カジノを含む統合リゾート(IR)の政治、経済情報のポータルサイト >運営方針はこちら

日本型IRへの道日本型IRへの道
ご利用規約お問合わせ





国際観光施設協会 中山会長 – 第2回「地方の観光業、社会の疲弊は深刻。地域創生の取り組み急務」

2015-06-27

【インタビュー&特集記事】

国際観光施設協会-画像公益社団法人 国際観光施設協会は主にホテル、旅館など観光施設のハードを担う企業の団体。設計、建設、設備、内装、家具、造園などの企業が中心であり、多くの日本を代表する企業が所属する。同協会は戦後の外貨獲得、インバウンド促進の政策の中で設立された。そして、現在、活動範囲は観光産業から、観光を基軸とした地域創生に広がっている。
地域観光の課題と再生、そして地域創生にかける想いを中山庚一郎会長に伺った。
全4回。今回は2回目。次回3回目は来週の半ばに掲載予定。

第2回:地方の観光業、社会の疲弊は深刻。地域創生への取り組みは急務

地域の観光業の現状と再生への取り組みを教えてください。
構造変化の結果、地域の観光業の疲弊は深刻。インバウンド活況は一部のエリアのみ
地域の観光業で一番問題になっていることは、市場の構造変化です。戦後50年間、主体であった日本人の団体旅行の市場が急激に縮小し、代わって日本人の個人旅行、そしてインバウンド訪日外国人が拡大しています。
地域の観光業は主力市場を失う一方、個人旅行やインバウンドを取り込めていません。

この結果、地方の観光業の疲弊は深刻です。今でも旅館やホテルの倒産や廃業が相次いでいます。今、国内の観光産業が活性化しているようなニュースが多く見受けられますが、それはインバウンド訪日外国人が集中する一部のエリアに限った話です。
例えば、福島県の飯坂温泉や群馬県の水上温泉はかつて首都圏からの団体旅行で盛り上がったエリアでしたが、今は本当に深刻な状況です。

地方の観光業の疲弊は地域社会そのものの疲弊に直結
かつて、団体旅行が全盛の時代、地域では観光業は必ずしも歓迎された業種ではありませんでした。むしろ、逆でした。地域の人から見れば、観光業は大きなバスで自分の施設に人を集め、自分の施設内に売店から飲食店からレクリエーションまで全部作って、そこで旅行客の消費を吸収し尽くしてしまう存在だったわけです。
団体旅行の客は、翌日の朝には帰ってしまう。その結果、町を歩く人は激減し、地元の商店街がダメージを受けるわけです。

今、その観光業が疲弊してきた。しかし、それで地域が良くなるかというとそうではありません。そもそも旅行客が来なくなり、さらに住民も減少し、高齢化が進んでいるのです。その結果、地方の観光業の疲弊は、そのまま地域社会そのものの疲弊につながっています。

国際観光施設協会は地方の観光業、そして地域社会の再生、街づくりに取り組む
現在、我々が取り組んでいるのは、まず、地方の観光業が個人客を獲得し、そして連泊、滞在泊を促進することです。地域に魅力が蘇り、滞在によって街を歩く人が増えて、まず地域の商店、飲食店が活性化します。
また、農業施設にも果物の直売など収益機会が生まれます。個人観光客の増加は、地域のあらゆる産業に波及していきます。

我々が取り組むのは、観光業の合理化だけではありません。地域社会、街づくりそのものです。そのためには、観光業だけではなく、行政、農業、商業の方々、学校の生徒、そして住民も含めた地域コミュニティ全員で取り組むべきだと訴えています。

都会から企業、人々が集まり、新しい事業を起こすような夢があるスペース
地方の根本的な問題は、急激な高齢化と人口減です。我々は地域に新しい夢のあるスペースを創造すべきと考えています。

都会で物足りない人や新しい挑戦をしたい人が集まって新しい事業を興すようなスペースです。そこでは、行政のイニシアティブが必要です。例えば、行政が使われなくなった農地や空地を創生特区として集約し、そこへの投資を募る。新しい企業を呼び込み、若い人を呼び込み、村を活性化、再生するわけです。

それは、かつてのような工業団地ではありません。もっと知恵を絞って、これまでにない新しい地域産業のコミュニティを作り出すのです。

米国のシリコンバレーはそのように形成されました。田舎の人があまり住まない区域にセミコンダクターやITの人たちが集まって、文化や経済構造を生み出したわけです。

私は日本の地方の新しい街づくりにおいて、常に自然との共生、バイオの関係、健康の関係をイメージしています。そういう産業の街を作り出せないかとか思っています。

大都市から見ても、地域社会の維持は重要な命題
大都市の立場から見ても、地域の多様性と地域社会の維持は大切です。例えば、大きな災害が首都圏や大都市を襲った場合、地域が大都市の人々を受け入れ、代替しなくてはなりません。

そのためにも、地方は大都市とは違う空間、違う生存能力を持つ空間として存続しなくてはなりません。


公益社団法人 国際観光施設協会 会長 中山庚一郎 氏

略歴
建築家 1939年生れ、(株)石井建築事務所 最高顧問
和風建築を好み、地域文化を愛し、「建築は生きている」を標榜して50年、
日本各地の温泉旅館、ホテル、ほか観光施設の設計にたずさわる。
旅を趣味とし仙人会の仲間と世界を旅し、水彩画を描く。
また自然を好み伊豆浮橋で、永く農業をつづける。
2009年から国際観光施設協会会長、公益法人への改組、
エコ・小普及活動、地域活性化に取り組む。

カジノIRジャパン


No tags for this post.
ご要望お問合わせ

NEWS&TOPICSNEWS&TOPICS
法案NOW
IR関連法案 最新記事
IR資料室
JGC2017

カジノ関連団体のご紹介
業界関連団体のご紹介
地方誘致団体のご紹介


トップへ戻る
ご利用規約 | お問い合わせ
Copyrights© Casino IR Japan All Rights Reserved.