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対談-維新 初鹿明博議員×SCGA田中紀子代表「カジノ解禁とギャンブル依存症」第5回

2015-04-17

【インタビュー&特集記事】

IMG_7417米国ネバダ州・ラスベガス、シンガポールなどではIR導入によって、観光産業振興・税収増・雇用増など経済的なメリットを享受している。一方で日本において報道や世論で盛んに指摘されているのは「ギャンブル依存症者の増大」で、これはカジノ反対派の主な論拠にもなっている。
今回は「アルコール健康障害対策基本法」のとりまとめに尽力し、薬物依存症の問題にも長年取り組んできた維新の党の初鹿明博衆議院議員と、ギャンブル依存症に対する啓発・情報提供等を行っている「ギャンブル依存症問題を考える会」(SCGA)の田中紀子代表理事のお二人に、「カジノ解禁とギャンブル依存症」をテーマに対談してもらった。


回復するために有効なGA、ギャマノンなどの自助グループ

IMG_7414田中 病気というと「薬で治る」とか、「手術で治す」というイメージがありますが、精神科の病気というのはそういうものじゃないですよね。

初鹿 それは単純に言えば、診療報酬点数の問題も絡んでくるということです。残念ながら日本の医療制度では認知行動療法に基づいたカウンセリングでは、あまり報酬が高くないんですね。

――やはり医療分野でも現時点ではいろいろな見方があって、残念ながら治療法が確立されていないんですね。

田中 研究分野として薬の効能を確かめたいという思いもあると思います。

初鹿 それもあるでしょうね。製薬会社もそう考えるかもしれません。しかし世界的に行われているギャンブル依存症者本人のための自助グループであるGA(ギャンブラーズ・アノニマス)とか、依存症者の家族・友人のための自助グループであるギャマノンなどのやり方が、一番スタンダードなのかなと思います。

田中 お金かからないので、参加者がずっと続けることができるんですよ。

初鹿 それから体も壊さないで済むんですね。薬は別の副作用をもたらす可能性があるから。そう考えていくと、患者や家族がそんなにお金もかけずに対策ができて、社会的にも今までかかっていたコストを下げられるのはGAとかギャマノンとかになりますね。

田中 今まで誰も気付いてないコストがたくさんかかっていたんですよ。それを抑えられる、いいきっかけになればいいですね。


求められる啓発活動

IMG_7422――そうなると、まずは啓発が必要になりますね。GAとかギャマノンがあるということの。

田中 絶対に必要だと思います。実際に知らない人が多いんですよ。

初鹿 本来であればパチンコ屋さんの入口とかに「のめり込んでしまったらここに」みたいな自助グループへの連絡先を掲示したり、地域で一番近いGAのミーティング開催日のチラシをずっと置いておくとか、業界としての自発的な取り組みが行われることが望ましいですね。「なんでやめられないんだろう」と思っている人が、自助グループに行ってみようかなと思うひとつのきっかけになります。

田中 だからそういったお金をかけずに効果が上がる取り組みで、業界が自分たちでできることはまだまだあるんですよ。壁にポスターを1枚貼っておけばいいんですから。

――業界が反発することはないんですかね。タバコでは箱に「あなたの健康を損なうおそれがある」と大きな警告文を掲載していますが、それにより売り上げは間違いなく落ちていると思います。やはりそこがネックになってるんじゃないかという感じがします。

田中 ですが、業界としては目先の利益よりも長い間続くということの方が大切ですよね。批判がさらに高まって産業としての存在意義そのものを問われるくらいなら、やはり依存症ときちんと向き合う時代がもう来たのではないでしょうか。耐え難きを耐えていればカジノの問題が過ぎ去るというようなものではありません。一方で私たちからすると、依存症問題を改善する千載一遇のチャンスだと思っています。

初鹿 先月行われた「維新の党IR議連」の勉強会で田中さんに講演を行ってもらっているので、維新の党としての対策をきちんと打ち出そうと思っています。こちらについても出来るだけ早く法案の形まで持っていきたいですが、ギャンブル依存症の問題は現在進行形なので、こういった対策は法案に先行して行われていいものですよね。

――確かに、業界独自のガイドラインをまとめる例もあります。

初鹿 もちろん最初から法律として成立できれば一番いいことは確かです。しかし最低限のことであれば、学校で教育しましょうといったことは通知だけでもできないことはないんです。それから業界の方々に対してこういうことをお願いをするとか、そういうことはすぐにでもやるべきことでしょう。

――ギャンブル依存症対策も喫緊の課題で、現在進められているIR推進法案と一緒に取り組みが進めばいいですが、そうでなくとも別に切り出して進めるべき課題だということがよくわかりました。本日はどうも有難うございました。(了)
(取材・撮影 佐藤亮平)



■カジノIRジャパン関連記事:
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第1回 潜在化するギャンブル依存症問題

第2回 依存症対策の在り方 日本の建前論と海外の責任あるギャンブリング

第3回 日本のカジノ合法化賛否 依存症問題を利用する反対派

第4回 ギャンブル依存症対策法のイメージ ギャンブル依存症と他の依存症

第5回 回復のための自助グループ 求められる啓発活動

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