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カジノの組織と仕事・人材教育(8)

2015-03-14

【カジノジャパン】

マカオ理工学院-画像
マカオ理工学院ゲーミング・ティーチング&リサーチセンターは、現在マカオ最大規模を誇る官立の総合ゲーミング教育、研究機関だ。もともと、ディーラー養成をメインとしたマカオ・ツーリズム&キャリア・センターとして設立された後、2009年の大幅な組織改編を経て現在に至る。

マカオ理工学院のメインキャンパスはマカオ半島のフェリーターミナルに近い新口岸エリアにあるが、ゲーミング・ティーチング&リサーチセンターはタイパ島の住宅街にあるキングライトビル内の3フロア分に拠点を置く。

マカオ政府がディーラー養成学校を総合ゲーミング教育、研究センターとして格上げした目的は大きく3つあるという。
まず、マカオでは新規カジノの開業が相次ぎ、ゲーミング業界の人材需要が拡大していることを受け、人材養成が喫緊の課題となっている。地元マカオ人が管理職へと採用される機会を増やし、同時に業界の質の向上を図るためのトレーニング機関が必要という社会状況のニーズへの対応だ。
2つ目が、生涯学習の場として、ゲーミング分野における学士学位取得機会の提供。2010年から学士コースを開設している。
3つ目は、学問としてのゲーミング、ゲーミング産業の社会及び経済へ与える影響の研究を行い、政府、業界とのコラボレーション等を通じて社会へ成果を還元するというもの。
3つの目的が示すように、地元マカオ人に向けたプロフェッショナル養成を主眼としている点が特徴といえる。

同センターの設立趣旨として、地元人材の育成が掲げられていることから、同センターではマカオ人の生徒のみを受け入れている。そして、授業料は完全無料だ。同センターの人気は高く、2012年に同センターで学んだ生徒の数はのべ8000人にも及ぶといい、入学希望者が定員を大きく上回る状態が続いているという。

同センターに入学するための条件は、21歳以上(学士コースは25歳以上)のマカオ市民であること。入学を希望する場合、入学試験をパスする必要がある。
試験の内容は学科により異なるというが、ディーラーコースの場合、履歴書を兼ねた入学願書の内容と、面接試験が課され、面接試験の評価基準は態度や人柄といったパーソナリティが重視されるという。
なお、スロットマシンコースの一部では、技術知識を問う筆記試験も実施されるという。受講コースによって開始時期はまちまちで、入学試験もその度に随時行われる。

ディーラーコースやスロットマシンコースといったトレーニングコースの場合、入学可能下限年齢が21歳となっているが、上限はない。実際、ここ学ぶ生徒の年齢層はさまざまだそうだ。特にディーラー職は学歴不問の場合も多いため、他の業界から給与、待遇のよいディーラーへの転身を目指す中高年も多いという。

マカオ理工学院table-画像同センターの特徴は、やはりディーラー養成コースの存在だろう。同コースではゲームのルールだけでなく、カジノの歴史や文化、コミュニケーションに必要な言語(主に北京語)を座学で学ぶほか、本物のゲーミングテーブルを使ったシミュレーションが行われる。
センター内には実際のカジノを再現したマカオ最大規模の練習室、ディーラーズエリアがあり、ゲーミングテーブル、スロットマシン、チップ両替ケージなどの施設が一通り揃う。
ここに導入されているスロット機は随時最新型に入れ替えられる。また、最近マカオのカジノで普及が進む同時中継で多人数プレーができるテーブル+マシン型といった最新のシステムも導入されている。
ゲーミングテーブルは最もメジャーなバカラから、ほとんど見かけなくなったファンタンまで、現在マカオのカジノにある全種類のゲームが用意されている。

マカオ理工学院slot-画像ディーラーコースでは、まずバカラを習得することからスタートし、ルーレット、大小といった形でゲームの幅を広げていくという。ディーラーはシフト制で勤務することがほとんどで、1つのゲームしか対応できないというわけにはいかないからだそうだ。
同センターではゲーミング企業と連携し、ディーラーへ新たなゲームの習得や技術を磨くための研修をこのディーラーズルームで開催することもあるという。

ディーラーの養成コース以外にも、ゲーミングテーブルやスロットの脇に立ち、プレーヤーをサポートするサービス係、スロット機のメンテナンスやシステム、チップの両替といった、カジノ運営に必要なすべての現場業務について学ぶことができるのが、このセンターの特徴といえる。

もちろん、現場業務だけではない。地元人材のキャリアアップを促進するという狙いも重要と捉えられており、管理職養成のための研修プログラムも数多く用意されている。

また、同センターは教育機関であると同時に、研究機関としての役割も果たす。ゲーミング産業を学術的な視点で捉え、各種研究成果を政府や企業へ還元している。

同スクールで学んだ生徒の卒業後の進路については、ほとんどが地元マカオのゲーミング企業を中心とした民間企業、政府部門に就職しているという。
現状、マカオでゲーミング専門人材に対する求人は豊富で、仕事を見つけるのは容易だそうだ。

カジノジャパン28号(2013年10月31日発行)から転載


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