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オーストラリア:クイーンズランド州ブリスベンIR事業者選定(4)ジェームス・パッカー氏の野望

2015-07-19

【海外ニュース】

オーストラリアのクイーズランド州の州都ブリスベンの中心部Queen’s WharfにおけるIR選定が目前である。7月中に結果発表される見通し。

オーストラリアの二大企業であるEcho Entertainment(Echo)、Crown Resorts(Crown)のコンソーシアムの一騎打ちの状況。それぞれAUD2-3bn(1,900億円-2,700億円)のプロジェクトを提案。いずれにしても、クイーンズランド州の最大の開発プロジェクトとなる。

必然的にニュースフローが増加。下馬評は依然として、Echo優勢。複数の理由が挙げられるが、やはり、クイーズランド州ブリスベン唯一のカジノ施設Treasury Casinoのライセンスを持ち、市との長い関係の積み重ねが大きいようだ。

一方、Crownについて、CEOであり、株式の50%(ファミリー計)を有するジェームス・パッカー氏の野心的な投資計画に焦点を当てる報道も散見される。

まず、Crownの開発計画を総括する。仮にブリスベンを獲得できれば、2020年の開業予定。なお、アジアはMelco Crown Entertainment(Crown出資比率34.3%)が担当する。

Crownの開発計画:
2016年=クラウン・タワーズ・パース(投資額US$5.8億ドル)
2018年=クラウンラスベガス、Alon, Las Vegas(US$19億ドル)
2019年=クイーンズブリッジタワーメルボルン(US$8億ドル)
2020年=クラウンシドニー(US$18億ドル)

パッカー氏は本拠地のオーストラリアに加え、ラスベガス進出に強い意欲を持つ。Crownは過去二回、ラスベガスに投資し、失敗した苦い経験がある。ラスベガス進出の三度目の挑戦となる。
今回、パッカー氏はハリウッドのエンタテインメント産業のコミュティに積極的に参加し、ライバルであるWynn Resortsなどからキーパーソンを引き抜くなど、準備を進めている。

ラスベガスは自由競争市場であり、大型投資の回収は難しい。それでも、西洋社会のゲーミングモーグルであるパッカー氏にとって、聖地であり、業界の著名人を輩出したラスベガスへの進出は悲願であるようだ。

一方、Crownの本拠地であるオーストラリアでは州が施設数をコントロールするため収益性は高位、安定する。Crownは東海岸の三大市場(ビクトリア州メルボルン、ニューサウスウェルス州シドニー、クイーズランド州ブリスベン)のうち、ビクトリア州メルボルンを寡占する。

ホームの収益基盤の強さ、Melco Crown Entertainment(Crown出資比率34.3%)の株式価値が、パッカー氏のラスベガス進出の野望の原動力である。

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