英国), Resorts World New York city(米国ニューヨーク州), Resorts World Bimini(バハマ)
・開発計画:Resorts World Gentingの大型アップデート

<Genting Singapore(シンガポール)>
・主な施設:Resorts World Singapore(シンガポール)
・開発計画:Resorts World Singaporeの大型アップデートおよび日本における開発機会追求

Genting Singapore 20年度2Q 当期損126億円, NetCash 2,688億円~横浜RFP開始期待

8月6日、Genting Singapore(シンガポール証券取引所)が2020年度2Q(1-6月), 1H(1-6月)業績を発表。

2Qは、売上高がほとんど立たない状況。月間営業経費は約30億円。

シンガポール政府の方針により、IR両施設は、3月26日にカジノフロアの入場可能顧客の限定策を発表、その後、4月6日にカジノ部門を閉鎖、4月7日に全面営業停止となった。
シンガポール政府は、7月1日より観光アトラクション13分野について段階的に再開させた。IR施設も、カジノを含め一部のアトラクションが開業(二つのIRは、6月19日にリテール、飲食のみ再開)。
ただし、当面、再開されるアトラクションは、営業時間内のあらゆる時点において、キャパシティに対する稼働率25%以下に維持することが求められる。

日本投資機会については、横浜市のRFPが2020年後半に開始すると期待、動向を注視していく方針。

2020年2月4日、Genting Singaporeは、株主総会を開催。日本IR開発方針の提案が可決された。方針とは、
・一つ、または複数エリアに提案する可能性。ただし、最初の7年間は一つのIRプロジェクトの開発運営のみ
・大都市のみをターゲット。大阪府、横浜市、東京都(これまでに大阪府、横浜市のRFCに参加)
・投資額は、最大100億米ドル(約1.1兆円)

2020年度6月末 財務 S$=シンガポールドル:
・ネットキャッシュ S$3,491mn(2,688億円)
・手元流動性 S$3,760mn
・借入金 S$269mn

2020年度2Q(4-6月)業績 S$=シンガポールドル:
・売上高S$41mn,YoY94%減, 調整後EBITDA S$85mnの赤字(前年同期S$294mnの黒字), 当期損益S$163mnの赤字(同S$168mnの黒字)
・円換算は, 売上高32億円, 調整後EBITDA 65億円の赤字, 当期損益126億円の赤字

2020年度1H(1-6月)業績 S$=シンガポールドル:
・売上高S$448mn,YoY65%減, 調整後EBITDA S$67mn,YoY89%減, 株主帰属当期損益S$117mnの赤字(前年同期S$374mnの黒字)
・円換算は, 売上高345億円, 調整後EBITDA 52億円, 株主帰属当期損益90億円の赤字

(参考)2019年度通期業績(1-12月) S$=シンガポールドル:
・売上高S$2,480mn,YoY2%減, 調整後EBITDA S$1,190mn,YoY3%減, 営業利益S$863mn,YoY11%減, 当期利益S$689mn,YoY9%減
・円換算は, 売上高1,959億円, 調整後EBITDA 940億円, 営業利益682億円, 当期利益544億円

Genting Malaysia 20年度2Q 赤字234億円, Net Debt 1,488億円~日本追及G Singapore支援

8月27日、Genting Malaysiaは、2020年2Q業績を発表。

2020年度2Q(4-6月)の調整後EBITDAは126億円の赤字, 株主帰属当期損益は234億円の赤字。
6月末のネット有利子負債は、1,488億円。

同社の主力は、マレーシアResorts World Genting。欧米に施設展開する。

マレーシア(Resorts World Genting)は、段階的な再開の過程にある。英国は、8月15日よりほとんどの施設が再開。米国は、依然として休業中。バハマ(Resorts World Bimini)は、7月2日に再開したものの、7月25日より再休業中。

Gentingグループの日本IR参入については、Genting Singaporeに担当させる方針。同社は、グループ構成員として、Genting Singaporeをサポートする立ち位置。

2019年より、マレーシア政府は、Resorts World Genting(国内唯一のカジノ施設を含む)のGGR課税率を25%から35%に引き上げた。

8月19日以降に明らかとなった、Genting Kong Kong(Genting Berhadの兄弟会社)の財務危機、Lim Kok Thay(リムファミリー当主。Genting Hong Kong, Genting Berhad両者の取締役会議長CEO)の対応(自身の保有株式のほとんどを金融機関向け担保に拠出)が、Genting Berhadの経営に与える今後の影響が注目される。

Genting Hong Kong 24日5時より債権者集会, 履行停止~日本追及G Singaporeと兄弟関係

財務状況:ネット有利子負債(2020年6月末):
・ネット有利子負債=RM5,722mn(約1,488億円)
– 手元流動性 RM6,513mn(現預金・現金等価物 RM5,983mn, 制限付預金 RM20mn, 短期保有有価証券 RM510mn)
– 有利子負債 RM12,235mn(借入金 RM11,418mn, リース債務 RM817mn)

2020年度業績(4-6月)RM=マレーシアリンギット:
・売上高RM115mn,YoY96%減, 調整後EBITDA RM486mnの赤字(前年同期RM712mnの黒字), 株主帰属当期損益RM900mnの赤字(同RM416mnの黒字)
・円換算は、売上高30億円, 調整後EBITDA 126億円の赤字, 株主帰属当期損益234億円の赤字
<セグメント別>
・Leisure & Hospitality
– Malaysia = 売上高RM82mn,YoY95%減, 調整後EBITDA RM215mnの赤字(前年同期RM540mnの黒字)
– UK & Egypt = 売上高RM33mn,YoY92%減, 調整後EBITDA RM104mnの赤字(前年同期RM45mnの黒字)
– US & Bahamas = 売上高RM32mnのマイナス(前年同期RM378mnのプラス), 調整後EBITDA RM176mnの赤字(前年同期RM103mnの黒字)

2020年度累計業績(1-6月)RM=マレーシアリンギット:
・売上高RM2,070mn,YoY61%減, 調整後EBITDA RM131mnの赤字(前年同期RM1,396mnの黒字), 株主帰属当期損益RM1,318mnの赤字(同RM685mnの黒字)
・円換算は、売上高538億円, 調整後EBITDA 34億円の赤字, 株主帰属当期損益343億円の赤字
<セグメント別>
・Leisure & Hospitality
– Malaysia = 売上高RM1,307mn,YoY64%減, 調整後EBITDA RM117mn,YoY89%減
– UK & Egypt = 売上高RM404mn,YoY52%減, 調整後EBITDA RM81mnの赤字(前年同期RM86mnの黒字)
– US & Bahamas = 売上高RM289mn,YoY61%減, 調整後EBITDA RM162mnの赤字(前年同期RM169mnの黒字)

2019年度業績(1-12月)RM=マレーシアリンギット:
・売上高RM10,407mn,YoY5%増, 調整後EBITDA RM2,641mn,YoY8%減, 株主帰属当期利益RM1,395mn(前期RM20mnの赤字)
・円換算は、売上高2,602億円、調整後EBITDAは660億円、株主帰属当期利益349億円
<セグメント別>
・Leisure & Hospitality
– Malaysia = 売上高RM7,067mn,YoY7%増, 調整後EBITDA RM2,048mn,YoY11%減
– UK & Egypt = 売上高RM1,676mn,YoY6%減, 調整後EBITDA RM232mn,YoY27%増
– US & Bahamas = 売上高RM1,469mn,YoY6%増, 調整後EBITDA RM289n,YoY5%減
 
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