【海外ニュース】
17日、ネバダ州Nevada Gaming Commissionはスキル要素が盛り込まれたスロットマシンの規制を承認した。4月以降に関連法案が成立し、約半年で規制作りが完了した。
ゲームマシンメーカー団体(Association of Gaming Equipment Manufacturers)が推進役であり、今後10年以上の中で最大の技術革新との見解を示している。
中長期的にはスキル要素のスロットマシンが若者離れを食い止め、回帰を促す可能性はある。
メーカーはスキルベースのマシンの開発を進めてきた。9月29日から10月1日にラスベガスで開催予定のGlobal Gaming Expog Expo(G2E)において、複数のメーカーがスキルベースのスロットマシンの試作機を出展する予定。
2015年末から2016年にはネバダ州のカジノフロアに導入される見通し。
スキル要素としては、コンソールゲーム、スマートフォンゲームのゲーム群がテーマ素材となる。ただし、青少年へのアピールを制限するため、オリジナル製品が21歳未満を主なターゲットする場合、そのテーマ素材の利用は制限される。
すでに、導入が検討されているテーマ素材には、ファーストパーソンシューター、カーレースなどがある。
想定されるスロットマシンの還元率(Payouts)は88%-98%。スキル、技術が高い場合、還元率は上限へ近づく設計。
従来のカジノ法制度では、スロットマシン(電子ゲーム機、Class Ⅲ)は、ゲームの結果は、乱数発生機を用いた「運、偶然性(Game-of-Chance)」要素のみで決定しなければならなかった。つまり、スキル要素、技術介入の要素は制限されてきた。
今回のスキル要素導入の目的は、若者のゲーム離れへの対応。
ネバダ州のゲーミング売上高(GGR)は2015年度(2014年7月-2015年6月)は$11,048mn(うち、スロットマシンは$6,862mn)、2007年度のピークには$12,739mn(うち、スロットマシンは$8,344mn)であった。スロットマシンはピークから約18%縮小した。
若者のスロット離れは、メーカーにも深刻な問題。米国のスロットマシンの年間の販売台数は6-8万台(1,000-1,500億円)、2000年代前半の約半分になった。
なお、ニュージャージー州は2014年10月カジノゲームににスキル要素を取り込む方向性を示した。
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Gaming Commission approves regulations for skill-based slot machines
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