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ロケーション・エンタテインメント学会 北谷賢司氏「IRはエンタテインメントによって輝く」第2回

2015-04-02

【インタビュー&特集記事】

北谷氏-画像1

今年は日本にIRができるかどうかを占う非常に重要な年になる。しかし、昨今のIR議論はカジノの是非にばかり焦点が当てられている。IRはそもそも統合型リゾートであって、カジノの他にMICE、エンタテインメントなど多くの要素が必要不可欠となっている。
今回はエンタテインメント・ビジネスの世界で広くその名を知られているロケーション・エンタテインメント学会副会長(金沢工業大学)北谷賢司氏に、エンタテインメントの視点から見たIRについてお話を伺った。

ラスベガスでも主役はもはやカジノではなく質の高いエンタメの時代へ(1)

稲葉 大雑把に言えば、カジノを核として規模が拡大して出来上がったものがIRだと思いますが、その中でエンタテインメント産業はどんな役割を果たしたんですかね。
北谷 カジノ産業とエンタテインメント産業、とくにライヴ・エンタテインメント産業は大きい関わりがあるんです。
ラスべガスだって、昔は賭博と売春の街であって、初めの頃は地図にも載っていなかったんです。それが世界の地図に載るようになったのは、エルビス・プレスリーとバーブラ・ストライザンドという2人の超有名歌手がホテルで大規模なショーを公演するようになってからのことです。
その後、大規模な常設館をつくって、エンタテイメントがあることで世界中からお客を呼び込むようになりました。これがいわゆる常設館ビジネスのはじまりです。
さらにその後、カジノホテルにアーティスト専用の劇場をつくり、毎晩そこに集まる観客をカジノへと導くことにより、カジノも潤うという新しいビジネスモデルが確立されていくのです。
ですから、エンタテインメント産業とカジノ産業というのはもともと非常に相性がいいわけです。

稲葉 つまり、カジノ施設とホテルを建てるだけでは駄目だということですね。
北谷 そうです。カジノとホテルだけでは、絶対に観光立国には役立ちません。やっぱりIRというものが仮に日本に創設されたとしたら、そこに幅広いお客さんを呼び込むため、観客を楽しませ、ショッピングやスパ、温泉施設なども幅広く楽しんでもらわねばなりません。
観光の視座からいくと、家族で長期滞在してエンジョイしてもらうということが非常に重要なことですから、カジノにあまり興味がない人、たとえば奥さんとかお子さん、おじいちゃん、おばあちゃんにも喜んでもらえるような複合的なエンタテインメントがどうしても必要になります。

稲葉 カジノとエンタテインメントを組み合わせるというのは、ラスベガスのカジノ会社がそれぞれ勝手に展開し始めたことなんですか。
北谷 そうじゃないです。「ラスベガス・フォー」と呼ばれる4大カジノ会社は、エンタテインメントと巨大ホテルとカジノの組み合わせがビジネスにとっては一番有効だというフィロソフィーを持っていたのです。
それで、それぞれにエンタテインメントのフォーマットには違うものがあるけど、お互いに切磋琢磨して大きなビジネスへと築き上げていったのです。それによって、ラスベガスはさらに活性化していったということです。

稲葉 ラスベガスでカジノからIRへという発展が始まったのは、いつ頃からのことだったんですか。
北谷 1960年代にMGMの創始者であるカーク・カコリアンが、ラスベガス・コンベンションセンターの隣に客室数が数千というラスベガス・インターナショナルホテル(現在のラスベガス・ヒルトンホテル)を建てたのが始まりです。
ラスベガスというのは従来、週末にウェストコートから男性客がやって来て、少し女性と遊ばせてもらって、カジノをやって帰るという街でした。

そこで、カコリアンはもっとファミリーやビジネス客たちも呼び寄せられるような街にしないといけないと考え、まずはコンベンション施設計画があった隣接地に大型ホテルを建設したのです。
アメリカでは通常、ビジネスコンベンションには奥さんを連れてくることが多いので、女性が嫌悪感を抱くようなカジノの悪いイメージを払拭し、女性にも喜んでもらえるような一流のエンタテインメント持ってこないと駄目だと考えたわけです。

そして、彼が発案したのがライヴ・エンタテインメントで、誰もが見たくなるようなスターを連れて来ることでした。そのスターというのが、当時、アメリカで一番人気があったエルビス・プレスリーとバーブラ・ストライザンドで、カコリアンはまず2人を長期でブッキングしました。
さらに、夫婦でミュージカルを一緒に楽しめる劇場もつくらないといけないということで、インターナショナルホテルに常設館をつくり、ブロードウェイのヒットミュージカルを上演しました。それが奏功して、インターナショナルホテルはラスベガスでも競争力のあるホテルになり、当初は一人勝ちの状態でした。

カジノIRジャパン


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