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観光立国ニッポンに向けて(2)

2015-06-02

【カジノジャパン】

桜美林大学 鈴木 勝
オリンピックが来てもIRができても、それだけで観光立国になるわけではない。いびつな観光構造を分析して、具体的な戦略を提示する。

2.観光立国ニッポンへの方向転換

小泉首相(当時)は2003年の施政方針演説で、「観光立国」の道を表明し、「2010年に1000万人」のビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)の訪日外国人誘致プランを発表した。

「観光」を即効性ある景気浮揚策の〝切り札〞として考え、同時に「外国人による日本の理解不足」や「国際文化交流面での弱さ」を挽回する作戦でもあった。

このキャンペーンが2010年まで実施されたが最終的には目標に達せず、861万人で終了した。その間、2007年に観光立国推進基本法が施行され、2008年に観光庁をスタートさせ、観光立国ニッポンに向けて土台が作られてきた。

VJC終了の翌年は、東日本大震災で大きく落ち込んだが、2012年は837万人まで回復し、2013年には1000万人の達成に向け官民が協力した結果、やっと目標に到達した。
その結果、次のように、〝イビツさ〞がかなり解消された。この現象を「飛躍のインバウンド」と「足踏みのアウトバウンド」と呼んでもいいかもしれない(図1)。

日本人海外旅行客:訪日外国人
2000年=1781万人: 475万人=3.8:1(2000年)
2013年=1747万人:1036万人=1.7:1(2013年)(注1)
(注1)日本政府観光局 2014年1月17日発表

ところで、「真の観光立国」とはなんだろうか。観光立国懇談会により発表された報告書の副題、すなわち、「住んでよし、訪れてよしの国づくり」という言葉があるが、確かに的を得ていると思う。
すなわち、「日本に住む全ての人々が、自らの地域社会や都市を愛し、誇りをもち、楽しく幸せに暮らしているならば、おのずとだれしもがその地を訪れたくなるものである」。

私はさらに、次のような要件を加えたいと思う。インバウンドと同時に、アウトバウンドも盛んにすることが必要であると考えている。当然、その実現にはゆとりある休暇を取得できる環境を作ることである。
グローバルな大交流の視点から言えば、「インバウンド&アウトバウンドの均衡のとれた日本」であり、それらが拡大基調で達成される、すなわち、〝TWO WAY(ツーウェイ)TOURISM(ツーリズム)〞が実現される国が「真の観光立国」であろうと思う。
日本は「観光立国」へ向かって、当面、いびつさの解消のためにインバウンドを加速させる必要がある。

観光立国ー画像1

カジノジャパン29号(2014年3月31日発行)から転載


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