【海外ニュース】
マカオ現地レポート
マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)内のコタイエキスポホールで5月19日、アジア最大規模のカジノ関連見本市「G2E(グローバルゲーミングエキスポ)アジア2015」が開幕した。
G2Eアジアの開催は今年で9回目。例年、G2Eアジアでは、世界的スロットマシン機器メーカーをはじめ、システム、サービスまで、幅広いジャンルの出展がみられるのが特徴。
主催者によると、今回の出展者数は約180社、来場者数は過去最高となった前回からさらに1割増となる9千人を見込んでいるという。
今回のG2Eアジアについては、日系各社による出展も目立つ。日本に本社を置く企業では、セガサミーグループのカジノ機器メーカーとして2013年に設立されたセガサミークリエイション、エイビック(遊技機部品)、ゲンダイエージェンシー(広告代理店)。
また、海外法人を通じて、JCMグローバル(紙幣計数機)、アルゼゲーミングマカオ(カジノ機器)、エンジェルプレイングカードマカオ(トランプ)、コナミオーストラリア(カジノ機器)、マツイアジア(カジノゲーム用品)、ソニー香港(映像機器)、キヤノン香港(複写機)などが趣向を凝らしたブースを展開していた。
中でも、ひと際巨大なブースを展開するのが、昨年に続いて2度目の出展となるセガサミークリエイション。同社が開発した大型電子カジノマシンシステム第1号機「シックボー・ボーナス・ジャックポット」、第2号機「エキサイティングバカラ」のデモ機展示を中心に、世界的に知名度の高いキャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のステージショーや「UFOキャッチャー」体験など、来場者が楽しめる仕掛けを盛り込み、大きな注目を集めた。
同社によると、今回は出展の狙いについて、カジノ運営会社に対するリアルな営業の場としていきたいと意気込む。
セガサミー里見会長直撃「俺はカジノオペレーターになりたい」
記者は、会場を視察に訪れたセガサミーグループ里見治会長を直撃することができた。
昨年の初出展からおよそ1年、カジノ運営企業からの引き合いもあり、具体的な商談段階に入ったというが、現場にはスピード感を持って実績を作ること、投資に見合った利益を生み出す機器の開発をするよう檄を飛ばしているという。
注目されるセガサミーグループのカジノIR分野における新規事業の将来展開については、「俺はカジノオペレーターになりたい」との本音を語った。
グループでは宮崎シーガイヤ、韓国・仁川のIRプロジェクトへの参画などを通じてノウハウを蓄積しており、その先にあるターゲットは日本国内という。
日本でIRが実現するなら大都市周辺、単独ではなくコンソーシアム方式が有力との考えを明かした。
カジノ機器メーカーとしてのセガサミークリエイション、総合アミューズメント企業としてのセガサミーグループの今後の展開にますます目が離せない。
カジノIRジャパン
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